遅くなりました。

長くびた爪が、男のにゆっくりと食い込んでいく。

「ブチっ」っと音を立て、男の皮が破けた。

非日常的な覚が手に伝わる、その覚は脳を麻痺させ、ふと思い出した時、

心はあの時の、あの覚がしくて、それ以外の事が考えられなくなっている。

拒絶する表、苦痛に耐える表。怒りに満ちる表。

それらが、フェーミナを興させる。

「ねぇ？アナタの口の中って溫かいのね？私の指溫めてよ」

氷の様に冷たい指を口の中にれて來る、舌にれて、歯をり、うち頬をる。

彼のしている行には理由などは無い。

だが、彼は徐々に悶え始めた男の顔を見ると、止められなくなっていった。

「影井介は強かったわ、私を苦しめた數ない男だった。だから私、あの時だいぶ濡れたのよ」

男の耳に優しく語り掛け、自分の心の中で、また何かがソワソワとき始めるのをフェーミナはじ取っていた。

男は首を強く絞められ、意識が薄れて來ていた。だが、フェーミナの自分の父親を侮辱する言葉を聞いた瞬間、力いっぱいに指を噛んだ。すると、フェーミナが指を抜き、男を蹴り飛ばした。

噛んだ事それ自は、大した反撃にはならないだろう。

呼吸を整えたいのに、次から次へと咳が出て來る。

何かを出そう。何かを出そう。

の中にって來た。(汚れ)を出そうと必死だった。

「お前・・・親父と戦ったのか」

し唾を糸の様に垂らしながら、質問をして來た。

反撃に出たい、が、に力がまだらない。

「えぇ」

笑みを見せる。それは何を意味しているのか分からない。

だが、その笑った顔は、人に対して優しさを見せるでもなければ、楽しいから笑う。

そういうポジティブなでは無かった。

「親父は戦った後、何処に行ったか知らないか」

立ち上がろうと、片膝をつきながら聞いてみる。

「的な場所は分からないかな？」

わざとらしい表所で答える。

「何処なんだ！」

語気が強くなる。

「知りたいの？」

煽る様に聞いて來る。

「良いから早く教えろ！」

男は見えいた、軽い挑発に簡単に乗った。

「あの世よ」

サラッと一言で済ませた。

「え？」

「だから的にあの世の「場所」は分からないけど、行ったのはあの世ね」

「ふざけるな！」

「ふざけてないよ？死んだ人間が何処に行くか？なんて私には興味ないもの」

「親父がお前みたいな、狂った奴なんかに負ける訳がない！」

「狂った？そうね、私は狂っているのかも知れない。けどそれは君も同じだろ？」

「俺をお前みたいな奴と同じにするな！」

「フフ、そういえば君が誰を殺して、その個を手にれたか？答えて貰ってなかったね？

で、誰を殺したの？」

「それは・・・・」

２２時目標に次出します。

応援してて。