《【完結】「お前の嫉妬に耐えられない」と婚約破棄された令嬢の醫療革命〜宮廷醫療魔師に推薦されて、何故か王國の次期騎士団長様に守られる生活が始まりました〜【書籍化】》23.醫療の

翌日、私は病院勤務の為に王宮を出た。

王都に來てから約1ヶ月も経過すればだいぶ慣れてきた。

道もそれほど迷わなくなった。

元々、方向音癡というわけでは無い為、2回も同じ所を歩けば大覚えてしまう。

「おはようございます」

病院に到著すると、同僚の先生たちに挨拶をする。

顔合わせは昨日、ジンに案してもらった時に済ませていた。

「おはようございます! サクラ先生はこの席を使ってください!」

私の直屬の上司になる先生から空いているデスクを使うように指示をけた。

「分かりました。ありがとうございます」

「サクラ先生の今日の仕事は救急搬送されてくる患者さんの対応をお願いしてもいいですか?」

「はい、大丈夫です」

救急患者さんの対応は病院の最前線とも言える仕事だ。

患者を助けるという醫學の源が救急醫療だと私は考えている。

あの時は助けられなかった。

だが、これからは違う。

助けられる命の方が多いと私は信じたい。

人は、信じたいものを信じる生きなのだ。

『人の命を救いたい』醫者を志す理由としては、ありがちなのかもしれない。

しかし、純粋にそう言える醫師がこの世界に何人いるのだろうか。

私は、ふとそんなことを思っていた。

勤務を開始して、數時間が経過した。

今の所、深刻な狀況に陥っている患者さんは居なかった。

「今日はこのまま終わってくれるといいんですけどね」

救命醫療の仕事というのは無い方がいいに決まっている。

私の仕事が無いということは、世間が平和だということである。

「サクラ先生ー!!!!」

その時、ジンが慌てた様子で走ってきた。

息も上がっているので、相當急いできたのだろう。

「どうしました?」

「今、運ばれてきた患者さんが、ちょっと私たちの手には負えないような患者さんで、手伝ってもらえますか?」

「分かりました。今、わかっている患者さんの報を教えてください」

私は急足で患者の元へと向う。

その間、できるだけ命を救うための報がしかった。

「溺水の患者さんです。近所の川で溺れたそうです」

「この時期でも川はまだ早いのでは?」

まだ春先である。

冬の寒さからは解放されたが、川にるにはまだ早い時期だと言えるだろう。

それなりの理由がないとこの時期に川にったりはしないだろう。

「その辺の理由はまだ不明ですが、溫が低下しています」

「溺水してから助け出されるまで何分かかりましたか?」

「23分と聞いています」

「まずいですね」

溺水は20分を過ぎたあたりから生存率が低下していく。

特に、25分を過ぎたら絶的とまで言われている。

23分ということは、絶的のラインには乗っていないが、だいぶ厳しい狀況だろう。

「ここです」

「了解です」

私はジンに案された治療室に足を踏みれた。

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