《妖刀使いがチートスキルをもって異世界放浪 ~生まれ持ったチートは最強!!~》47:契約書と怒り
訓練場に著くと、後ろからぞろぞろと人の群れが押し寄せてくる。
野次馬というやつだろう。まぁ、もともと能力は見せる気はないから大丈夫だけど。
俺は訓練場の真ん中へと向かう。俺のあとについて來るティンクル。ティナとフロン、それとさっきのの子は、野次馬どもとし離れたところで観戦するようだ。野次馬の中にはフェルやテクルもいた。
「準備はいいか?」
そう俺に対して聞いて來る。ティンクルの獲は槍らしい。背中から丈より長い槍を取り出した。
(エル。軽く解析しておいて)
《了解です》
俺はエルに解析を頼んだ。人前だと瞳が使えないのはでかいな。
そして俺はティナの方を向いた。すると視線で、
(この子貰ってどうするんですか)
と聞こえ……意思疎通が飛んできていた。
俺はさっき、俺がもらうといった瞬間の、の子の笑顔を見逃してはいない。きっとこいつには何かあると踏んでいる。
(どうするも何も、その子の好きにさせる。他のところに行きたいでも、こいつのところに戻るでもな?)
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俺がそういうと、し安心した様なため息が聞こえた。まぁ、敢えて言ってはないが、ついてきたいと言っても拒否るつもりもない。
《解析完了。スキルは槍と投擲、地、契約を確認。やはり近接タイプのようです。強さとしてはBランク程度、ますたーなら問題ないかと》
確かにこの程度なら大丈夫か。てか契約って?
「俺も準備はいいぞ」
俺がそういうと、ティンケルは一枚の紙を取り出し、自分のを垂らす。そして俺にも同じことをするように促してくる。
「これは?」
「これは契約書。お互いにつけた約束を守らせるためのものだ。容をしっかり読んで、お前も賭け金を乗せろ、そしてを垂らして完了だ」
俺は紙に賭け金を書いた。
契約書に書かれた容はこうだ。
『お互いに、殺し合いは無しの真剣勝負を行い、勝った方に賭け金を渡す
ティンケル:フィリアの譲渡
ユウ:ティナ・フロンの譲渡』
そしてティンケルに書いた容を見せ、を垂らした。すると紙が消え、お互いの首に首のような紋様が浮かぶ。
「それは約束を反故しないためのものだ。書かれた容を守らないとその紋様が首を絞めていき、時期に死ぬ」
なるほど、面白そうなスキルだ。
(エル)
《ただいま、解析しています》
最近、エルが俺が言わずとも、俺のしてしいことをしてくれている気がする。まぁ、魔導書としてただ解析したいだけかもしれないが。
「それじゃあ、始めるか」
俺がそういうと、いつの間に近くに來ていた、テクルが聲をあげる。
「それじゃあ、仲介人は不肖、工房長のテクルがさせてもらうぜ」
ほんといつの間に來てたんだよ。てかのりのりだな。
テクルの聲を聞き、ティンクルは槍を構えた。
俺は、刀の柄に手を置いてるだけだ。そんな俺を見たのか、ティンケルは驚いた表を見せた。そしてその表はだんだん怒りへと変わっていく。
「お前ふざけてんのか?」
「いやこれが、俺のスタイルだ。気にするな」
俺がそういうとテクルは興味深そうに、俺を見るが俺が目線で「早くしろ」と訴えると、慌てたように開始の合図を聲に出した。
「これより、ユウ対ティンケルの賭け試合を行う。はじめ!」
テクルの合図と同時にティンケルが俺へと猛スピードで迫ってくる。
『地』
ティンケルがスキルを発すると、さらに加速し、俺の懐まで迫ってくる。そのまま槍を突き出してくる。
だがその行はすでに見えている。俺は橫にをずらし刀を抜刀、槍を打ち上げる。腕全が上に持っていかれ、お腹ががら空きなのをいいことに蹴りを打ち込む。
そのまま、ティンケルは後ろへと飛んでいくが、さすがBランク相當、うまくけをれて無事に著地する。
「俺はこれでもBランク手前だぞ、お前なにもんだよ」
「しがない冒険者だ」
(エル。地の解析を優先)
《了解しました。ますたー》
そして、抜刀されたムラクモはその黒い刀を輝かせ、周囲の目を奪った。
〝こんなに見られると恥ずかしい〟
そういえば、鞘を服にしているムラクモは抜刀されたら?
〝そんなわけない。あれはあくまで現実の、刀とは関連してない〟
《戦っている狀態で、こんなことを考えるますたーの頭はどうなってるんでしょう》
“ボクはただの馬鹿だと思うなぁ”
お前ら、言いたい放題だな。
と、頭の中で馬鹿やっていると、いつの間にか制を直していた、ティンケルが迫ってきていた。
「おっと、危な」
「戦いの最中によそ見とは心しないな」
俺はを橫へ下へとずらし、槍を躱していく。槍は突くことが基本の武だが、こいつは突いてないでを繰り返し織りぜてくる。流石、対人戦に慣れてやがる。
俺は、もうこいつが何をして來たかをある程度把握している。
だから、俺は決めた。容赦しないと。
そして槍と刀のつばぜり合いの中俺はティンケルに聲をかけた。
「なぁ、お前正々堂々とか言って、他人のを契約書で奪って、奴隷化して楽しいか?」
「なっ?」
俺の言葉を聞いたティンケルの表が変わる。俺はできるだけ大きな聲で言ったため、ティナたちにも聞こえている。そしてティナは橫にいるフィリアに目を向けた。そのフィリアの顔は、俺に向かっていて「どうして?」と訴えていた。
「しかも、お前は契約書の真剣勝負という言葉を利用して、負けそうな相手に卑怯な手を使い、契約そのものを破棄させてたんだろ? どうせこの野次馬の中にも混じってるんだろ? 協力者ってやつが」
俺の推理が図星だったようで、驚いているティンケルだが、槍を構えなおし俺にこう言う。
「それがどうした」と
俺のが、怒りが、頂點に達した。
「ゲス野郎が、もう容赦しねぇ」
そして俺は力を使うことを決意した。
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