《妹と兄、ぷらすあるふぁ》

自分で言いたくはありませんが、あたしは長が低いです。

小學校の時にはあたしよりも小さい子もいましたが、中學に上がるまでに皆背がびて、今ではあたしが一番小さかったりします。

「ねえ、あーにぃ」

「どうした妹よ」

「どうしてあたしの長はあまりびないんだろうね」

「なんでだろうな。正直お兄ちゃんにも分からない」

まあ、そうだろうなとは思います。

同じものを食べ、同じ親から生まれてきたあたし達兄妹がこれほどまでに違うのですから。

いくらお兄ちゃんでもなんでも知っているわけではないと、さすがにあたしもわかります。

「妹は、背が高くなりたいのか?」

「昔は高くなりたいなって思ってたよ。でも、最近は違うかな。

背が低いってだけで皆話しかけてくれて、友達になれるから」

「じゃあ、小さいままでいいのか?」

「それは嫌かな。普通くらいにはなりたいよ」

あたしが答えたら、お兄ちゃんが何かを考えて「まあ、タイムリミットも近いしな」と言います。

「あーにぃ、タイムリミットってどういうことなの?」

子の長期は中學までだからな」

「……本當に?」

「あくまで一般的にはな」

だとしたら、何とか背をばしたいですが、自分で出來る事はやっていますしもう祈るしかあたしに殘された道はなさそうでした。

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