《妹と兄、ぷらすあるふぁ》

「養と天然だったら、天然の方が良いと思うわよね?」

「何を持って良いと言うかによるんじゃないか?」

「味とか安全とかかしら?」

ねぇねがこういう風に話し始めた時には大、違うのだと言いたいと思うのですが、お兄ちゃんも人が悪いなと思います。

最初は「そうだね」くらいで返してあげればいいのではないでしょうか?

変に気を使うと、それはそれは失禮なのかもしれませんが。

「まあ、一般的なイメージよ」

「そうかもしれないな」

「でも、マイクロプラスチックがどうのってニュースを見ていると、むしろ養の方が安全だと思えてくるのよね。

たぶん、対策はしていると思うし、なくともエサはちゃんともらっているはずだからプラスチック食べる事もないと思うのよ」

確かにねぇねの言う通りのようにあたしは思います。

天然の方が何を食べているか分からない……ですが、農薬とか考えると人の手が加わった方が悪いような気もしてきました。

「こう言ってはなんだが、與えられるエサが人に全く害がないしか使っていないっていう保証はないよな」

「でも、今はそう言うの徹底しているでしょ?

野菜だとどの農家から仕れたのかとか表示してあるし。

結局人を信じられるかどうかって話にはなってくるけど、気を使っている人が殆どだと思うわよ」

「その辺は同だな」

「味だって、人が手を加えた方が、人の好みに合ったものになると思うのよね。

牛とか豚とか最たる例だと思うけどね。天然豚とか天然牛とか見ないもの」

「豚の原種はイノシシだったと思うから、見ないことは無いと思うけどな」

そう言えば魚じゃなくても養っていうのでしょうか?

人が育てて食べると言う意味では一緒なのかもしれません。

「何より、マイクロプラスチックって人間がやらかした事だから、自然が悪いわけじゃないけどな」

「まわりまわって人のせいなのよね」

気が付いたら、話が結論に至っていました。

そもそも、買う時に天然なのか、養なのか気にして買った記憶がありません。

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