《妹と兄、ぷらすあるふぁ》手持ち
「お正月の時で、小雪がお年玉を自慢していたのをふと思い出したんですけど」
「それがどうしたの? 月ちゃん」
お晝休み、皆で集まっている時に月ちゃんが話を切り出しました。
お年玉がどうのって事はお金に関する事だとは思うのですが、ちょっとあたしは混ざりたくないじがします。
「この前、本屋さんに行った時に、しい本がいっぱいあって買えなかったんです」
「お年玉とどんな関係があるの?」
「あ、お年玉はきっかけで別に関係があるわけじゃないんです。
ふと、お財布にいくらっていたら安心できるのかなって思いまして」
「月はいくらなの?」
「私は二千円くらいでしょうか。
一萬円以上っていると逆に不安になってきますね」
月ちゃんが冬ちゃんの質問に躊躇う事無く答えます。
続いて、月ちゃんが冬ちゃんに問い返しました。
「わたしも月と同じくらいかな。
ちょっとしいものがある時に、二千円くらいあったら十分だからね」
「私もそう思っていたんですけど、この前は違ったんですよね。
狙いすましたかのように、五冊も六冊も一気に出るんですから」
月ちゃんが理不盡に頬を膨らませますが、すぐにしぼめてあたしの方を見ました。
「桃さんは高そうですよね」
「えっと、一萬円……かなあ。買いに行った時に、それくらいあった方が安心だから」
「主婦ですね」
「まあ、桃は學生だから主婦じゃないけどね」
「お金があったら私が雇いたいです」
何だか話が分からない方に進んで行ってしまったので、適當に話を合わせる事にしました。
疑似転生記
技術進歩著しい世界ではVRゲームを活用した學習が行われるようになった。そんな世界で父親が開発した全く売れなかった異世界転生を可能にしたゲームをプレイしてみることになった少女の物語。
8 112【書籍化/コミカライズ決定】婚約破棄された無表情令嬢が幸せになるまで〜勤務先の天然たらし騎士団長様がとろっとろに甘やかして溺愛してくるのですが!?〜
★書籍化★コミカライズ★決定しました! ありがとうございます! 「セリス、お前との婚約を破棄したい。その冷たい目に耐えられないんだ」 『絶対記憶能力』を持つセリスは昔から表情が乏しいせいで、美しいアイスブルーの瞳は冷たく見られがちだった。 そんな伯爵令嬢セリス・シュトラールは、ある日婚約者のギルバートに婚約の破棄を告げられる。挙句、義妹のアーチェスを新たな婚約者として迎え入れるという。 その結果、體裁が悪いからとセリスは実家の伯爵家を追い出され、第四騎士団──通稱『騎士団の墓場』の寄宿舎で下働きをすることになった。 第四騎士団は他の騎士団で問題を起こしたものの集まりで、その中でも騎士団長ジェド・ジルベスターは『冷酷殘忍』だと有名らしいのだが。 「私は自分の目で見たものしか信じませんわ」 ──セリスは偏見を持たない女性だった。 だというのに、ギルバートの思惑により、セリスは悪い噂を流されてしまう。しかし騎士団長のジェドも『自分の目で見たものしか信じない質』らしく……? そんな二人が惹かれ合うのは必然で、ジェドが天然たらしと世話好きを発動して、セリスを貓可愛がりするのが日常化し──。 「照れてるのか? 可愛い奴」「!?」 「ほら、あーんしてやるから口開けな」「……っ!?」 団員ともすぐに打ち明け、楽しい日々を過ごすセリス。時折記憶力が良過ぎることを指摘されながらも、數少ない特技だとあっけらかんに言うが、それは類稀なる才能だった。 一方で婚約破棄をしたギルバートのアーチェスへの態度は、どんどん冷たくなっていき……? 無表情だが心優しいセリスを、天然たらしの世話好きの騎士団長──ジェドがとろとろと甘やかしていく溺愛の物語である。 ◇◇◇ 短編は日間総合ランキング1位 連載版は日間総合ランキング3位 ありがとうございます! 短編版は六話の途中辺りまでになりますが、それまでも加筆がありますので、良ければ冒頭からお読みください。 ※爵位に関して作品獨自のものがあります。ご都合主義もありますのでゆるい気持ちでご覧ください。 ザマァありますが、基本は甘々だったりほのぼのです。 ★レーベル様や発売日に関しては開示許可がで次第ご報告させていただきます。
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8 67チート能力を持った高校生の生き殘りをかけた長く短い七日間
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