《妹と兄、ぷらすあるふぁ》読書時間

「昔聞いた話なんだけど、友人の一人にものすごい本が好きな子がいたのよ」

ねぇねが本好きと言うのなら、想像以上に好きなのでしょう。

お兄ちゃんは興味無さそうですが、ねぇねは構わず話します。

「ところで、妹ちゃんは一冊本を読むのにどれくらいかかるかしら?」

「長さにもよりますが、一時間半から二時間くらいでしょうか?」

「そうよね。

で、友達の話なんだけど、一日で18冊読んだらしいのよ」

「それはすごいですね」

一冊一時間でも十八時間かかります。

あたしはそんなに集中力が持ちません。

「一冊二時間ってことは、その子の一日は36時間あったのよね」

「えっと、それは……」

ねぇねの理屈に戸っていたら、お兄ちゃんがあたしの肩をポンポンと叩き、首をふりました。

「なに現実逃避してんだ?」

「一日36時間あったらしでも長く妹ちゃんといられるでしょ?」

「ま、そうだな」

お兄ちゃんはいったあとで、部屋から出ていったのですが、ねぇねと二人になってなんだか気まずくなってしまいました。

別れが近づきます

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