《妹と兄、ぷらすあるふぁ》二次試験

ニュースを見ていたら、大學の二次試験の話題がたまに流れます。

お兄ちゃんたちは今年で卒業ですが、なにか思いれがないのかなと思って尋ねてみることにしました。

「あーにぃは何か大學試の思い出ってないの?」

「別にないな。人並みに張して、人並みに答えて、人並みに帰ってきたからな。

妹が當時にしては妙に張り切った夕飯を用意していたのは覚えているが」

これは不味い流れです。あたしに飛び火してしまいかねません。

話題をそらすために今度はねぇねに尋ねます。

「ねぇねは何かないんですか?」

「そうね。言ったかもしれないけど、前のりしたホテルで問題集解いていたわね。

あと、試験が晝からだったから、午前中に張で吐きそうになりながらホテルの部屋を歩き回っていた記憶もあるわ。

で、試験をけ終わったら、辺り真っ暗で用意されていた駅までのバスに乗ったら渋滯に捕まって、數分で行ける道が一時間かかって、もしもその日帰る予定にしていたら危うく新幹線に乗り遅れるところだったわね。

今思うと乗り遅れても自由席で帰れば日付変わる前に帰れたんでしょうけど」

なんと言うか、渋滯に関しては思い當たる節があるとはいえ、壯大な試だったんでしょう。

「よく覚えてるな」

「いつか小説のネタになるかなと思ってたのよね」

「お前はぶれないな」

何気なくお兄ちゃんが返しましたが、ねぇねは「センターの日に車がスリップするよりましよ」と笑っていました。

張に弱いと待ち時間で死にたくなります。

    人が読んでいる<妹と兄、ぷらすあるふぁ>
      クローズメッセージ
      あなたも好きかも
      以下のインストール済みアプリから「楽しむ小説」にアクセスできます
      サインアップのための5800コイン、毎日580コイン。
      最もホットな小説を時間内に更新してください! プッシュして読むために購読してください! 大規模な図書館からの正確な推薦!
      2 次にタップします【ホーム画面に追加】
      1クリックしてください