《妖刀使いがチートスキルをもって異世界放浪 ~生まれ持ったチートは最強!!~》25:嫉妬と思い
大規模クエストが終わり、今はもう夕方だ。そして俺たちは宿屋にいる。ベットの上には俺、その膝の上に座っているのがムラクモ、目の前の椅子に座っているのがティナ。ヨリヒメはまだ眠っている。そして、俺の頭の上に乗っている小さい竜がノワールだ。
ノワールとテイムで契約を結んで、すぐと共にノワールは小さくなった。というか元の姿に戻った。が正しい。そのまま、殘りのゴブリンの処理が終わった、伯爵にいろいろ聞かれたが、ティナがぼかしてくれた。そしていつの間にか俺の左手の甲には竜紋とか呼ばれているものが刻まれていた。ノワールと契約した証。みたいなものらしい。契約をわしたせいか、俺のステータスにも影響が出た。
『ユウ・ツキカゲ 男
種族 :人種
年齢 :16
職 :妖魔師
屬 :UNKNOWN
スキル:剣 刀 妖 魔法剣 火魔法 魔法 闇魔法 風魔法 影移 鑑定 先読み 言語 読解 空間把握 無詠唱 意思疎通 テイム 竜紋
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ユニーク:解離魂 黙示録
耐 :斬耐 幻無効
従魔 :ノワール
武 :妖刀 天叢雲剣
防 :黒霧のコート
黒鬼こっきのマフラー』
と、スキルも増えて従魔という欄が増えた。そこにはしっかりノワールの名前もしっかりと合った。
《風流剣は魔法剣に統合しました》
急に頭の中にエルの聲が響いた。
風流剣っていうとあの伯爵が使ってたやつか。まぁ、それはいい。次はノワールだ。
「ノワール。ステータス開けるか?」
「キュイ(はい)」
そういうと、ノワールの前にステータス畫面が出て來た。それを頭で俺の前まで持ってくる。
『ノワール
年齢 :3
種族 :竜種
屬 :火・風
スキル:飛行 サイズ変化 火魔法 風魔法 威圧 人化 意思疎通 竜魔法 暴走バーサーク
ユニーク:竜の因子
耐 :闇耐 神耐
契約者:ユウ・ツキカゲ』
っていうか3歳なんだな。改めてステータスを見ると、契約者という欄に俺の名前があった。ユニークは気になるが、とりあえず暴走は絶対に使わせない! そう心に決めた。
「あぁ、ありがと。ところで、エル? ノワールに人化と意思疎通のスキル譲渡した?」
《はい、今後必要かと思いましたので》
まぁ良かれとしたことだしいいけど。それで、さっきから俺のことをチラチラとみて、俺が目を合わせると、顔を赤く染めてそっぽを向くティナがいた。まぁ可いんだけど、どうしたものか。
いや、理由はわかってるんだよ? よくある鈍主人公じゃないからね。けどこの空気は、んーよし!
「ティナ?」
「ひゃい!?」
「ちょっと、ノワール連れて街の案でもしてきてよ?」
「わ、わかりました」
「ノワール、ティナは仲間だから安心して、それでもし何かあったらすぐ俺に連絡を」
「キュイ!」
そういうと、ノワールは俺の頭からティナの肩に乗り移った。ティナは頬を染めたまま、急いで部屋を出て行った。なんか追い出したじになったけど、それには理由がある。さっきから、俺の膝の上で俺で見つめているムラクモが、無言で俺に何かを訴えているのだ。
何か言いたいことでもあるのかと思ったので、ティナとノワールを外させたのだ。
「で? ムラクモはどうした……あれ?」
膝に乗っていたムラクモは、俺が喋っている途中で俺の肩に手を置くと、ベットに押し倒してマウントポジションをとった。俺は疑問を口にした。
「えっと……ムラクモさん?」
そしてムラクモは俺を問い詰めるために口を開く。
「ユウ……ティナにキスされてた」
「……え?」
「されてた!」
「は、はい」
「なら私にもする」
……ん? あれ? ちょっとまって、なんで俺がムラクモにもキスするって話になるの?
「えい」
そういって、俺の肩を引っ張り、俺とムラクモの位置がれ替わる。つまり俺が、ムラクモを押し倒している狀況なわけで。
「えーっと?」
「ん……」
ムラクモは俺に押し倒された狀況で、目を閉じすこしを突き出していた。えっと、これはしていいの? ムラクモ見た目は13歳ぐらいだ。俺がちょっと危ない人に見えないこともないが、と悩んでいると聲がかけられた。
「ティナにキスされてる、ユウを見た時、すっごくここがもやもやした。私は、ユウのこと好きだよ? 私じゃ……ダメ?」
に手を置き、頬を赤く染めて、そんなことを言ってくるのだ。俺も男だ、こう思いを告げられたら答えたくなる。けど、ティナのこともある。
ガチャ
その時、後ろから扉をかける音がした。誰だろうと振り返ると……
「な、ななななっなにやってるんですか!!」
そこには、ノワールを両手で抱えた、ティナが立っていた。勿論顔は真っ赤だ。
そうすると、振り返っていたはずの顔が正面に向きなおされ、目の前はムラクモの顔があり、がそっと重なった。後ろからティナの悲鳴らしきものが聞こえる。
「んー!?」
「ん、」
何秒立ったかわからない、下手したら分とかかもしれない。そしてやっとが離れ、目の前いっぱいに広がっていたムラクモの顔も離れて行く。ムラクモの顔はいつも無表だが、今はすこし、頬を赤くしている。そしてムラクモはティナを見て弾を投下していった。
「ユウは、ティナだけのものじゃない。私もユウが好きだから」
「え、えっと私は別に……」
「なら、ユウは私がもらう」
そしてムラクモはまた俺の首に腕を回そうとする。
「だめ!」
ティナは顔を真っ赤にしながら、俺とムラクモを引き剝がす。
「なに? ティナはユウのこと別にどうとも思ってないんじゃないの?」
「……」
「何で止めたの?」
「あのー」
流石に収拾がつかなくなりそうだったから止めにろうとしたら、口をムラクモに手で防がれた。
「そうですよ! 私もユウ様が好きですよ! 盜賊に襲われて、もう死んじゃうんじゃないかって思った時もいきなり現れて、盜賊倒しちゃうし。ギルドで変なのに絡まれた時も、こいつは俺のだ。とか言うし。最初の森の戦闘でも、今回のゴブリンの討伐戦でも、私が危ないときは、すぐに駆け付けて助けてくれるし、私のわがままも許してくれる。そんな人を好きにならないわけないじゃないですか!」
ティナの中でたまっていたが発した。ティナはそのまま泣き崩れる床に座った。俺は初めてティナの本當の想いを聞いた気がした。
「やっと、素直になった」
ムラクモはティナの近くまで寄り、頭をでた。
「私たち二人は、ユウが好き。なら二人で攻めちゃえばいい」
え? あれ? なんで二人してこっちを見てるのです?それはまるで獲を定めたかのような顔だった。
「はい、これからは遠慮しないので覚悟してくださいね? ユウ様」
「私も、どんどん行くから」
「お、お手らかにお願いします」
もちろん。こんな二人に迫られてうれしくないわけがないんだが。これはどうしたもんか。まぁ二人がいいならいいんだけど。
ノワールが、ぱたぱたと翼を広げ、俺の頭まで飛んでくる。ノワールは俺の頭に乗り、首をかしげる。
「キュイ?」
俺は一人、理解できていないノワールの頭を俺はで続けた。
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