《妹と兄、ぷらすあるふぁ》おねだり

冬ちゃんに攜帯電話を買って貰うように頼んでみたらどうかと言われた日。

家に帰ってから、あたしはどんな風にお兄ちゃんに話しかけたものかと頭を悩ませていました。

「ねえ、あーにぃ」

「どうした妹よ。帰ってきてから様子がおかしかったが」

「あーにぃは攜帯電話っていつから持ってたの?」

「お兄ちゃんは……高校學前くらいだったな。

詳しく覚えていなくて悪いな」

つまり、中學一年生ではなかったと言う事でしょう。

何だか、訊いてしまったせいで、いっそう訊き辛くなってしまいました。

そもそも、おねだりと言うのはどのようにするべきなのでしょう?

お兄ちゃんも困ったようにあたしを見ています。何とも言えない空気の中、ねぇねが呆れた顔をしてやってきました。

「攜帯電話を買ってしいってことでしょ?」

「ああ、なるほどな。妹が使いすぎたり、依存したりって言うのは考えられないが……」

「いまどき小學生でも持っているわよ。

妹ちゃんはその辺の大學生よりもしっかりしているもの」

「しっかりしているのは認めるがな」

お兄ちゃんがねぇねを見ますが、ねぇねは無視するようにあたしを見ました。

「妹ちゃん、どうして攜帯しいの?」

「四月でねぇねと會えなくなるかもしれませんから……連絡くらいとれるようになりたいなって思いまして……」

「よし、妹ちゃん。今から攜帯ショップ行くわよ」

「おい、勝手に……」

「端末代くらい出すわよ」

ねぇねの勢いは止まらず、そのまま連れ去られてしまいました。

終わりが見えてきて、容の無いストーリーを展開している作者がいるらしい。

ごめんなさい。

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