《妹と兄、ぷらすあるふぁ》萬分の一

今日は朝から雪ちゃんが何か言いたそうにうずうずしていました。

こちらから聞こうかなとも思ったのですが、何だかタイミングをうかがっているようなのでいつ言ってくるかなと思いながら待ってみる事にします。

雪ちゃんがいたのは晝休み。

休み時間にると同時にあたしの所にやってきました。

「桃崎これを見てくれ」

「これって?」

首を傾げたあたしに、雪ちゃんがグイっと手を見せてきます。

親指と小指だけを曲げているのですが、これが何かあるのでしょうか?

「桃崎もやってみてくれ」

「親指と小指だけを曲げたらいいの?」

「大そんなじだ」

言われるままにやってみようとするのですが、出來ません。

やろうとすると、薬指まで一緒に曲がってしまいます。

「出來ないだろ。出來るのは千人に一人とか一萬人に一人だからしいぞ」

「そうなんだ、凄いね」

人數を聞くと確かにすごいと思います。

雪ちゃんは続いて冬ちゃんにも「凄いだろ」と自慢をしたのですが、冬ちゃんは真面目な顔をして「で、何の役に立つの?」と返していました。

    人が読んでいる<妹と兄、ぷらすあるふぁ>
      クローズメッセージ
      あなたも好きかも
      以下のインストール済みアプリから「楽しむ小説」にアクセスできます
      サインアップのための5800コイン、毎日580コイン。
      最もホットな小説を時間内に更新してください! プッシュして読むために購読してください! 大規模な図書館からの正確な推薦!
      2 次にタップします【ホーム画面に追加】
      1クリックしてください