《妹と兄、ぷらすあるふぁ》バレンタインデーだった

「ねぇねはバレンタインデーで、誰かにチョコレートあげたんですか?」

「あげてないわね。

むしろ、知り合いに會っていないわ。

妹ちゃんは誰かにあげたの?」

「友達とあーにぃにあげましたよ」

「それは良いわね」

ねぇねがお兄ちゃんが睨みつけます。

あたしはまだ話したいことがあったのですが、何だか言い出しにくくなってしまいました。

ねぇねは何処からか、十円で買えるようなチョコレートを取り出します。

「今日ってバレンタインの次の日よね。

だったら、何か意味があっても良いと思うのよ」

「何が言いたいんだ?」

「一日遅れの今日、好きとは真逆の気持ちをチョコレートに込めてもいいかなと思ったのよ。

って事で、これをあげるわ」

「そういう事だったら貰うか」

えっと、つまり、ねぇねはお兄ちゃんが嫌い、お兄ちゃんもねぇねが嫌いって確かめ合ったという事でしょうか?

何だか、より言いづらくなってしまいました。

しかし、ねぇねがあたしの様子に気が付いてしまいました。

「妹ちゃん、どうしたの?」

「あの……ねぇねにもチョコレートを用意していたんですが……」

「さっきの話は無し、今すぐチョコレートを返しなさい」

「言われなくても」

お兄ちゃんが、チョコレートを投げて返していました。

大學生組にフラグが立つことはありません。

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