《妹と兄、ぷらすあるふぁ》バレンタインデー

「今年はバレンタインデーが休みの日でよかったですね」

「そうかな?」

「だって、男子がしげな目で見てこないですから」

日曜日に皆で集まったのですが、バレンタインという事で自然とこういう話になりました。

月ちゃんはマメそうに見えますし、男子の中には義理チョコを期待している人もいたのでしょう。

「でも、月は何だかんだであげてそうだよね」

「確かにあげてましたけど、そういう冬さんはどうなんですか?」

「わたしは関わらないようにしてたから。

桃は桃で真面目だからチョコを持ってこないって思われてみたいだよね」

「つまり誰にもあげていなかったんですよね?」

月ちゃんがなぜか安心したように息を吐きます。

冬ちゃんは何だか悪い顔をしています。

「桃はチョコレートあげてたよね」

「うん」

「そうなんですか!?」

「あーにぃとかねぇねとか。冬ちゃんにもあげたよね」

冬ちゃんが楽しくなさそうな顔をしたのですが、何を考えていたのでしょうか。

同時に月ちゃんが本気で安心したような顔をしていたのですが、何を考えていたのでしょうか。

「だから今年も持ってきたんだけど……」

「何だ、お菓子か?」

話に全くっていなかった雪ちゃんが、いち早く反応しました。

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