《【書籍化&コミカライズ】私が大聖ですが、本當に追い出しても後悔しませんか? 姉に全てを奪われたので第二の人生は隣國の王子と幸せになります(原題『追放された聖は、捨てられた森で訳アリ青年を拾う~』》01 プロローグ
二年にわたり國の為に戦い、聖としてのつとめを一杯果たしてきた。
王都にもどれば、褒はなくとも、歓迎され、労いの言葉をかけてもらえる。
そんな期待があった……。
戦場で疲弊しボロボロになり城に到著した私は、渇いたを潤すことも著替えることも許されず、衛兵たちに謁見の間に引きずり出される。
「リア、そなた、戦場で何をしていた?」
何の労いもないニコライ王太子殿下の第一聲に目を見開いた。初めて見る彼の冷たい眼差しにがすくむ。
気付けば、かつて一緒に戦った仲間から裏切られ、いつの間にか私の手柄は無いものにされていた。「役立たずの聖」次々と心を抉る心無い言葉が、投げかけられる。私は、ただ呆然とするばかり……。
「無駄に戦闘を長引かせた罪で極刑に処したいところだ。だが、今まで神殿で聖としてけが人をいくらか癒してきた功績は認めよう。お前の処分は國外追放が妥當だろう」
どうしてそうなるのか、まったく意味が分からない。
「そんな、私達の婚約はどうなっているのです?」
「私達だと?」
殿下が不快そうにしい顔を歪める。
「貴様が討伐隊にはいって果を上げなかった時點で婚約は破棄となっている」
新たな婚約者は姉のプリシラ。殘酷な現実にじわりじわりと絶が押し寄せる。
婚約者も聖の地位も姉に奪われた私は、その後正式な処分が下されるまで、地下牢にれられた。
銀河戦國記ノヴァルナ 第2章:運命の星、摑む者
『銀河戦國記ノヴァルナ』シリーズ第2章。 星大名ナグヤ=ウォーダ家の新たな當主となったノヴァルナ・ダン=ウォーダは、オ・ワーリ宙域の統一に動き出す。一族同士の、血縁者同士の爭いに身を投じるノヴァルナ。そしてさらに迫りくる強大な敵…運命の星が今、輝きを放ち始める。※この作品は、E-エブリスタ様に掲載させていただいております同作品の本編部分です。[現在、毎週水曜日・金曜日・日曜日18時に自動更新中]
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