《【完結】「お前の嫉妬に耐えられない」と婚約破棄された令嬢の醫療革命〜宮廷醫療魔師に推薦されて、何故か王國の次期騎士団長様に守られる生活が始まりました〜【書籍化】》10.醫師として

たくさんの本に興して、自分がまだドレス姿ということをすすっかり忘れていた。

「じゃあ、私は著替えますね」

「あ、ああ。分かった」

いつまでもドレス姿では息苦しい。

私は扉を閉めると著替えの準備を始めた。

まずはドレスをいで持ってきていた私服に著替える。

黒の襟付きのシャツに淡いピンクの膝下のスカートを履く。

その上から自分の膝下まであるロングの白を羽織った。

やはり、これを著ると一気に醫者っぽくなる。

私は鏡に映る自分の姿を見て思った。

「これでよし」

この格好が楽で好きだ。

今後、討伐などに駆り出されることもあるだろう。

そんな時、この格好なら醫師であり癒しの魔師ということが一発でわかるだろう。

「サクラさん、著替え終わったらしよろしいですか?」

扉の向こうからライムント副騎士団長の聲が飛んできた。

「はい。大丈夫ですよ」

著替え終わった私はそう言って扉を開けた。

するとライムントは私の顔と服裝をじっと見つめていた。

「あの、何か変ですか?」

「いえ。とてもよくお似合いです。思わず見惚れてしまいました」

ライムントは微笑みを浮かべて言った。

そのイケメン笑顔はシンプルに心臓に悪いからやめてほしい。

「ありがとうございます」

とりあえず、私も微笑み返しておいた。

「肝心なものをお渡しするのを忘れておりまして、こちらをサクラさんに」

「これは……」

渡されたのは腕章であった。

「王國の認可をけた醫師であることを証明する腕章です。陛下より預かって參りました」

「すみません。ありがとうございます」

私はその腕章をけ取ると、白の左腕の部分に付けた。

「では、私はこれで」

「わざわざありがとうございました」

そう言うとライムントはその場を離れて行った。

私は作業用の機に何冊か本を置いて読む準備をする。

「とりあえず、これだけ読んでしまいましょう」

まずは醫學書から適當に読み漁っていくことにした。

宮廷魔師は時間の使い方は割と自由になっている。

の研究をすることが主な仕事にはなるが、が高い事案や高度な魔が必要な討伐任務も宮廷魔師としての仕事である。

それに加えて、私は醫師でもある為、そちらの仕事を回されることもあるだろう。

なので、今は新しい知識を吸収していざという時に備えることが必要であろう。

私は、早速醫學書の1ページ目を開いた。

専門の學校で醫師としての知識と技は學んできたが、醫學というのは日々進歩していくものである。

常に最新の知識と技が必要なのだ。

新しい知識を手にれるのは楽しいものだとじる。

つい、夢中になってしまっていた。

「もう、こんな時間なのですね」

気づくともう日付が変わるくらいの時間であった。

「そろそろ寢ましょうかね」

夜更かしを続けるのはに悪い。

私は、白いで椅子にかけておいた。

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