《妖刀使いがチートスキルをもって異世界放浪 ~生まれ持ったチートは最強!!~》97:カルの思いとその答え
ティナたちは部屋著の狀態で、3人と1匹は楽しき喋っていたフロンの膝の上ではノワールが靜かに寢息を立てていた。
「ティナねーちゃん!」
そんな夜遅く。そんな聲がティナ達のいる部屋に響く部屋の中に響く。
聲の主はカルだ。
「どうしたの」
「いや、あのちょっと……話があって」
するとカルは、平然と返事を返すティナを見て顔を赤らめる。
ティナはそんなカルの様子に気づかない。
そして何となく狀況を察したフロンとフィリアが二人がティナとカルを互に見てニヤニヤしだす。
「ちょ、ちょっと二人ともどうしたの?」
「いーえ?」
「なーんにも?」
フロンとフィリアは息を合わせてそう答えた。
「で、カル君。だっけ? ティナとお話があるならどうぞー持っていってください」
「私たちのことは気にしなくてもいいわ。二人で話してきて」
「な、なんでそんな私を扱いのように」
フロンとフィリアはティナを部屋から追い出すようにして二人っきりの狀況を作ってやる。
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その後、フロンとフィリアはお互いに向き合い。フロンは寢ているノワールの頭をで、フィリアは自分のきれいな赤髪の先を指でいじくる。
「青春だね~」
「そうね~」
二人してそんなことをつぶやいた後に自分の狀況を再確認して、二人そろってため息をついた。
「それで、お話って?」
あの後、廊下で話すのもあれだからと、私はカルに連れられ家の外に出ていた。
こんな時間だ人が外にいることもない。
私たちは里の端、夜景が一番楽しめる場所まで來ていた。
夜空を見上げると、無數の星がキラキラと輝いている。
そんな中、カルは私を見つめ、小さめの聲で悲しそうに私に聞いて來た。
「ティナねーちゃんは明日。また里を出ていくんだよね?」
「そうだね。明日にはお別れかな」
「あの男についていくんでしょ?」
「……うん」
「なんでだよ!」
突然カルが聲をあげる。私はカルの顔をよく見た。
その顔は赤く、それでいて目からは涙がこぼれそうになっていた。
「あの男のどこがいいんだよ! 一緒に居てもティナねーちゃんが危険だよ。それにあんな奴なんかよりも俺の方が……俺の方がティナねーちゃんのことを好きに思ってるんだ!」
私はカルの思いに気づいていないわけではなかった。
昔からよく一緒に遊んで、一緒に過ごして、それはそれで楽しかった。
でも私がカルに向けている思いはカルが私に向けている思いとは違う。
私がカルに向けているは弟に対するそれだ。
だから私は靜かにカルの頭をでた。まるで泣いている弟をめるように。
「ごめんね、カル。私はあなたの気持ちには答えられない。私にはもう心に決めた人がいる。いや出來てしまったの。この里を出た短い時間でね?」
「それはあいつ?」
「うん、そうだよ。私が好きなのはあの人。あの人は自分が一度決めたことは曲げない。それにんな人を惹きつける魅力があって、でも以外に初心なところもあって、かわいいし。けど、いざ戦いになると表を変えて仲間の為に自分の為に戦う。それが私の好きなユウ様だよ」
私はカルに思いを伝えた。
この短い間に自分がじた、ただまっすぐな思いを。カルにとってこの話を聞くのは辛いかもしれない。
そりゃあ好きな人が違うやつのことを語るんだ。私でも嫉妬っしてしまうだろ。
好きな人にはいつでも自分を見ていてしいものだ。
けど私はカルには私なんかより、いい人を見つけてしいから。だから私は話を続ける。
「カル。この里の外は広い。いろいろな人がいて、様々な出會いを繰り返す。カルも大きくなったらこの里を出ていろんなところを回ればいい。きっといろんな出會いに巡り合える。でも! 危険なことをしちゃだめだよ。カルが死んじゃったら私は勿論。悲しむ人が出ちゃうからね。おねーちゃんとの約束だよ」
私はまたカルの頭に手を置いて優しくその頭をでた。
カルの顔を見るとすでに涙でぐちゃぐちゃになっていた。
カルはその涙を必死で拭うがそのたびに涙がまたあふれてくる。
「わかったよ、ティナねーちゃん。俺この里を出て今以上に強くなる」
ティナはその思いを聞くと「今日はもう寢よ?」といって家の中へと戻っていく。
カルは一人、夜空を見上げて決意する。
「強くなって、あいつにも勝つぐらい強くなってティナねーちゃんを迎えに行く。そしたら今度こそ振り向いてくれるかな?」
カルが大きくなり里を出て冒険者になって、迷宮都市にて活躍するのはまた別の話。
次の日の朝、ユウたちは森で狩った魔を全て里へと置いていった。
それは魔死、丸ごとでありギルドに討伐部位だけでも持っていけばそれなりのお金になるだろう。ソルなんかは口を開けてびっくりしていた。
魔の素材は皮や爪などは武防にもにいたっては浄化をしてからしっかり焼けば食料としては充分だ。
ここは巫の里、ティナと同じ巫がまだ數人殘っている。浄化を行えるものがいるとあらかじめ聞いていたからこそ、ユウは置いていくものに魔の死を選んだのだ。
ユウたちが里を出るときは誰もいない祠の方から、ノワールを大きくして飛んだ。
次に向かう先はフィリアの故郷ともいえる場所。
妖種エルフの國だ。
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