あたしは本を読むのが好きです。難しい話を読むのは疲れてしまいますが、語を読むのは大好きです。

今日は休日。普段できない家事をやりますが、それでも時間が余ります。

その時間の使い方はまちまちですが、今日は読書。

読んでいるのは不思議な世界に行った兄妹の冒険語。

毎回知恵と勇気で困難を乗り越えていく二人を見るのはドキドキワクワクします。

「なぁ、妹よ」

お兄ちゃんが聲をかけてきたので、一度読むのをストップします。

「どうしたのあーにぃ？」

「妹は語の中にりたいとか思うか？」

お兄ちゃんにそう言われてあたしは考えます。

「登場人みたいな冒険はしてみたいかな？」

あたしが頭をひねりながら答えると、お兄ちゃんは「そうか」というと攜帯を作し始めました。

それからあたしに攜帯を手渡してきます。

「えふ……えー、わい？」

畫面に映し出されていたのは小説の紹介ページでタイトルはアルファベットが三つ並んでいました。

あたしはお兄ちゃんの顔を見て首を傾げます。

「この小説がどうしたの？」

「別にこの小説である必要はないのだが、まぁこの小説においても登場人は様々な問題を解決していく」

お兄ちゃんは一度ここで言葉を切ります。

「じゃあ、どうして彼らは問題を解決できるのか」

あたしは「わからない」という意味を込めて首を左右にブンブン振ります。

「彼らの能力が高いからだな。高校生のなのに數カ國語話せたり小學生が大人以上の推理見せたり」

「ねぇ、あーにぃ」

あたしは苦い顔をしてお兄ちゃんに聲をかけます。

「あーにぃは小説が嫌いなの？」

「年下が自分よりできるっていうのはな……」

そういうお兄ちゃんがどこかあきらめた笑みを浮かべていたのが印象的でした。