《悪魔の証明 R2》第77話 051 シロウ・ハイバラ(2)
もちろんレイの思とは関係なく、潛工作のようなことをやりたくない俺は、地下にる前にバレたらどうするんだと至極まっとうな意見をその時述べた。
第六研のメンバーほぼすべてがそれを聞いて顔に迷いを見せたが、トゥルーマン教団の信者が地下にること自は問題ないというジョン・スミスの一聲で、やはり作戦は決行されることになった。
かような経緯でどこから手にれたかは知らないが、ジョン・スミスにトゥルーマン寺院の設計図を見せられ、その後レイに首っ子を押さえつけるような勢いで回線の繋がっていないバックアップサーバーを含めた主要サーバーひとつひとつに無線子機を取り付けることを命じられた。
その最後の無線子機を裏側に取り付けた後、
「終わったぞ、ジョン・スミス」
と、インカムの向こう側にいるのであろうジョン・スミスに告げた。
ポリポリとポテトチップスを食べる音はするが、返事は聞こえてこない。おそらくネットワーク接続の最終チェックをしているのだろう。特にこれ以上やることもないので、おもむろにサーバーの背後に回り込み無線子機の位置を確認した。
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無線子機の周りには他に多くの機が取り付けられており、まずこのような場所を調べるようなインフラ整備士はいない。また、サーバーのと同化したシール狀になっているので、例え調査したとしても、よく観察しないと誰もその存在に気がつくことはないだろう。
まず間違いなくこれが発見されることはないといっても過言でない狀態だった。
「うん、全部繋がったようだね。これで完璧だ」
インカムからジョン・スミスの聲。
なぜすべての回線が接続できたと斷定できるのかはわからないが、そんなことは俺の関知するところではない。
ほっと一息ついたのも束の間、「ハイバラ。次も計畫通り、変更はないわ。トゥルーマン教団の會合に參加して」と、レイが指示を送ってくる。
やれやれといったじで、俺はを翻した。
サーバールームを出る前に、インカムを耳から抜き出しそれをぽいっとポケットにれる。
集音が強いタイプの端末であるはずなので、このままでも音聲は第六研の研究室にいるレイたちの耳に屆くはずだ。
ドアをそっと開けて通路に出た。
今教団のやつらに見られてはまずいと思ったが、周りには幸い誰もいなかった。
通路の先はがらんとしており、る前と同じく靜まり返っていた。カリカリと時折聞こえてくるサーバーの稼働音もそのまま。誰かが何かに気づき、こちらへ向かってくるような気配もない。
何事もなく奧へと進みエレベーターに乗り込んだ。
目的のトゥルーマン寺院本殿六階のボタンを押す。
すぐに到著し、エレベーターのドアは開いた。
その先には、すでに人だかりができていた。もうそんな時間かと俺は腕にはめ込んだ時計に目をやった。
視線を元に戻した瞬間、ぎぎっとたいそうな音を立ててドアが開かれた。
トゥルーマン教団の信者たちは、次々と部屋の中にっていった。
全員白い仮面を被っているところから鑑みると青年活部たちなのだろうか。
俺はそんなことを思いながら、彼らの背中に続いた。
歩き出したと同時に元から、白い仮面を取り出す。最後列に追いつく前に、それを顔に裝著した。
ひんやりとしたが俺の頬を刺激した後、若干の息苦しさが口まわりを襲ってきた。
そして、部屋に一歩足を踏みれる。
と、思わず目の前に広がるその景に見ってしまった。
空に屆きそうなほどの高い天井が、目の前に現れた。
天井には天使や竜が至るところに描かれており、きらびやかな裝飾がいくつもそこから垂れ下がっていた。
それらが奏でる調は、俺のをこれ以上なく打った。
だが、見上げてばかりいても仕方ないとばかりに顔を前へと移した。
すでに、白い仮面の男たちは壇上を前にして何列かの隊列を組み、トゥルーマンの登場を今か今かと待っていた。
さりげなく隊列のひとつ、中央辺りに紛れ込んだ。
次の瞬間、ボーン、という鐘が打ちつけられる音が鳴った。
それと時を同じくして、奧の方のドアから白い仮面の男スピキオを従え、トゥルーマンが現れた。
トゥルーマン――やはりいつ見てもが大きい。
スピキオもかなり背の高い方であるはずだが、トゥルーマンの巨ぶりと比べるとかなり低くじた。
小高い丘を登るように壇上へとあがるトゥルーマン。一方のスピキオはその場で立ち止まり、こちらの方へとを向けた。
この部屋の照明のせいか、首元から覗くスピキオの板がいつもより厚く見えた。
「それでは、親なるエヴラさんを呼んで貰いましょうか」
臺座に腰をかけるや否や、トゥルーマンは言う。
これを合図にして俺の背後のドアが開く。
し待っていると、エヴラ・タルカスが中へと運ばれてきた。白の仮面の男ふたりに両脇を抱えられ、何やら悲壯漂う表をしていた。
「どうか命だけは助けてください。トゥルーマン様、何卒お慈悲を……」
トゥルーマンが座る臺座の前に座り込まされるや否や開口一番、エヴラは予想もしない臺詞を吐いた。
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