《妖刀使いがチートスキルをもって異世界放浪 ~生まれ持ったチートは最強!!~》18:決闘と騒
「はぁ~」
っと小さなため息、昨日も結局何もできなかった。せっかく頑張って同じ部屋のしかも同じベットで寢られるようにしたのに、ご飯を食べ終わった後ユウ様は考え事をしてるし、私が橫に行っても気づかないほどに集中して。
けど、やっぱりユウ様は優しいなぁ、ガラの悪いのに絡まれた時も、「これは俺のだ」とか。ゴブリンと戦っているときも私に手を出させず勝ってしまいますし、ユウ様のスキルは一どうなってるのでしょうか。しかも私を寢たと勘違いして布まで掛けてくれますし。どれだけ私を惚れさせるのでしょう。もっと積極的にいった方がいいのでしょうか?
ティナはそんなことを思いながら、より一層悩みをふかめていくのだった。
朝起きてみると橫で座りながらティナがため息をついている。かと思ったら頬を赤く染める。朝から忙しいな。表かでかわいいが。
「ティナ、おはよ」
「ひゃい、、お、おはようございます」
俺がティナに聲をかけると肩をビクンと震わせた。俺が起きていたことに気づかなかったのだろう。何をそんなに驚くことがあるかは知らんが。
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「さぁ、飯食べて伯爵のところに向かうぞ」
俺はムラクモを腰に差し立ち上がり部屋をでる。ティナも俺のあとを追うようについてくる。
下で適當に腹ごしらえを済ませて、早速伯爵家へと向かう。汝とは言われてないからな。道中、冒険者に睨まれたりしたがまぁ気にしない。今日は機嫌がいいからな。あとなんだろう、前に比べてティナとの距離が近い気がする。
「止まれ!」
その時丁度、前にいる兵士に止められる。
「何の用だ。この先は伯爵家だぞ」
「伯爵様、直々呼ばれてるんだ。通してくれ」
「ならん!確認をとるからす……」
チッめんどくさい。
俺がそんなことを考えていると、俺の前に立ちティナが紙を取り出す。それを兵士が見ると。
「これは?? 伯爵様の文字!?。んー分かった通っていいぞ」
なんかわからんが通れるなら通るか。
まさか紹介狀があると思ってなかったようで、
「ティナ、さっきの紙は?」
「この前、シウテ様から事前に通行書をもらっていたのですよ」
「けど前はあんな兵士いなかったじゃないか」
「あれは巡回してるのですよ。前はたまたま合わなかっただけです。この通行書は門の前で使うものですよ」
話しながら歩いているといつの間にか門の前についていた。ティナは門の前で待機している兵士に紙を差し出すと中に引っ込んでいった。
中から出てきたのはこの前の書だった。
《……》
なんか、エルさんがぶつぶつ言ってるんだが、まぁ放っておくか。
「どうぞ、中へ。シウテ様がお待ちです」
そう言って案されたのは応接室ではなく、庭だった。しかも結構広い。
「おー待っておったぞ」
そこには片手用直剣を持って素振りをしている、伯爵がいた。
そしてこんなことを言うのだ。
「お主を相手するのはわしじゃ」
「俺が勝ったらティナをもらっていきます。けど俺が負けたらどうすればいいですか?」
まぁなんとなく予想はついていたけどね?
そういえば負けたらどうなるのかを聞いてなかったな。まぁ、勝つから気にしないけどな
「そうじゃの、お主に貸し一つじゃ、わしが困っているときにでも返してもらおうかの」
「わかった」
ティナに離れるよう、指示して伯爵の前に立つ。
「立會人は書のラーナが務めさせていただきます!」
書が立會人で俺たちに聲をかける。
伯爵はまっすぐ俺に剣を向ける。
俺は居合の構えをとりムラクモの柄に手をかける。
「それでは、はじめ!」
合図をきいて先にき出したのは勿論ユウだ。速さにはし自信がある。からだ。
まっすぐ伯爵へと向かいムラクモを抜刀する。
速さに自信があり一撃で終わらせるはずだった。がそれは伯爵の上段からの一撃で防がれる。
「わしはこれでもAランクの元冒険者じゃぞ、そう簡単にやられんわい」
まさかのAランクかよ。
こうやって話しながらも剣戟は続く居合は防がれてもそこから型をつなげることはできる。だが、それはすべて伯爵によってけ流される。
(エル、解析!)
《了解しました》
一旦、伯爵からの一撃ををはじき距離をとる。
「なかなか鋭いの、Cランクの冒険者じゃ歯が立たんじゃろうな」
なんて言いながら笑っている。
《解析終了、スキル風流剣を取得、風の力を利用して剣戟や遠距離の技をいなす技です》
あー取得しちゃった。じゃあ遠距離から攻めてみるかな。
『闇よ、汝我が敵を貫く槍と化せ。黒槍』
3本の槍を生伯爵へと放つ。
3本のうち2本は風に流され殘りの1本は撃ち落とされる。
「ほぅ、魔法戦闘もこなせるか。」
元とは言え、ランクAに対して、やっぱりスキルを制限して戦っている分しきついな。
「戦闘中に考え事とはいかんの!」
一気に加速して伯爵が迫ってくる。
《解析完了:風魔法を取得》
あっまたなんかとれた。黙示録まじチート、
そして、伯爵の上段からの一撃をけ止めつばぜり合いに。
「お主、まだなにか隠しておるの。そんなんで勝てるかな?」
つばぜり合いの最中に話しかけてくる。
挑発には乗りたくないんだけど、負けたらやだからね。
お互いに押し合い距離をとる。
『闇よ、汝が敵を拘束する鎖となれ。《黒影縛鎖》』
魔法は起し伯爵の足元から黒い鎖が出てくる。だがそれは即座に切り落とされる。
分かっている。こんなことしても、それは単なる時間稼ぎだ。
『炎よ、纏え汝は蛇なり、その焔を持って舞え。《纏える炎蛇》』
炎が蛇の形になってムラクモに纏わりつく。
「使いたくなかったんだけど、まぁしょうがないよな」
「それは、魔法剣じゃな」
伯爵は鎖を全て斷ち切り構える。あっという間にばれた。
「行くぞ!」
俺は伯爵に屆かない位置で、ムラクモを橫に薙ぐ。それと共にスキルを発する。
「《炎刀:飛炎》」
炎の斬撃がクルスに向かって飛ぶ。それを見ても、なお笑っている。
「お前は面白いな。こんなにも、わしを楽しませてくれる」
炎の斬撃を回避して迫ってくる。俺もそれに応えるように、伯爵へと向かう。
「それはどうも!」
お互いの刀と剣が差した。それと同時に部外者の聲が聞こえた。
「伯爵様大変です。森にゴブリンの群れが、數最低80近く、上位種も確認されています!」
お互いに剣を収める。
クエストの時やたらゴブリンが多かったのはコレのせいか。これはまためんど、いや楽しそうだ。
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