《妖刀使いがチートスキルをもって異世界放浪 ~生まれ持ったチートは最強!!~》79:フィリアの事

「まず見てわかると思うけど、私は半妖種ハーフエルフ。人種と妖種エルフの間に生まれた種族よ。どうやって隠していたこのことを主様が知ってるのは謎だけど」

まぁ最初は気にもかけなかったしな。

そしてその言葉を聞いて、ティナたちは俺を見る。

「まぁ、俺に関する話はこの話のあとだ」

「わかってるわ。私がティンケルに捕まったのは、主様に合うし前よ。その時私はすでに奴隷だったわ、その時からね、丁寧な言葉で話すようになったのは。そう話さないとすぐに打たれたわ。奴隷になって私の心が廃れていくと、いろいろなものを失ったわ。その中で私が一番失くして悲しかったのは……」

「……霊の友」

俺の口からぼそっとその単語が出る。

なんとなく予想は出來ていた。あったころにステータスを確認したときには職は奴隷、屬は無。それなのにそれに対応する魔法もなくユニークの欄はあるのに中は表示されていなかった。

「ふふっ、本當に主様は何でも知ってるのね。そう私は半妖種ハーフエルフなのに霊を使役出來た。半妖種ハーフエルフでもエルフの國では特に差別はされない。けどその中で霊を使役で來た私は、同じ半妖種ハーフエルフの中で孤立したわ。普通、半妖種は霊を使役できないもの。そんな孤立した私でも、霊たちと一緒に居れば楽しかった。なのに森で霊たちと戯れていた時、奴隷狩りにあったわ。半妖種の私は珍しいらしく、そのまま人種の貴族に買われた。で、しばらくしてから、ティンケルが貴族に勝負を売ったわ。私を賭けて、ティンケルはその勝負に勝ち、堂々と契約と言うものを利用して私を自分のものにした。最初はいい人に見えた、ティンケルは他にもを奪っては売り払いそれを繰り返していた。私は処であったし、目立った外傷もなかったから、高く売れる迷宮都市で売り払うと迷宮都市にまで連れていかれたわ。そこで合ったのが主様よ。これが私が迷宮都市に來た経緯。ここからは主様たちも知ってると思うわ」

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フロンも相當だが、フィリアも相當辛い仕打ちをけていたのはわかる。俺は元の世界では他人に構う暇がなくんで一人でいた。まぁそれでも絡んでくるやからはいたが、こいつらは違う。誰かと居たくても居られなかったのだ。

「迷宮都市に著いたティンケルは主様のうわさを聞き、ティナさんとフロンちゃんを見てすぐにその2人をした」

その言葉を聞いた瞬間。ティナとフロンは自分の肩を抱いてぶるっと震えた。よほど気持ち悪いのだろう。

「それでいつの間にか、主様は、その2人と私と言う不釣り合いな賭けをけて勝ってしまい。いつの間にかこの宿で働くことになっていた。うれしかったわ。やっと私の拠り所が見つかった。頼れる人ができた。私にも好きな人ができた」

フィリアは頬を染め俺を見る。

それを見たティナとフロンはやれやれ、みたいな呆れた表を俺に向けてくる。

「でも、霊たちは戻ってこなかった。もう取り戻せない、そう思ってた。けど、今からちょうど半月前、なぜか霊たちが戻ってきたの。それも誰かのおかげっていうの

ステータスも確認してスキルが戻ってきてたし、増えてもいたわ」

これはたぶん俺のせいだな。進化の時こいつらにも影響が渡っているのを知っている。

「これって、主様のおかげ?」

「まぁ、そうだな」

「やっぱりそうなのね、さっきの戦いのとき、霊たちが私に、きた。きた。って言ってたもの、そのあとに主様が現れたらね。もう、そうとしか思えなかったわ。ねぇ主様。私は戦えるようになった。階層はまだまだだけど迷宮にも一人で潛れるし、主様がむなら、私のも好きにしてもらってもいいわ。だからお願い。主様の旅に私も連れてって」

俺はもともと、フィリアがむなら連れて行くのも構わないと思っていた。

「お前がむのなら俺は止めやしない。だが、決めるのは待て俺の話をしてからだ。それとそう簡単にを好きにしていいとか言うな。好きな人ができたんだろ?」

「え? あの……わかったわ」

うフィリア。それでもフィリアはしっかりと頷いた。

《もしかして、ますたー気が付いていないのですか?》

(何言ってんだエル? これだけ言われて気づかないわけないだろ)

《ではなぜ?》

(この方が効果的かなと思ったんだ。こんなことの為にを差し出されても迷だしな)

俺だってちゃんと考えてる。最近収集が付かなくなっているが。どうなるかはもう時の流れに任せてだ。今はとにかく力がほしい。こいつらを守れるだけの。だから俺は深く考えることはしない。

俺はフィリアに俺のスキル。これまでの経緯。異世界から來たこと、まぁどうやってとかはエル以外も知らないが、俺が今フィリアに渡せるだけの報を渡した。

ここからどう判斷するかはフィリア次第だ。

「瞳の能力って、あの転移とか?」

「そうだな、まぁ見たほうが早いだろ」『視影ノ瞳ミカゲ』

俺の左眼に灰の魔法陣が浮かび上がる。

俺はついでと言わんばかりにフィリアのステータスを確認する。

『フィリア・フィルナール 

年齢 :14

種族 :半妖

職 :霊使い

 :無

スキル:弓 蹴撃 霊魔法 家事 奉仕 房中

ユニーク:霊使役 霊眼

 :魔法耐 神耐

確かに前にはなかったものが増えている。霊関係の3つと蹴撃だ。

霊魔法:霊の助けを借り、魔法を使うことのできるスキル。使える屬は、火、水、風、土の4屬のうち近くにいる霊の屬を使うことができる。

霊使役:霊と友を深め、力を借りることができるスキル。

霊眼 :霊を眼に宿し、普通には見えない魔力の流れや遠くの景を見ることができるスキル。

ステータスを確認し終わると、俺はフィリアの答えを聞いた。

「確かにすごいスキルね、これからも辛い旅とかになるかもしれないわね。でも前にも言ったけど主様は私の所有者よ? 主と一緒に居たいと思うのに理由はいらないわ。この気持ちは私のもの。奴隷だからじゃない、指示されたからじゃない。私が決めて私がしたいことよ」

「そうかなら俺と一緒に來てくれフィリア」

俺はフィリアの決意を聞き、連れて行くことを決意した。

「で、その……できればフィリアじゃなくてフィーって呼んでくれない?」

「うっ、わかったよフィー。これからよろしく頼む」

「わかったわ主様!」

話が終わり、それでもやはりティナとフロン、そしていつの間にか実化していたムラクモ、ヒサメは俺にジト目を向けていた。それでもこの4人からはフィーをれると意思疎通が飛んできていたから問題ないだろう。

俺たちはレナにご飯を呼ばれ、フィーはリナとレナに俺と一緒に旅に出ることを伝えた。

リナは「わかったわ。いつでも帰ってらっしゃい。ここはもうあなたのお家よ」とフィーに言っていた。俺たちはそんな三人の為に先に席を外した。

明日はフェルたちに用事を済ませて、いったん王都に戻ろうと思う。

俺たちは明日の為に早めに眠りにつくことにした。

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