《妹と兄、ぷらすあるふぁ》人生に……
「ねぇ、あーにぃ。人生に一番大切なものってなんだと思う?」
ある日の夕食後。テレビがコマーシャルにったタイミングでお兄ちゃんにそう尋ねます。
「そうだな……」
そういってお兄ちゃんが考え始めます。それから二つほどコマーシャルが終わったところで口を開きました。
「妹はどう思う?」
逆に問われてしまい、一生懸命頭を働かせます。
し考えて、お金とか命とか、とか信頼とか……それはもうそれっぽいので頭がいっぱいになってしまいます。そしてそれはどれも違う気がしてなりません。
でも、一つだけしっくり來るものがあったので恐る恐る口にしてみます。
「……家族?」
「妹よ、そういうのはちょっとどんな反応していいのかわからないから勘弁してくれ」
お兄ちゃんはそういってそっぽを向いてしまいました。その反応を見て、あたしの顔も熱くなっていくような気がしました。
「そ、それで、あーにぃはどう思うの?」
この何とも言えない空気をどうにかするために慌ててたずねます。
「わからない」
「え?」
お兄ちゃんがあまりにも堂々というものだから聞き返してしまいました。
「正確にはそれに自信をもって何かを答えることができるほどの経験をしていないって所か。もしくはその問いに対して唯一無二の答えが何かあるのかそれがはっきりしない」
また、お兄ちゃんが難しいことを言うので首をかしげてしまいます。それを見てかお兄ちゃんはさらに付け加えます。
「その問いに確信をもって何かを答えられるようにれたらいいよな」
「そう……だね?」
結局よくわからないままでした。
久しぶりにいつもなじ。
とあるラジオで『やる気』『常識』『コンビニ』って言ってたなぁ……
【WEB版】劣等賢者のケモノ魔法革命〜「獣人は魔法が使えない劣等種だ」と宮廷魔術師から追放されたけど、弟子とFランク冒険者を満喫してたら、いつの間にか最強の魔法學院ができていた〜:書籍化+コミカライズ
第一部完結。 書籍化&コミカライズ決定しました。 「アンジェリカさん、あなたはクビです!」 ここは獣人は魔法を使えないことから、劣等種と呼ばれている世界。 主人公アンジェリカは鍛錬の結果、貓人でありながら強力な魔法を使う賢者である。 一部の人間たちは畏怖と侮蔑の両方を込めて、彼女を【劣等賢者】と呼ぶのだった。 彼女はとある國の宮廷魔術師として迎えられるも、頑張りが正當に認められず解雇される。 しかし、彼女はめげなかった。 無職になった彼女はあることを誓う。 もう一度、Fランク冒険者からやり直すのだ!と。 彼女は魔法學院を追いだされた劣等生の弟子とともにスローな冒険を始める。 しかも、どういうわけか、ことごとく無自覚に巨悪をくじいてしまう。 これはブラック職場から解放された主人公がFランク冒険者として再起し、獣人のための魔法學院を生み出し、奇跡(悪夢?)の魔法革命を起こす物語。 とにかくカワイイ女の子+どうぶつ萬歳の內容です。 基本的に女の子同士がわちゃわちゃして、ドタバタして、なんだかんだで解決します。 登場する獣人のイメージは普通の人間にケモミミと尻尾がついた感じであります。 ところどころ、貓や犬やウサギや動物全般に対する獨斷と偏見がうかがえますので、ご注意を。 女性主人公、戀愛要素なしの、軽い気持ちで読める內容になっています。 拙著「灼熱の魔女様の楽しい溫泉領地経営」と同じように、ギャグベースのお話です。 評価・ブックマーク、ありがとうございます! 誤字脫字報告、感謝しております! ご感想は本當に勵みにしております。
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