《妖刀使いがチートスキルをもって異世界放浪 ~生まれ持ったチートは最強!!~》56:でで
そういえば、ツイン・サーペントを回収したときに寶箱も回収していた。
普通は箱ごとなんて持って帰らないだろうが、俺には棺があるから。
まだ中は確かめていない。
俺はギルドへと戻ってきていた。
俺が帰ってくるのを見つけると一番最初に出迎えたのはまさかのフロンだった。
「ご主人様! もう遅い時間ですよ!」
フロンに言われて外を見ると、もう日は落ち、町の道を照らすのは街燈と家の明かりだけだった。
フロンは頬を膨らませ、怒りを表していた。
俺は「すまん」と謝りながらフロンの頭をでる。
するとフロンは「そ、それは卑怯ですよ~えへへ」となんだかんだで喜んでいた。
「ちょっと付によって來る。待っててくれ」
俺はフロンにフェルの元に行くことを伝え、フロンにはここで待ってもらう。
「あっ! ユウさん帰ってくるの遅いですよ! 心配したんですからね!」
とこちらもしご立腹の様子。
「まぁ、いろいろあってな」
ヒサメのことなどは伝えれないため、こう言葉を濁すことしかできない。
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「で、どこまで下りたんですか? 前の速度からすると13とかですか?」
「いや、20階層のボスは倒したぞ」
俺がそういうと、フェルは目をぱちくりさせて再度聞いて來る。
「あの、いまなんて? 私の聞き間違いじゃなければ20って聞こえたんですけど……」
「あぁ、そういったぞ」
「ソロですよね!?」
カウンターに手を突き、乗り出してくるフェルをどうにか止めながら、とりあえずこのことはにさせておく。
「もう、何も言えません……あはは」
なにかフェルがあきらめたを出していた。まぁ、普通にこのことを知らせても信じてもらえないだろうな。
報告も終わったことだし、俺が宿へ戻ろうとすると、フェルが気になることを口にする。
「何やら町で、ユウさんのことを探している人がいるらしいので、気を付けてくださいね。ユウさんは恨み買いそうな人ですし」
しれっと酷いこと言われてるが、まぁいい。
「わかったありがと。それとただいま」
俺がそういうと、フェルは満面の笑みで「はい!」と答えてくれた。
俺はそのままフロンと一緒に宿に戻った。
俺が、宿のドアを開けると、3人が即座に反応する。
もちろんリナ、レナ、フィリアだ。
「なんだユウさんか」
ふぅーと息を吐きながらリナが肩を落とす。
「どうしたんだ?」
「そりゃあ、こんな時間に宿に戻ってくる人とか早々いませんからね」
「それに、さっきユウ様探してる人見かけた」
リナは俺に嫌味を言ってくる。
フィリアはフェルと同じことを言っている。
「あの、金髪で鎧來てた人だよねー」
レナがさらに報を足してくる。
って聞いた瞬間、フロンの眉がぴくっといたのを俺は見逃していない。
「ゆうさん、また関係ですかぁ?」
リナが俺を弄るように聞いて來る。
そんなリナの言葉に、さっきより明確な反応を示すフロン。的に言うと顔をこっちに向けてくるのだ。
「いや、俺は知らんな。金髪と言ったらフロンしか浮かばない」
俺は、またフロンの頭をでる。
フロンも嫌がらずにでられている。
「そうですか、てか人前でいちゃつくのやめてください」
俺は「はいはい」と言いながらレナの頭をくしゃくしゃにでる。
レナは「あっもう!」と言いながらそれでも明確に拒否は見せない。
それを見ていたフィリアもどこかでてほしそうな顔をしていたので、こっちに來るように手招きすると、とことことこちらまで走ってくる。
俺は頭をでるとは言ってないのに、頭を前に出しているフィリアがとても可く見えた。そしてそっとでてやる。
フィリアは「ふふふ、ユウ様の手、でかいなぁ」とか言ってる。
そして、リナとレナは「この天然垂らしが!」とか言ってるが無視だ無視。
そのあとは適當にご飯を済ませて、部屋に戻った。
フロンには先に戻ってもらい、俺が帰ってきたことを伝えてもらってある。
俺が部屋のドアを開けると、ノワールが人型の姿で抱き著いて來る。
「ご主人! おかえりなさいなの」
「あぁ、ただいま」
俺はまた、ノワールの頭をでてやる。
今日は人の頭をでることが多いな。
「おかえりなさい。ユウ様。危険なこと、してませんよね?」
ティナはそっと確認するように聞いて來るが、俺はコクリと頷くしかなかった。
そして俺は棺から寶箱を取り出した。
「これは何ですか?」
ティナが興味津々に聞いてくる。
「20階層のボスのドロップ?」
俺がそういうと、ティナはこちらに迫ってきて。
「危険なことしてるじゃないですかぁ!」
俺は怒るティナを宥めるように頭をでる。
ティナは「もう、卑怯です」と言って気持ちよさそうにしていたが、寶箱の方も気になるのか、そっと俺から離れる。
「よし、開けてみるか」
俺が寶箱を開けると、そこには1本のレイピアがっていた。
『視影ノ瞳ミカゲ』
とりあえず鑑定してみることにする。
『アストラレイピア
屬 :
ランク:B
練度 :0
狀態 :正常
スキル:刺突 剣 魔法
ユニーク:神攻撃
耐 :神攻撃耐』
この能は、ティナに持てと言わんばかりの能をしていた。
ランクBがどれだけすごいがわからんが、とりあえず刺突だけもらっておこう。
俺は、箱の中から、緑の柄で黒い鞘にっている、アストラレイピアをティナに向かって投げる。
「それはティナが使うべき武だ
「え? でも」
「拒否はするなよ、俺にはこいつらがいるし、フロンは短剣がある。ノワールはそもそも武いらないからな。ティナが使ってくれ」
俺がそういうと「わかりました」と言ってけ取ってくれる。
「それで、気になる點があったんですけど。こいつらって事はまさか」
ティナの予想は的中する。フロンもティアの言葉を聞いた瞬間ハッとした表になる。そしてノワールはいつも通り首を傾げていた。
「まぁ、その通りだよ」
『召喚こい、ムラクモ、ヒサメ』
前は、床に差せとか言ってたけど、いらないじゃん。
《ユウ様が長してるからだと思います。魔力量、剣の技ともに向上してますし》
そういうのも関係してくるのか。
「やっとおねぇさんを呼んでくれた。ねぇ、おねぇさんもでてよ」
「ん、私が先」
これはを今から説明するのは億劫だなと思いながら俺はベットに腰掛けた。
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