《妹と兄、ぷらすあるふぁ》まだ大丈夫

「そう言えば小雪、テストの訂正ノートは終ったの?」

「あったなそんなの」

月ちゃんの質問に、雪ちゃんが思い出したように答えます。

訂正ノートは、テスト返卻後にやり直しをすると言うものですが、點數が良いほどやることがないです。

各教科出すように言われていて、提出期限は返卻後から一週間から二週間でしょうか。

余裕があるとみるか、余裕が無いとみるかは人それぞれですが、雪ちゃんは前者の様です。

「訂正ノートは來週の頭だろ? 休みも挾まるし、まだ大丈夫、大丈夫」

「確かに休みは挾まるけど、今週は皆で遊びに行こうって言ってたでしょ?

ある程度は進めていないと、痛い目見るよ?」

「大丈夫だって。たかだか訂正ノートなんだからな」

雪ちゃんの言う通り、間に休みがったら妙に安心が増します。

それに、ここまで大丈夫だと言っているのだから、さすがに雪ちゃんも進めているのでしょう。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

月曜日、訂正ノートの提出日です。

予定通り昨日は皆で遊びにいったのですが、雪ちゃんは無事に終わったのでしょうか?

いつも學校に來ている時間に、まだ雪ちゃんは學校に來ていなくて嫌な予がします。

時間ぎりぎりにやってきた雪ちゃんは目の下にくまを作っていて、一緒に來ていた月ちゃんは呆れた顔をしていました。

結局、雪ちゃんは終らせることが出來なかったようで、先生にどやされながら、一週間期限を延ばしてもらっていました。

あとで月ちゃんに聞いたのですが、先週話をしていた段階で、まともに解答用紙も見ていなかったらしく、どれほどの量があるのか分かっていなかったからこそ逆に余裕を見せていたらしいです。

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