《妹と兄、ぷらすあるふぁ》開き直り
夏休みまで後しになりました。この時期お兄ちゃんはテストがあるらしく忙しそうにしています。
「なぁ、妹よ」
そんなある日急にお兄ちゃんから聲をかけられました。
「どうしたのあーにぃ?」
そう言ってお兄ちゃんの方をみると、ソファでのびていました。テストは大丈夫なのでしょうか?
「人間やりたくないことの一つや二つあって、でもやらないといけなかったりするもんだ」
お兄ちゃんは言いますが何を言いたいのか解らずあたしは首を傾げます。
そんなあたしを無視してお兄ちゃんは続けます。
「そんな時は大抵『やりたくない、でもやらないといけない』と変に考えに耽って結果時間を無駄にしてしまう。そんな時どうしたらいいと思う?」
訊かれて初めは解りませんでしたが、ソファで橫になっているお兄ちゃんを見ていると何となくわかりました。
「開き直る?」
「そうだ。だからお兄ちゃんは寢る」
「そんな事なんでわざわざあたしに……?」
そこまで考えて一つ考えつきました。それからしだけ腹が立ってきました。
「あーにぃ、勉強したくないからってあたし使って自分を納得させないで」
怒って言いましたが既にお兄ちゃんは眠ってしまっていました。
人に言うことで自分に言い聞かせる、もしくは、誰かを納得させて正當を認めさせる。
割としてしまうものです。験勉強の時とか
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