《妹と兄、ぷらすあるふぁ》三寒四溫
最近は寒くなったり暖かくなったりと気溫の差が激しいです。
ニュースによれば、五月並みの気溫だった數日後には真冬並みの気溫になっていたそうです。
「三寒四溫って言いますけど、今年はちょっと差が激しいですよね」
「そうだね。月ちゃんは調大丈夫?」
「心配してくれてありがとうございます。私は大丈夫です
桃さんこそ大丈夫ですか?」
「あたしは大丈夫なんだけど、ねぇねがちょっと大変そうだったかな」
月ちゃんは、それは大変ですね、と心配した後で続けて話します。
「今は寒くなったからいいですけど、制服をもっと自由にしてくれてもいいと思うんですよね」
「月は、移行期間とか関係なく、いつでも冬服も夏服も著たいって事?」
冬ちゃんが急に話に混ざってきましたが、月ちゃんは軽く會釈だけして話を続けます。
「そういう事です。もしかしたら、來年も同じくらいの寒暖差になるかもしれませんし、服裝を固定された狀況で健康管理をしろって言われても難しいと思うんですよ」
「月の言いたいことは分からなくもないかな」
思わせぶりな冬ちゃんの態度に、月ちゃんが首を傾げます。
「でも、五月って普通に冬服だよね」
「確かにそうですけど」
月ちゃんが言葉をなくしてしまったのですが、冬ちゃんがフォローするように謝ると、すぐに元気になりました。
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