《妖刀使いがチートスキルをもって異世界放浪 ~生まれ持ったチートは最強!!~》85:ユウVS勇者2人組
「二人同時とか舐められたもんだな?」
と勇者1が俺に向かって言ってくる。
「いやいや、あの戦闘を見てひとりで戦いたくはないな。勝率なんてほとんどないようなもんだよ」
その勇者1に向けて総司が口を開いた。
「まぁそうだよな。二人同時でいいって剣馬鹿も言ってんだし、別に構わんだろ」
まぁはっきり言えば二人相手でも、瞳や黒鬼を使えば負ける気はしない。ただ、普通で勝てるかと言えば、微妙なところだ。
俺は左眼を左手で隠し、指の隙間から総司を見た。もちろん普通には見ていない、視影ノ瞳ミカゲを使ってだ。
『ソウジ・ミヤカタ
年齢 :16
種族 :人種
職 :勇者
屬 :水
スキル:刀 短剣 水魔法 魔法剣 言語 気配察知
ユニーク:絆 斬撃痕ザンゲキコン
耐 :魅了耐 神耐』
と言うものだった。
斬撃痕ザンゲキコン:斬りつけたに追加で遅れて斬撃を與える。
絆 :信じられる友と戦うことで、意識でやり取りができ、お互いの位置狀況を把握できる。
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まぁ、普通よりは強いってじだな。二人同時で戦うとなると絆のスキルが地味に厄介そうだ。
「それじゃあ、始めようか」
俺はムラクモを構え、二人を待ち構える。
「それじゃ、行きます!」
二人は俺を挾むように左右から走ってくる。
先に俺のもとに著いたのは総司だ。
刀を斜め下から切り上げる。俺はそれをバックステップで避ける。
するとそれと同時に反対から勇者1が左手の盾を前にしながら突進してくる。
俺はムラクモの刀を左手で持ち盾をける。
俺が盾をけると、勇者1は盾を左にずらし、右手に持つ剣を橫に薙いでくる。
『妖忌:影樓』
俺は自分居た位置に影を殘し、影を伝い後ろに下がる。
「確かにいい連攜だな。だが今ので、攻めきれないのはダメだな」
俺がそう言うと、勇者1が舌打ちをしながら、俺に向かってくる。
するといつの間にか俺の後ろに回っていた総司が、刀を縦に振り下ろす。
俺はとっさにを前に倒し、を反転。ムラクモで総司の刀をけ止める。
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それは思ったより威力があり、俺は後ろに飛ばされる。ムラクモに當たった斬撃は2回。 斬撃痕のせいだろう。
俺はすぐに著地し、次の攻撃に備える。
〝ユウ。押されてる〟
(わかってる)
俺は左から迫ってくる勇者1の剣を左手の逆手もとで抜刀したヒサメで対応する。
だが剣を止めても盾で毆ってくる。俺は盾を踏み上に飛ぶ。
『自在:』『雹璃化:參刃』
俺はムラクモを逆手に持ち替え短剣へと変える。ヒサメも同様。いつも通り3本の刃を周りに浮かべる。
(ヒサメ、參刃で牽制を頼む)
〝はい、おねぇーさん任された〟
空中で俺は詠唱を始める。
『祖は 我を天をから落ちたる 雷と化せ 落雷ラクライ』
俺は雷を纏い、瞬時に地面に降りる。
その風圧で、一瞬二人が怯む。上からは遅れた様に氷刃が飛んでくる。
俺はその怯んだ隙を見逃さず。攻撃を続ける。
『雙風剣ソウフウケン:鎌鼬陣カマイタチジン』
風の斬撃が円狀に飛ぶ。
二人はとっさに盾と刀でそれぞれガードする。
(ヒサメ、総司の方を頼む)
(おねぇーさんに任せなさい)
俺はすぐに勇者1へと向かって走る。
『地』
俺は勇者1との間を一気に詰める。
「なっ!?」
一瞬で近づいてきたのに驚いたのか、勇者1はし仰け反る。
俺はを低く落とし、足払いする。
『要塞化』
その掛け聲とともに盾が大きくなる。
俺の足も盾のよって防がれる。
そして、勇者1はその大きくなった盾ごと俺に突っ込んでくる。
