《妖刀使いがチートスキルをもって異世界放浪 ~生まれ持ったチートは最強!!~》67:合格

俺が目にしたのは、白髪の王様らしき人とその護衛であろう男。そして黒髪のお姫様だった。

俺が一人ずつ目を合わせる。王様、堂々としていて王様らしい赤マントを羽織っていた。

お姫様、俺が目を合わせると姫様は驚いて様な反応を示した。俺が何かしたのだろうか?

そして最後に護衛。俺が目を合わせると同時に魔力の波じる。

圧迫されるような覚、上の相手にじる威圧。それより上のものをじる

後ろを向くと、ティナが崩れた。苦しそうな表だ。フロンも同様だった。

《覇気のスキルを知》

俺の頭の中にエルの聲が流れる。そして俺はティナとフロンの元へ向かう。そして俺はその男を睨めつける。

「ふっ合格だ」

その男はそういった。

「お父様! 早く止めてあげてください」

レジーナがその男に向かってそういった。

そういえば、二人とも金髪だ。まさか親子だとは。

「試すような真似をして済まない。お嬢さん方大丈夫かな?」

男はそう言って、俺たちに対して腰を折った。

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「私の前はラース。ラース・テル・ティリーナ。そこにいるレジーナの親だよ。そして元SSランク冒険者。今では騎士団長なんてものをやらせてもらっている」

ラースはそう言って、一歩下がる。そして王にこういった。

「そこにいる男はたいした逸材ですよ」と

すると、王は笑った。

「そうかそうか、実に面白い。元とは言えSSランク冒険者であるラースの覇気に耐えるか」

「お父様。まずは自己紹介を」

するとそんな笑っている王にお姫様が、注意を促す。

「そうだったな。名前はノイビス・セイン・レルフォードと言う」

「俺はユウ・ツキカゲという。禮儀には疎い。流してもらえると助かる」

「構わんよ。謁見というわけでもないしな」

愉快な王様だ。そして俺のあとに続くように、ティナとフロンが自己紹介を済ませる。さっきの覇気ももう大丈夫そうだった。

「最後は私ですわね。アイリス・セイン・レルフォードと言います。以後お見知りおきを」

アイリスはドレスの裾をとり、軽くお辭儀する。

そして王が口を開いた。

「早速だが、用件を済ませよう。黒竜を撃退したというのは本當か?」

「本當だ」

俺が肯定を示すと、アイリスは驚きの表を見せる。

「黒竜というと、SSランク指定ではありませんか!」

「いや、俺が戦ったのはだ。Aランクだな」

まぁ暴走してはいたが、それでもAランク。知がないからな。

「ユウ殿は確か今Cランクだったな」

レジーナが俺の報を足す。

「それで、黒竜を撃退したときはFランクと聞いたな」

「そうか、やはり査定が必要だな」

ラースは俺にそう言った。

査定。つまり俺のランクの見直し。Cランクの腕前ではないからだろう。

「だが、その前に聞きたいことがある」

王様が會話に割ってってくる。

「そなたは何者だ? その黒い髪。この世界のものか?」

今のは可能の二択だ。この世界にも黒髪はいる。だがごく數だ。

可能の一つは異世界人であること。勇者召喚とかで呼ばれてきたりするのがいい例だ。

そしてもう一つ。その異世界人の子孫だ。

「アイリスの髪が黒いのは先祖返りだ。儲けでも呼ばれた勇者と結ばれたことは多い。ここ最近ではなかったから先祖返りというわけだ」

「俺は異世界人の方だ」

噓を言うのもめんどくさいし、ばれたら後々面倒だ。

「やはりか、どういう経緯かは」

「悪いが答えられない」

混合神のことは話すと余計に話がこじれる。

「そうか、黒髪と聞いて気になっていたのだ。今代呼ばれた勇者の髪は黒かった。今は経験稼ぎで町の外に出ているがな」

「人數は?」

「4人だ」

まぁ、妥當な人數か。

今気になることはたくさんある。だが後回しだ。ステータスが読めないそこの化けが一番怖い。

「査定の方法だが、そこのレジーナと一対一で戦ってもらう」

レジーナは嬉しそうな顔をしていた。

なんだ、そんなに戦いたかったのか? 普通の俺では頑張って五分五分だ。負ける確率の方が高い。ステータスも完全に読めてないしな。

「じゃあ、仲介人は私が務めよう」

ラースは勝手に名乗りを上げた。

「それではこれより王城の騎士団訓練場にてランクの査定模擬試験を行う」

王はそう言い殘すと赤マントを翻し、部屋を出て行った。そのあとをラースが付き、アイリスもそれを追う。

部屋を出る直前。アイリスと目があった気がした。

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