《妹と兄、ぷらすあるふぁ》したたか、建前
「この前、機會があったから大きな集會に參加したのよ」
「何処であったんですか?」
「町の方にライブとかもやるホールがあるじゃない? そこね」
名前が出てきませんでしたが、確かに大きなホールです。
あたしも、一、二回しか行った記憶がありません。
ここで行われたと言うことは本當に大きな集會だったのでしょう。
「まあ、別に容はいいのよ」
「いいんですか?」
「いいの。問題は配られたお弁當なのよ。
問題って言っていいかわからないけど」
ねぇねが要領を得ない言葉を言いますが、お弁當で何かがあったことはわかります。
「まあ、いっぱい用意していたのよねお弁當を」
「余ったんだな」
「余ったのよ」
話聞いていたお兄ちゃんがいち早くねぇねの言いたいことを言い當てます。
ねぇねはふんと息をはいてから、腕組んで繰り返しました。
「で、弁當が余ったからって、しい人に配っていたの」
「まあ、そうするだろうな」
「同時に衛生の都合上弁當の持ち帰りを止してたのよ」
「最近はうるさいからな」
二人の會話はなんだか味気ないです。
たんたんとしているといったじでしょうか。
「で、奧様方がいっぱいお弁當をもらいにいっていたのよね」
「したたかだな」
「主催側も建前だったのよねきっと。時間的に持ち帰るのはわかりきっていたもの」
話の終著點でも、やっぱ二人にはありませんでした。
言葉と真逆の意見の一致
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