《妖刀使いがチートスキルをもって異世界放浪 ~生まれ持ったチートは最強!!~》95:認められること
「やぁ、久しぶりだね。月影悠君」
虛ろな目をしたティナは確かに俺のことを呼んだ。
だが呼んでいるのはティナではない。あいつだ。
「ふふふ、なかなかここに來てくれないから話そうにも話せなかったよ」
「で、今更何の用だ?」
虛ろな目で笑っているティナは何とも言えない不気味さがある。
それが笑っているのだ。
「う~ん。ここじゃあ話しにくいね、こっちにおいでよ」
ティナの姿で、俺に手招きをする。
俺はしょうがないので、指示に従いティナに近づく。
すると、ティナが勢いよく俺の頭に手をばし、俺の頭を自分のかなへと押し付け、強く抱きしめる。
「おい、なにして」
「あぁ、これが悠君を抱きしめる覚か悪くないね」
そいつは、ティナの姿で俺にそう言ってくる。
俺はもがくが、予想以上の力にティナから離れることができない。
「それじゃあ、君を連れて行くよ」
ティナは俺を抱きしめたまま、俺の額に自分の額を當てた。
すると、それと同時に俺の意識は遠のいていき、ティナのに支えられそのまま気を失った。
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俺が目を覚ますと、目の前は何も見えず真っ暗で、だが何かしらかいものが顔に當たっている。
頭をかそうとすると、ぐっと、そのらかいものに向かって引き寄せられる。
俺はようやく理解した。
これは誰かに抱きしめられているのだと。
勢は俺が意識を失う前と同じ、に顔をうずくめ、頭に腕を回され、がっしりと固定されている。
すると、頭の上からさらにらかいものが。
俺は勢いをつけて、ようやく出する。
するとそこはいつか見た白黒の世界だった。
俺はその白と黒の境目に座っており、俺の目の前には白と黒の長髪、背中からも白と黒のつばさを3枚づつあり、額からは黒い角が、そして頭の上に白いっか。
それは俺の知る、混合神・・・の姿ではなかった。
なぜなら、その本が男ではなくになっているのだ。
しかもその周りを歯車がぐるぐると回っている。
「やぁ、久しぶりだねと言ってもこの姿で合うのは初めてかな?」
そのは確かに久しぶりと言った。見た目も聲も違うが、こいつが混合神みたいだ。
「ふふっ、どうしたの? それだけこれが気になるのかい?」
口調は前の混合神のまま、目の前で腕を組みながら、決して大きくはないがそれなりにあるを揺らす。
どうやら俺はこの急な変化に驚きそこをじっと見てしまっていた様だ。
「別に」
「そうかい? まぁとりあえず話を進めたいんだけど、それより先に私の本當の名前を教えておこうか」
の姿になって一人稱はちゃんと私になっている。
「私の真名はクロノス。時空神クロノスさ」
その名前は俺も聞いたことがある。
ギリシア神話の大地と農耕。それと時・空間を司る神だ。
「流石の君でも知ってはくれてるみたいだね」
「まぁ、な」
「混合神とか言ったのも、間違ってはないんだけどね。いろいろ食べてるし」
食べてるとかやめろ。そして俺を見て舌なめずりするな。
「ふふふ、ホント君の反応は面白いね」
「うるさい」
俺がサッサッと本題にれと促すと、嫌そうな話をしながらも、話をはじめる。
「私が君をこの世界に送ったのは君の資質を見抜いたってのもあるし、死ぬのがもったいないと思ったのも本當だけど、本當の目的はこの世界に関與しているもう一人の神を止めるためだ」
「は? もう一人?」
「そう、もう一人、名前は聞いたことあると思うよ、その名は冥界神ハデス」
もちろん俺も聞いたことがある名前だ。
「今の君には関係のある話だよ」
「俺に関係がある?」
「そう。君は私がこの世界に送り出した言わば使徒だ。まぁ、ツクヨミの進言もあったけど。で、私に使徒がいるということはあいつにも使徒がいる」
「で、それがどうしたんだ?なぜ俺に関係が……まさか」
「そう、君がいま浮かべた人で合ってる。今この世界で、様々な暴走を起こしている今代の魔王だよ」
なるほど、この説明でやっと合點がいった。俺の目的ともあって癪だがこいつの目的も果たせる。
なんだかんだ言ってこっちの世界に呼んでくれたことには謝してるからな。一回分ぐらいなら、貸しだと思ってこきを使われてやってもいい。
「ふふ、私が言いたいことも察してくれたようだね。そう私は単純にあいつの使徒である魔王を殺してほしい。ほら君にも関係があるだろ?」
「そうだな。ふっ、一回ぐらいこき使われてやるよ」
「なるほど、なら私からも力をあげるよ。ツクヨミからも貰ってるだろ?」
そういうとクロノスは俺に近づき、左手を後ろに引く。
例のごとく俺はけない。
そしてだんだんとクロノスの手が、俺の顔に迫ってくる。
俺は反的に目をつぶる。目をつぶ、る? ける?
そう思った瞬間。クロノスの手が俺の後頭部を抑え、ぐっと頭ごと引き寄せられる。
「んっ!?」
俺は、目を開ける。
すると、俺の視界にはしく整ったクロノスの顔が目の前いっぱいに広がっていた。
俺の口を無理やり開き、舌が無理やり口の中に侵してくる。
《対象より、力の譲渡を確認。漆夜視ノ瞳シツヨミにアクセスを確認。漆瞳:時空ノ瞳クロノスの開眼を確認》
俺の頭の中エルの聲が響く。その聲は妙にむすっとしている。どうやら不機嫌のようだ。
そんなことを考えている間も、俺の口の中をクロノスの舌が躙していく。
しばらくすると、クロノスはを離し、俺の口とクロノスの舌の間に粘の糸が垂れる。
「ふふ、気持ちよかったかな? それじゃあ頑張ってね。私の認めた唯一の男。月影悠君?」
クロノスに額をつつかれて、俺は制を崩し、それに勢を立て直そうにも立て直せずそのまま地面に倒されると同時に、俺は意識を失った。
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