《妹と兄、ぷらすあるふぁ》人生に……

「ねぇ、あーにぃ。人生に一番大切なものってなんだと思う?」

ある日の夕食後。テレビがコマーシャルにったタイミングでお兄ちゃんにそう尋ねます。

「そうだな……」

そういってお兄ちゃんが考え始めます。それから二つほどコマーシャルが終わったところで口を開きました。

「妹はどう思う?」

逆に問われてしまい、一生懸命頭を働かせます。

し考えて、お金とか命とか、とか信頼とか……それはもうそれっぽいので頭がいっぱいになってしまいます。そしてそれはどれも違う気がしてなりません。

でも、一つだけしっくり來るものがあったので恐る恐る口にしてみます。

「……家族?」

「妹よ、そういうのはちょっとどんな反応していいのかわからないから勘弁してくれ」

お兄ちゃんはそういってそっぽを向いてしまいました。その反応を見て、あたしの顔も熱くなっていくような気がしました。

「そ、それで、あーにぃはどう思うの?」

この何とも言えない空気をどうにかするために慌ててたずねます。

「わからない」

「え?」

お兄ちゃんがあまりにも堂々というものだから聞き返してしまいました。

「正確にはそれに自信をもって何かを答えることができるほどの経験をしていないって所か。もしくはその問いに対して唯一無二の答えが何かあるのかそれがはっきりしない」

また、お兄ちゃんが難しいことを言うので首をかしげてしまいます。それを見てかお兄ちゃんはさらに付け加えます。

「その問いに確信をもって何かを答えられるようにれたらいいよな」

「そう……だね?」

結局よくわからないままでした。

久しぶりにいつもなじ。

とあるラジオで『やる気』『常識』『コンビニ』って言ってたなぁ……

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