《妹と兄、ぷらすあるふぁ》一日を長く

「また月曜が來てしまったな……」

「何當たり前の事で落ち込んでいるのよ」

今日朝から雪ちゃんと月ちゃんがいつも通りに言い合いをしています。

言い合いと言うか、雪ちゃんの言葉に月ちゃんが過敏に反応しているだけだとは思いますが。

「二人ともどうしたの?」

「小雪が月曜日に文句を言っているだけですよ」

「どうやったら日曜日が長く続くのか。っていうのがテーマだな」

「何がテーマよ」

一人頷いていた雪ちゃんの頭を月ちゃんが小突きます。

軽くコツン程度みたいでしたが、雪ちゃんは「何するんだ月」と怒ってしまいました。

「せっかくボクが日曜日を長く過ごす方法を教えてやろうと思ったのに」

「はいはい。凄かったら謝るよ」

「先ず、いかに長く起きていられるかが大事なんだ。

日付が変わるギリギリまで起きていたら、その分日曜日を満喫できるからな」

雪ちゃんの言葉を聞いて、月ちゃんが疲弊したような顔をします。

まだ前提條件という事で、何も言っていませんが、月ちゃんが期待していないのがありありとわかりました。

「楽しいと時間が過ぎて、逆に退屈だと時間を長くじるだろ?

つまり夜何もせずに、ずっと退屈な時間を過ごせばいいんだ」

「勿論小雪はやったんだよね?」

「ああ、結局何時に寢たか覚えてないけどな」

雪ちゃんが笑うのを無視して、月ちゃんがあたしに今日の放課後何処かに遊びに行かないかと話しかけてきました。

    人が読んでいる<妹と兄、ぷらすあるふぁ>
      クローズメッセージ
      あなたも好きかも
      以下のインストール済みアプリから「楽しむ小説」にアクセスできます
      サインアップのための5800コイン、毎日580コイン。
      最もホットな小説を時間内に更新してください! プッシュして読むために購読してください! 大規模な図書館からの正確な推薦!
      2 次にタップします【ホーム画面に追加】
      1クリックしてください