《妖刀使いがチートスキルをもって異世界放浪 ~生まれ持ったチートは最強!!~》白黒の世界と神との対話

目を開けたとき、そこは白黒の世界だった。

白黒とはいっても自分の座っているところを中心に右側は白く、左は黒いのだ。

俺は死んだのか? どこだココは、そう考えたとき後ろから聲をかけられた。

「ようこそ僕の神の間へ」

振り返るとそこには、人の姿に似た、人ではない何かがいた。長は俺よりし高いぐらいだ。ただ人間と違うのは背中から黒と白の翼が3枚ずつ生えていたのだ。

よく見ると頭の右からは黒い角、頭の上には白いっかがあった。これが俺が人間と違うと思った理由だ。ただ、それを呆然と見上げていた。頭の中が混していたのだ。

「何をぼーっとしてるんだい?」

すると、それはまた俺に話しかけてきた。そして俺はそのよくわからないそれに、こう尋ねた。

「誰?」と。

「うんうん、今から説明するからよく聞いてね? 今の僕に名前はない、ただみんなからは混合神。なんて名前で呼ばれているかな?」

「混合神?」

「そうさ、見てわかる通り、僕のにはいろんなものが混じってる。ぼくに混じっているものは、天使だったり悪魔だったり、それ以外の何かだったり、とにかくいろんなものが混じっていて、その混じっているものの、大部分はかつて神だったものだから、今の僕は混合神ってわけね」

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言っている意味が分からなかった。ただでさえ混しているのに、目の前には神様? わけわからん、だけどこれは、何やら俺に用事があるらしい。だから頭の中を整理するためにも、話を聞くことにした。

「で、その混合神様は、俺に何か用あるのか?」

「そうだね、まぁ僕が君にやってもらいたいことがあるんだけど、まずは何があってどうやって君がここに來たか、覚えているかい? 月影悠君?」

俺の名前もちゃんと知っているようだ。よくわからないこの狀況だ。とりあえず俺は首を橫に振った。

「じゃあまず確認ね、君は死んだ。これは理解できてる?」

神の問いで俺は理解した、やはり俺は死んだらしい。いつの間にか左手で、刺されたであろう箇所をっていた。今は傷なんてなかった。だが覚えている。あの痛みを、誰が俺を刺したのかも、そして俺が道を外しかけていたことも。

ししてから、俺は神の問いに頷いて答えた。

「ちゃんと理解できているわけだね。それじゃ、早速本題にるね。なんで死人である君をここに呼んだのかというと、さっきも言った通り、僕は君にやってもらいたいことがあったからさ。……そんな嫌そうな顔しないでくれよ。何そんな難しいことじゃない、君が生きた世界とは違う世界に行って様子を見てきてほしいんだ」

「は? つまりどういうことだ?」

わけがわからん。せっかく整理しかけていた頭がまたかき回された。また整理するために考えると、

《つまり、異世界に行って様子を見てきてほしいと言っているのですよ。ますたー》と、どっかで聞いたことのある聲が、頭の中に響いた。

「あーなるほど異世界に……ってお前は? 例の……」

異世界、という単語に、聞き覚えのある聲。もう狀況の整理がつかなかった。どういうことかと、たずねるために神の方を見ると、それはこっちを見たままニヤニヤしている。見た目は変でもの大部分は人と言っても間違いではないだろう、そいつに笑われるとしイライラした気持ちになる。

「君は面白いものを持ってるね。生まれながらそんなものを持っている人は初めて見たよ」

「は? 俺が何を持ってるって、俺は何も持ってないぞ」

両手を広げ、周りを見て、俺が何も持ってないことを確かめる。

「違う違う。君が持っているのは黙示録アポカリプスと呼ばれている知識の源だよ。それは質ではなく。つまりさっき君に話しかけたのが、僕の言っているだ」

この話しかけているのが黙示録? 時々話しかけてきては、俺に戦闘の技を教えて、肝心な時にはいつも遅いこいつが?

《ひどいです。まぁ、ますたーが死んでしまったのは、私のせいですから何も言えないですけど》

聲のトーンが、だんだんと下がり、明らかにしょんぼりしていた。

「そんな卑屈にならなくても……」

そんな俺のことをよそに、神は話を続ける。

「まぁ喋りかけてくる、ナビとか辭書とかそんなじのものだと思っておけばいいんじゃないかな?」

神はそんなことを言いながら相変わらずニヤニヤしていた。

やっぱりイライラする。その気持ちを抑えて、狀況整理をするために話を続けてもらう。

「わかった。で、その肝心な話を進めてくれ」

「そうだね、僕が言いたいのは君の・・黙示録が言った通り、僕の管理していない、異世界に行ってきてもらいたいのさ。もちろん君が今までいた世界とは違うよ。魔法も魔もいたりの大変な世界だよ。それでも行ってきてほしいんだ、どうだい?」

このへんてこな狀況に混している俺だが、異世界・魔法、そんな言葉にワクワクしている俺もいた。勿論、前の世界に未練などない。

「もともと死んでいたはずだったんだ。危ない世界でも、そこはいろいろ楽しめそうだ」

「フフフ、君ならそう言ってくれると思ったよ。前の世界からこれ回収しておいたよ、これは君のものだろ?」

神の手には見覚えのある一振りの刀があった。それは、俺がした刀、そして俺が死ぬ原因となった刀だった。

「この刀は神刀:天叢雲剣だったもの。封印されていた狀態のこの剣で君を刺してしまったことで、妖刀になってしまったのさ」

「妖刀に?」

その言葉に疑問を抱きながら俺は神から差し出されたその刀をけ取った。この手になじむ覚、ずっしりとした重み、すべてが心地よく安心できた。俺は柄に手をかけ抜刀する。俺はすぐに違和に気づいた。抜刀した刀は白く耀いてはいなかった。その刀は、白ではなく黒に変わり、初めて見たときとは違う、別の力をじた。その力は前よりも俺にしっくりきた。

俺は靜かに刀を鞘に納めた。

それと同時に神は口を開いた。

「あっそろそろ時間だね。じゃあ最後に君に僕からの質問だよ。さぁ2択だよ答えてね?」

神は笑いながらこう言った。

「君は白かい?黒かい?」

その問いに俺は即答した。

「俺は黒だよ」

「じゃあ僕は君が正しい黒になることを願って、し力をあげよう」

そういって神は刀を持った左手を摑み黒い床へと俺を引っ張った。

両足で黒い床を踏んだ。そのときになにかが流れ込んでくる。そしてだんだんと意識が遠のいていく。

「最後に僕から一言、君に助言だよ。目を覚ましたら、襲われているの子を助けるんだ。

それじゃあね。ぼくは君に……してるよ」

それを聞いた直後、目の前が真っ暗になる。

そして唐突に頭の中に聲が響いた。どこかで聞いたことある聲だ。

《混合神からのアクセス許可、ギフト託、解析します》

混合神からのアクセス?

《解析完了、スキル:闇魔法 言語 読解 鑑定 獲得。

続いてギフト黒霧こくむのコート解析……完了。裝備します。

更に妖刀ようとう天叢雲剣あまのむらくものつるぎ解析……完了。

スキル:妖 影移 獲得》

スキル? ギフト? なんだそれは、よくわからない。

《解析終了》

その聲を聴き俺の意識はまた遠のいていった。

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