《妖刀使いがチートスキルをもって異世界放浪 ~生まれ持ったチートは最強!!~》83:言葉の綾
俺が起きると、いつもより遅い時間だった。
遅いと言っても1時間。ティナとフロンはもうすでに王城に向かっているだろう。
ノワールはシーナと一緒。フィーにはこの宿を手伝ってもらうように言ってある。
“むぅ、あの威力と完だと夜の鍛錬を定期的にやる必要がなくなったから暇だ”
と、ヨリヒメが唸っていた。
〝私も暇〟
〝おねぇーさんもー〟
(お前らはアイリスとの修行にいるからダメ)
〝むむむ〟
俺は準備を整え、王城へと向かった。
俺は王城に著くと、すぐにアイリスの元へ向かった。
その行く道で、見覚えのある3人を見かけた。
「あれ? 剣馬鹿?」
「あっ、ホントだねー。本?」
「え? ユウ君?」
最初に俺のことを剣馬鹿と呼んだのは、柊柑奈ひいらぎかんな。そして次に反応したのは、宮方総司みやかたそうじ。最後に君付けで呼んだのは、不知火雛乃しらぬいひなの。雛乃以外の名前は、エルに教えてもらった。おべえてなかったからな。
あいつ、名前が……もういいめんどくさい。
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勇者1が持っていたのは盾と剣。宮方は腰に短剣と背中に刀。そして柊が、チャクラム。不知火が薙刀みたいだ。
「いや、人違いだ」
俺はそう言って、橫を抜けて行こうとするが、不知火に腕を摑まれ、仕方がなく止まる。
「なんだ?」
「やっぱりユウ君だ。私覚えてる? 雛乃だよ?」
「え? 雛って剣馬鹿と仲良かったっけ?」
ただ、時々話して世話を焼いてくれてただけの話だ。
「ま、まぁね」
ししょんぼりげに不知火は答える。
ただそれだけで、それだけ仲が良かったわけでもない。あの頃の俺はただひたすら、剣のことしか考えてなかったから。
「で、結局今はあの月影悠君かい?」
と、イケメン君事、総司が聴いて來る。
それと同時に俺の背中にらかい衝撃が。
「きゃっ! ってあれ? ユウさん?」
「どうしたんだアイリス? そんなに慌てて」
「い、いえそれが」
するとさっきアイリスが出て來たであろう曲がり角から勇者1が姿を現した。
「あ、アイリス姫! っと総司か、ってなんで剣馬鹿がいる!」
本當に世話しないやつだ。
「また君は、アイリス姫の追っかけをしてるのかい?」
イケメン君が、あきれ顔でそういった。
「でも、今アイリス姫がユウさんって」
「ってことは、やっぱりあんた、剣馬鹿なのね」
あぁ、めんどくさいな。
まぁ、ばれてしまったものは仕方がない。
「久しぶりだな。不知火」
俺はつい癖で、自分より長の低い、でやすいその頭の上に手を置いてしまった。
「え? あ、あふん」
ぼん、と音を立てそうな勢いで、不知火は床に崩れた。
「な、何したのよ剣馬鹿」
「いや、俺は頭の上に手を置いただけだが」
「ありゃりゃ」
柊と宮方に呆れたような目を向けられる。
すると、シャキンと、音を立てて剣が抜かれた。
「おい、剣馬鹿、うちの雛に何してる」
たしか、不知火とこの勇者1は馴染なんだったか?
すると、腰の重みがなくなった。
「ユウに手を出そうとするなら、容赦しない」
それと同時に勇者1の首に刀の刀を當てたムラクモが冷たい目を向けていた。
「この子どこから……」
「すぐに剣を仕舞う。さもないとあなたの首が落ちる」
「やめろ、ムラクモ」
俺の言葉を聞いてムラクモが刀を消す。
ちっと舌打ちしてから勇者1は剣を仕舞った。
「すまんが柊、不知火のこと頼む」
「剣馬鹿、あんたちゃんと私の名前覚えてるのね。興味なんてないと思ってたわ」
実際覚えてなかったがな。
「行くぞ、アイリス。ムラクモ」」
「は、はい」
「ん、しょうがない」
俺はアイリスたちを連れて、いつもの練習場に向かおうとした。
「ちょっと待て! お前はアイリス姫のなんなんだ?」
「それはもちろん、剣のししょ「婚約者です!」う……は?」
「「「はぁ?」」」
それを聞いた不知火を除く勇者3人が、口を開く。
「い、いや、今のは言葉の綾と言うか、なんというか……わ、私先に行ってます!」
アイリスはそう言って先に訓練場に向かっていった。
「け、剣馬鹿あんた、まさかアイリス姫まで?」
「まで、ってなんだよ。っち、俺たちも行くぞ」
「……ん」
俺とムラクモもアイリスを追うように訓練場に向かい歩き出した、
「お、おいちょっと待てよ!」
そんな、聲が聞こえるが、無視だ。
そして、俺がようやくアイリスに追いつき、訓練場に著くと俺の後ろには復活した不知火を含む。勇者4人がいた。
本當に面倒だ。これでここに居座られてら、スキルを見られる心配がある。
「邪魔はするなよ」
俺はそう、4人に釘を刺し、アイリスの元へ向かう。
「あれ、そういえば剣馬鹿と一緒に居たの子は?」
ムラクモにはあいつらが気付かないうちに、刀に戻ってもらった。
「それじゃ、いつも通り好きに打ち込んできていいぞ。魔法もありだ」
俺はムラクモを抜刀して正面に構えた。
「なに、あの刀?」
「刀が黒いね」
「もう一本あるな」
「久しぶりにユウ君の剣みるなぁ」
そんな勇者4人の聲が聞こえる。
ていうか、俺はいつ、不知火に練習風景を見られた?
「はい! 師匠。行きます」
そう言ってアイリスが斬りかかってくる。
「だから、師匠呼びは勘弁してくれ」
俺もアイリスを迎え撃つよう、足を踏み込んだ。
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