《妖刀使いがチートスキルをもって異世界放浪 ~生まれ持ったチートは最強!!~》78:後処理

(エル。どうしよう、やり過ぎた)

《もう、本當にしょうがないますたーですね》

(悪かったなこんなので)

俺がそう返すと、エルは《ふふっ》と笑いながら魔導書の姿から人化する。

「そんなますたーだからいいんですよ」

の髪をなびかせ、エルは俺に向かってそう言った。

「それでは、後処理ですね」

エルは背中の翼を広げ、魔法を紡ぐ

『神聖円セイクリッドネビュラ』

エルは指をパチンと鳴らす。

それと同時にエルを中心にが広がる。

そのれた、黒い炎は跡形もなく消えていく。

「これで終了です。魔力を使いすぎました。すみませんが、しばらく休みます」

エルはそういうと実化を解き俺の中へと戻ってくる。

「まぁ、とりあえず戻るか」

俺は何もなくなった草原を歩き出した。

「あーご主人が帰ってきたのー」

そう言って俺に飛び込んでくるのは竜人化しているノワールだ。

「ほんと、ユウ様は何でもありですね……」

「それがご主人様だからね」

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俺の目の前にはティナ、フロン、ヨリヒメ、ノワール、ヒサメ、フィリア、フェルがいた。

ティナとフロンは呆れたように俺にそう言ってくる。

「まぁ、怪我がなさそうで何よりだ」

「當たり前だよ。ボクがあれぐらいの相手に後れを取ることはない」

「おねぇーさん暇だったわ」

全員の無事を確認し、フェルの方向に目を向けると、目に涙を蓄えていた。

「お、おい。フェル? どこか悪いのか?」

俺はすぐにフェルに駆け寄る。

「いえ、あの狀況から助かるとは思えなかったので、すみません。あまり見ないでいただけると助かります」

「わかった」

俺はフェルの頭にぽんと手を置きそのサラサラの髪でた。

「あぁ! ご主人様。フロンもでてください!」

とフロンが迫ってくる。その話を聞いて、ヨリヒメもしずつこっちにずれてくる。

何やら右翼側と左翼側で、撃退數勝負をしていたそうで、勝った方の頭を俺がでるみたいだ。

右翼側ではヨリヒメが左翼側ではフロンが勝ったみたいだ。

「ヨリヒメちゃんはせこいです」

「だからちゃん付けで呼ぶなぁー」

と、ティナは愚癡り、ヨリヒメはちゃん付けを訂正させようとする。

「フロンねぇもせこいの」

「勝てばいいのですよ、勝てば。しいもののためには、ずる賢く行かなきゃダメなのですよ」

「ノワールも頑張るなの」

と、なにやらフロンはノワールに教え込んでいた。

俺は結局、フロンとヨリヒメの頭をで、周りも危険が去ったことに喜び、今日は解散となった。

そしてフィリアが俺のもとによって來る。

「ユウ様、今日はミラルの宿にお泊り下さい。事も説明しますので」

「だから! って、まぁ後ででいいか」

俺たちは今日は迷宮都市に泊まることにし、ミラルの宿を訪れていた。

「あっ! ユウさんだ」

俺が宿のドアを開け、真っ先に俺に気づいたのはレナだ。

「久しぶりだな」

俺はそのままレナの頭をでようと手をばすと、レナが俺の手をはじく」

「もう、子供扱いしないでください!」

どうやらでられるのは嫌みたいだ。

すると奧からリナが出てくる。

「おかえりなさい。フィリア、魔が攻めて來たって……。あれ? ユウさん?」

「ただいまです。魔の件はユウ様たちが処理しましたよ」

「まぁ、そういうことだ。今日はここに泊まろうと思う大丈夫か?」

今はヒサメも刀に戻り、ノワールは仔竜に、ヨリヒメも俺の中に戻ってきているので、俺とティナ、フロンだけだ。

「はい大丈夫です。お部屋は?」

「ベット三つ、一部屋でいい」

「わかりました、レナ案して」

「はーい」

俺はリナに代金を支払い、レナのあとを付いていく。

されたのは二階の前とは反対の位置にある部屋だ。

「それではごゆっくり、夜ご飯になったらまた呼びに來ますね」

そう言ってレナは部屋を出て行った。

「ちょっと、待ってくれ」

俺はベットに腰掛け、意思疎通のスキルを発させる。

もちろん相手はアイリスだ。

(アイリス。聞こえるか?)

(え? あっユウさんですか。やっぱりまだこの覚なれませんね)

(まぁ、そこは頑張ってくれ。で、迷宮都市の魔の件だが)

(はい! 今そちらに向かう準備をしています。今からそちらに向かう予定です)

(いや、あの)

(どうしたんですか?)

ものすごく言いずらい。せっかく準備してもらったのに。

(アイリス。すまん、魔500だが……)

(はい)

(全滅させた)

(え? あのもう一度)

(魔500、全滅させた)

アイリスは狀況が理解できずに聞き直してきた。

(まぁ、そういうことで帰ったら説明する。帰るのはし遅れるかもしれん。俺がいなくても剣の練習はしろよ、それじゃ)

(え? あのちょっ……)

俺はアイリスからの追及を逃れるために、無理やり意思疎通を切る。

「それじゃあ、そろそろ話を始めようか」

「わかりました、ユウ様」

フィリアは俺の前まで歩いて來る。

「だから、様付はいい。いつもの話し方で話せよ。ハーフエルフのフィリア・フィルナール?」

「そうね。わかったわ。でもあなたが私の恩人であり、所有者であることには変わりないからそうね、主様と呼びましょう」

フィリアは大きく話し方を変える。いや戻した。

「わかった、それでいい」

「ちょっと、暗い話になるわよ」

「わかってる」

俺は頷き、ティナとフロンもベットに腰掛ける。

「主様はなんでもお見通しでし怖いわね。それじゃあ話しましょうか、ハーフエルフの私がここまで來ることになった悲しい出來事を」

フィリアは赤い髪をかき上げ、髪で隠れていたハーフエルフのとがった耳を俺たちに見せた。

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