俺はとっさにムラクモとヒサメを差させ、盾をけ止める。だが、それで止まるわけなく、俺は総司の元まで飛ばされる。
総司はそれを待っていたと言わんばかりに剣を振り上げる。
(癪だがしょうがない)
“ふふっ使うんだね”
(まぁ負けたくないからな)
俺は飛ばされながらも左手を地面につけ魔法を発させる。
『為せ為せ 祖が我の足場にならんがために 地道石チドウセキ』
すると、総司と俺の間に丁度足場になりそうな、巖が地面から飛び出してくる。
「なんだ?」
俺はそれを思い切り踏み総司めがけて蹴り飛ばす。
「なに!?」
総司はそれをとっさに刀でけ止める。
俺はその間に地面に著地し魔力を貯める。
『纏え ヨリヒメ 黒鬼ノコッキノコロモ』
それと同時に俺のに黒い魔力が纏わりつく。
「なんだ、その黒いのは」
「なんでもいいだろ、行くぞ」
俺は質問してきた勇者1めがけて走る。勇者の手には依然として大きな盾がある。
『地』
俺はムラクモとヒサメを短剣のまま鞘に仕舞い。両手で盾にれる。
『鬼鎧通獅キガイドオシ』
俺は両掌から盾に魔力をぶつける。その魔力は盾を貫通し勇者1の頭に魔力を通す。
その大量の魔力をけた勇者1は盾を元の姿に戻し、地面へと倒れた。
「まず一人」
〝ごめんなさい。抜かれたわ〟
その聲と同時に俺の後ろから、気合の乗った聲が聞こえる。
俺は左回りにを回し、左足を総司の足に掛ける。
それにより制の崩れた総司のお腹に手を添える。
『黒鬼衝コッキショウ』
すると、総司はその反で、気を失った。
もちろん手加減はしている。
「やりすぎたか?」
《いえ、命に別狀はありませんし、目立った外傷もありません。しばらくすれば目が様ると思われます》
「そうか、なら大丈夫か」
すると、後ろから足音が聞こえる。
言うもまでもなく。アイリス、不知火、柊だ。
「さすが、私の師匠です」
「ユウ君。流石です」
「剣馬鹿、あんた強すぎない? てか最後のなによ」
柊から、質問が飛んできた。最後のとはもちろん黒鬼ノについてだろう。
「ノーコメントだ。すまんが不知火、柊。あの二人を任せた。アイリスももう修業は終わりだ」
「わかってる」
「ユウさん……」
アイリスが悲しそうな顔を向ける。
俺はアイリスの耳元に口を運び。そっと囁くように伝えた。
「また後でな」
俺のその言葉に「はい」とアイリスは返してきた。
そして俺が、訓練場から出ようとすると、不知火に止められる。
「ユウ君。またね?」
「あ、あぁ」
どうせ、俺は明日にはいなくなるが、とりあえずそう返しておいた。
俺には不知火の顔がし暗いように見えた。
「お疲れ様です」
俺が訓練場を出ると、レジーナが待っていた。
「どうだった勇者は?」
「レジーナの方が強いな、ただし個々の力ならってとこだな」
「ユウ殿がその評価ですか」
「まぁ、し苦戦したからな」
俺がそう言うと「しですか」とレジーナはし笑っていた。
「また私ともお手合わせお願いしますね」
「あぁ、今度は負けんぞ。まぁそれよりだ。今夜王城に來るから」
「あーなんとなくわかりました。姫様ですね。手配なんてものはできませんが、父には伝えておきます。そこら辺の兵士には伝えても困すると思うので、頑張って忍び込んでくださいね」
その返事に俺はつい笑ってしまった。
「まさか、副騎士団長から、忍び込めと言われるとは思わなかったな。まぁ伝えたからな、ラースにもよろしく言っといてくれ。明日にはもう俺はいないしな。ラースと戦うのは楽しそうだが、こんなじで戦うのはごめんだからな」
「わかってますよ」
俺はその言葉を聞いて、レジーナに手を振りながら、ソルロスの宿への帰路についた。
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