《妹と兄、ぷらすあるふぁ》

お兄ちゃんと散歩中、久しぶりに科學館の近くまでやってきました。

中にるつもりはありませんが、足を止めて上を見上げます。

「やっぱりここの木って大きいね、あーにぃ」

「ああ、大きいな」

いつか來た時と同じく、木のしたからでは一番上を見ることが出來ません。

そして、やはりあたしには大きいと言う事しかわかりませんでした。

「ねえ、あーにぃ」

「どうした、妹よ」

「やっぱり、あーにぃはこの木が凄いって思うの?」

「思うな。青い空と木の緑が、時間が止まったような……違うな、ちょっと非現実のような気がするんだよ」

お兄ちゃんの言う事は、やはりわかりません。

非現実と言われても、木は目の前にれる位置にあります。

空の青さも、普段見ている空とはあまり変わらないような気がするのですが、お兄ちゃんには違うものが見えているのでしょうか?

あたしが頭を悩ませたいたら、ポンと頭の上にお兄ちゃんが手を置きました。

「妹はそのままでいいって事だ」

「前にも聞いたよ」

「前にも言ったからな」

お兄ちゃんが頭をでるので、何だか恥ずかしいのですが、考えてみたら頭をでられるのはとても久しぶりです。

中學校に學してからは初めてではないでしょうか?

以前は何気なくでられているだけでしたが、お兄ちゃんの手が優しくて、恥かしいけれどこんなにうれしいだと始めて気が付きました。

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