《妹と兄、ぷらすあるふぁ》授業中にて

今までとはだいぶの違う話

教室の中央窓側。そこで頬杖を突きながら先生の聲がマイク越しに聞こえてくる聲を聞き流す。

前から三列目の中央右寄り。そんなやる気があるんだかないんだかわからない位置で奴は真面目にノートを取りながら先生の話を聞いている。

はたしてこの教室の中に何人奴のように真面目に話を聞いている人がいるのだろうか。ふとそんなことを考える。恐らくは私以外の全員。恐らくは奴一人。

間違いなく、その間。正直その數自にはあまり興味はない。

だって、今けている授業に関して私はあまり興味がないから。

でも、卒業するためには単位がいるからこうやって授業に出ている。

そうしているうちに、見知らぬ子學生が先生に質問され、彼はしばし考えたあと「わかりません」と口にする。

次に先生の口から出る言葉は「こんなこともわからなくてどうする」。

確かにこの學部にいる以上知っていなければならないことだったけれど、私程度が知っていることだけれど、正直私は知らなくても困らない。

私はこの中において孤獨なのだ。よくそんな風に考える。

もともと行きたかった學部は違うし、時折先生が力説する事柄がなぜそこまで力説しなければならないのかわからなくて一人クスリと笑ってしまう。

でも、たまに驚愕する。例えば先ほどの子學生。彼はこの授業では基礎的なところすら答えられないわけだが、またし違う、彼の興味のあることに関しては私にはわからない呪文を使って話す。

しかも世間話をするかのように友人と歩きながら。

故に私はやはり自分は場違いなのだとそうじてしまう。

例え、友人の家に押しり友人にはもったいないほどの妹に自分のことを「ねぇね」と呼ばせても、やはり私は孤獨なのだと思う。

いや、違うか。なくともあの兄妹は私のことを自然にれてくれているようだし。後は私自がそこに馴染むだけ。

さて、授業が終わったら私のかわいい妹に會いに行きますか。どうしようもない邪魔者もいるけれど。

ねぇねじゃないと書けない話。割とそんな話って多いです。

ねぇねであっても書けない話もあるけどね。

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