《妖刀使いがチートスキルをもって異世界放浪 ~生まれ持ったチートは最強!!~》90:マッサージ

私はじゃんけんに見事勝ち。主様と同室になることができた。

別に何をどうしようというわけでもない。

ただ一緒に居たい。そう思っての行だったが、いざ二人っきりになってみるとあまり話すことがない。

主様はベットに腰掛けながら、最近は本を読んでいる。

異世界から來た主様なので、この世界のことが気になるんだそうだ。

私はあんまりそう言うことに詳しくもないし、真剣に読んでる屢次様の邪魔をするわけにもいかない。

私は反対のベットに腰掛け、何もせずただひたすら主様を見つめる。

私が見つめても、集中しているようで、どんどんとページが捲られていく。

その時、やっと主様と目があった。

私は恥ずかしくてすぐに目線を外す。

「どうしたんだ? フィー」

主様に稱で呼ばれるだけで、がドキドキする。私が頼んだことなのにこれだけ恥ずかしいものとは思ってもいなかった。

主を見習ってか、ティナさんやフロンちゃんもフィーと呼んでくれる。

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今までここまで親しい人はいなかったため、すごく新鮮で、うれしい。ノワールちゃんにいたっては私をふぃーねぇと呼んでくれる。私はそのたびにノワールちゃんを抱きしめている。

「い、いえただ集中して読んでるなーと」

「元々俺は何か一つに集中すると、し周りが見えなくなる。おかげでその一つのことには集中できるんだけどね」

主様は本をパタンと閉じて手を振る。すると、手にあった本はすでに手からなくなっていた。棺のスキルによるものだ。

「ごめんな、俺ばっかり何かしてたな。まだ寢るのには早いし、何かしようか」

主様はこんなことを私に提案する。

私は今、一つ主様にしてもらいたいことがあった。それは……。

「主様。しお願いが……」

「ん?」

「こ、この前、王都で疲れて帰ってきたティナさんとかにやっていた。マッサージをやっていただけないでしょうか?」

俺は部屋に戻ってから、ひたすらに本を読んでいた。この世界についてだ。エルが言うにはあまりすべてを鵜吞みにしないことだ。

だが、案外読んでみると面白い。

俺はどんどんと、ページを進めていった。

丁度一區切りついたとき、俺は初めてフィリアに見られていたことに気づいた。

俺は集中すると、周りが見えなくなるタイプだ。戦闘では周りをよく見ることに重點を置いているため大丈夫だが、本を読んだり、考え事をしたりしていると。そっちにばかりに意識が向いていしまう。

さすがの俺もフィリアを置いて一人で読書していた、何とも言えない罪悪を払うため、フィリアのしたいことをするつもりで俺はフィリアに質問を投げつけた。

「主様、私にマッサージをしてください」

俺の質問への返答はこうだった。

前に一度、ティナとフロンにマッサージをしてやったことがあった。うつ伏せに寢てもらい、背中をマッサージする奴だ。

この世界には魔力が存在している。

魔力は俺のコピペのように人に送り込むことで、何らかの影響が出ることが分かっていた。

俺をエルに解析してもらい、試したのが、その時だ。

ティナとフロンから想を聞くと、次の日いつもある気怠さが抜けていたが、あれは気持ちよすぎる。と言うものだった。実際俺もマッサージしている最中に何度、理が飛びそうになったことか。

コピペの件でわかるように俺の魔力は膨大過ぎて、送りすぎると相手に衝撃を與えてしまう。しかもその衝撃は気持ちいのだと、送りすぎるとに悪いが、適度にならいい効果を持つらしい。その実踐例がこのマッサージだ。

つまり、魔力を手に込め相手に流しながらマッサージすることで、相手の疲れをいやし気持ちよくするという、マッサージにおいてとてもいいものが出來てしまった。

だが問題が3つある。1つは俺とエルしか使えないこと。未だこの方法、相手に魔力を流すことでおこる影響を解析できる人はエルぐらいだからだ。2つは魔力を流すのにあたって、直接れなければならないことだ。つまり、上をいでもらわないといけないのだ。ティナとフロンにしたときは上は下著でやった。何とも言えない狀態だった。3つはなんとなくわかるだろう。この魔力を流すことによっておこる気持ちよさで対象が……いでしまうのだ。

