《妖刀使いがチートスキルをもって異世界放浪 ~生まれ持ったチートは最強!!~》62:妖刀の共刀

「助けてほしかったら二つ條件を呑め」

俺はにそう言った。

は、俺に「えっ?」という表を向ける。

「お前ら二人も聞け! 助けてほしかったら今から言う二つを守れ。そしたら助けてやる。

俺は聲をあげ、戦中の二人にも聞こえるように言った。

「あんたに何ができるの!」

気の強そうな、槍使いのが俺にそう言ってくる。

「守れないなら俺は、俺はここから去るよ。せいぜいオークたちとお楽しみに」

俺がそう言って、森のり口、王都の方へと足を進めようとすると塗れのが俺のコートの裾を摑んだ。

振り返ると、は首を振って「行かないで」と言いたいようだった。

「約束、守れるか?」

俺がそう問うと、は靜かに頷いた。

「お前の仲間はこういってるが? どうするんだ?」

俺ならこのだけを連れて行くのは簡単だ。

「わ、わかったわよ! 何でも聞いてやろうじゃない!」

槍使いのがそういうと、もう一人の盾と剣を裝備したも頷いた。

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「じゃあ、まず一つだ!」

俺がそういうと、槍使いが「ここで?」みたいな表で、こちらを見る。

「これから見る俺の戦闘を絶対黙しろ。で、お前達は一カ所に集まれ、その方が殺りやすい」

「わ、わかった」

「はい」

「ん」

2人はオークを引き剝がし、俺の近くまでやってくる。俺の後ろにるはどうやら後衛役職みたいだ。

2人がこっちに來ると、當然その2人が相手していたオークたちも追いかけてくる。

(さぁ、ムラクモ、ヒサメやるぞ)

〝ん、任せて〟

〝やっと、おねぇさんの出番?〟

俺は右手にムラクモを持っている。そしてそれを逆手に持ち替える。

そして左手で、逆手にヒサメの柄を持ち引き抜く。

たちは刀みたいな長い武を両手、逆手もちで持つことに驚いている。

『ムラクモ! 自在ジザイ:シュク』『ヒサメ! 雹璃ヒョウリ:參刃サンジン』

右手に持つムラクモが短剣サイズまで短くなる。

左手に持つヒサメは刀が砕け、短剣サイズに、そして折れた殘りの刀が3本の刃を形する。

「え? なにこれ……」

槍使いのが、驚きの聲をあげる。

「さぁ、いくか」

俺は目の前のオークに突っ込む。オークは俺めがけて棒を振り下ろすが、それは氷の刃によって防がれる。

そのまま、俺はオークの心臓部をムラクモで一刺し。

殘りの2本の氷の刃が、隣にいたオークの頭を貫き絶命させる。

ここでは大規模魔法は使えない。あの3人を巻き込んでしまうからだ。

すると、俺をすり抜け、1のオークが3人に迫る。

『黒影縛鎖』

俺はとっさに魔法を発させ、オークのきを止める。

『貫き穿て。ムラクモ! 自在ジザイ:シン』

俺はそのきが止まったオークにムラクモの切っ先を向けばし、心臓を貫いた。

『自在:

元の短剣サイズまでムラクモを戻し、次の標的に走り出す。

オークは俺を迎え撃つため、棒を構える。

地』

俺はオークの懐に瞬間的に忍び込み、ヒサメで首を刈り落とす。

『炎剣:焔』『水剣:水刃』

ムラクモには炎、ヒサメからは水の斬撃が飛び、左右のオークの首が飛ぶ。

そのうちに氷の刃2本はもう一のオークを仕留める。1本は3人のところにいる。

あと殘り5

そして俺の橫には二のオークが迫ってきていた。

もちろん、予想済みだが。

『雙風剣:鎌鼬陣カマイタチジン』

俺はムラクモ、ヒサメ両方に風を纏わせ、を捻るように回転させ、風の斬撃を円狀に飛ばす。

オークはと足が離れ、絶命した。

『妖忌:朧』

オーク一の周りに靄がかかる。その目はまるで焦點があっておらず、俺を捉えることができない。

そして俺はそのまま首を刈り取った。

そしてもう一はまた、2本の氷の刃によって切り刻まれていた。

殘り1匹。

この群れを仕切っていた、オークの上位種。オークジェネラルだ。

『雹璃:修シュウ』『自在:刀』『地』

俺はヒサメとムラクモを刀に戻し、ヒサメを納刀して瞬時にオークジェネラルに接近する。

『黒炎刀:素戔嗚スサノオ』

黒い炎を纏ったムラクモによって、オークジェネラルは鎧ごと真っ二つになった。

三人は、この狀況に驚きのあまり聲が出ず。ただ、この慘狀を眺めることしかできなかった。

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