《妹と兄、ぷらすあるふぁ》選挙

「最近選挙に対してのニュースが多いわよね」

「そうですね。十八歳から選挙権が得られるからでしたよね」

「まあ、私には関係ないと言えばないんだけど」

「ねぇねはもう二十歳越えていますもんね」

話にもある通り、最近選挙のニュースが沢山流れます。

次の選挙から、高校生でも選挙権を與えられるという事で懸念すべき點が沢山あるのでしょう。

とは言え、あたしにはまだ選挙権がありません。

「でも、今の子は良いわよね」

「どうしたんですか、急に」

「選挙について學校で教えて貰えるのよ。

場所によっては模擬選挙までやっているって話だし、私が高校の時にはこんな話聞いてことないわね」

「いきなり選挙権を與えられて困らないように、とかじゃなかったですっけ?」

「今までだって二年後には選挙権が與えられていたのよ?

高校卒業後、大學に學しても選挙の「せ」の字も學校で聞いたことないわ」

こんなふうに言われると、確かに不公平があるように思います。

今の流れが続けば、あたしが高校生の時には選挙について教えてもらえると思うので、どんなふうに返したものか困ってしまいます。

あたしが何も言わない間に、お兄ちゃんがやってきました。

「言いたいことは分かるが、妹にいっても仕方ないだろ?」

「あんたじゃ、まともに聞いてくれないでしょ?」

「聞いてやるからいってみろ」

「じゃあ、言うわよ。政治についてわからないって言っている若者の話も聞くけど、大人だって分かってないってうちの親がぼやいてたわ。

結局、日本の為に、社會の為になんて言いつつも、皆自分の事しか考えていないのよ」

この後も、ねぇねは何かを言いたそうにしていたのですが、お兄ちゃんが「はいはい」と適當に返した為「あんたに期待した私が馬鹿だったわ」とため息をつきました。

政治の話は難しいなと思いました(小並

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