これが一番俺にとっては困るのだ。なんせ、俺のマッサージ対象になる相手はなからず俺に好意を抱いているのだ。

俺は手を出さないと決めているが、俺にだって限界がある。実際前のマッサージはやばかった。二人同時だったしな。

「だ、だめでしょうか?」

俺がこんなことを考えていると、フィリアから催促が來た。

まぁ、俺が頑張ればいいだけの話だ。

「わかった。じゃあ恥ずかしいと思うけど、上いでもらえる?」

「え? あっはい!」

すると、フィリアは俺の目の前で、堂々と上をいだ。

俺は慌てて後ろを向く。

「あっ!?」

自分が何をしたのか気づいたフィリアは聲をあげる。

「ご、ごめんなさい」

「いや、だ、大丈夫?」

「は、はいぃ」

「じゃあ、そのままベッドにうつ伏せになってくれる?」

「わかりました」

フィリアは俺の言うとおりに、ベッドにうつ伏せになる。

「じゃあのるぞ」

「はい」

俺はフィリアの丁度、腰あたりに腰を下ろす。

俺はそこまでようやく気付いた。フィリアが下著すらつけていないことに。

そして俺は逃げ道を考え付いた。

(エルさん)

《はい、なんですか?エロますたー》

(だからその呼び方やめろ。ってそうじゃない。憑依して俺の代わりにマッサージを《嫌です》してく……)

俺が最後までいい終わる前に、食い気味に拒否された。

《ますたー。これはフィリアさんがますたーにやってしいことなんですよ? 私がやるわけにいかないでしょうに、はぁ~》

そんな、思い切りため息つくなよ。

あとちゃんと聞こえてんだぞヨリヒメ! 笑い聲がちゃんと屆いてんだぞ!

するとヨリヒメは“ボクはそろそろ寢るね、おやすみー”と言ってそそくさと戻っていった。

結局は俺自がやるしかないと。

「じゃあ行くぞ」

「はい」

俺はフィリアの背中に掌を當てる。フィリアの背中は思っていた以上に溫かく、俺の冷たい手がれたせいで、ビクンと震える。

俺はそのまま、魔力を掌に集中させ、ゆっくり送り込む。

すると、急な刺激で、フィリアのがまた震えた。

俺はさらに魔力の出力を上げていく。それと同時に背中を押す。だってこれはマッサージなのだから。

「んんんっ、ンッっ!」

フィリアは枕で、口を塞いでいた、だがそれでも聲はれる。

俺はティナたちと同じぐらいまで、一気に出力を上げた。

「ひあっ……あっ……やあぁ、んんっ」

俺はその魔力を維持し、背中全に巡らせる。

そのまま、背中をマッサージしていく。

俺はフィリアのらかい背中と、そのぎ聲に理をガリガリ削られながらも、何とかマッサージを続けた。

「はぁぁ、はぁ、すごい……ですね、このマッサージ……」

フィリアはベッドの上でぐったりとしている。

その言葉を最後に、フィリアは寢落ちしていた。

俺はそっと上から布をかけ、フィリアのきれいな髪をでた。

俺も、そろそろ寢ることに決め、自分の布団に潛ろうとした。

すると、俺の布団がもぞもぞといた。

俺はそっと布団をめくった。するとそこに居たのはムラクモとそのムラクモを両腕に抱いて寢るヒサメがいた。

なんだかんだでこいつら、仲いいんだよな。

「しょうがない、俺は下で……」

その時、さっき寢たはずのフィリアに服の袖をクイクイっと引っ張られる。

「なんだ、起きたのか?」

「はい、でられた時に……」

「すまん。俺は床で寢るからそのまま寢てくれ」

「だめです。それぐらいなら私が床で」

そう言って、起き上がろうとしたとき、布団が捲れ俺の目の前にはフィリアのが映った。

フィリアは顔を真っ赤に染める。俺はすぐに顔をそむけ、床に落ちていた服をフィリアに差し出す。

フィリアはそれをすぐに著ると「いいですよ」と言った。

俺が向き直ると、顔を赤くしたままの、フィリアがそこにいた。

「う、うぅ。もういいです。どうせ私の……は……ですし」

「え? なんて?」

「なんでもありません!」

フィリアの口調がいきなり強くなる。

「どうせこのまま言い合ってもお互い譲らないので、どうせなら一緒のベッドで寢ませんか?」

「フィーはいいのか?」

「はい構いません」

そう言うことならと、俺とフィリアは一つのベッドに潛った。

お互いに背を向ける。それでも著はしているため、お互いの溫かさが伝わる。

「ふふふ、あったかいですね」

「そうだな」

俺たちはその言葉を最後に眠りについた。

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