《妖刀使いがチートスキルをもって異世界放浪 ~生まれ持ったチートは最強!!~》99:予期せぬ再開

「貴様ら一何者だ!」

俺たちが近づいていくと騎士の方が聲をあげる。

もう一人のの子はしおびえてるようだ。

だが、何と言っても今俺の目の前にいる二人の格好はひどいものだ。

局部は見えてないが、騎士の方はよりをはがされ下の服も破れている。の子の方はせっかくのきれいなドレスが千切れ、土で汚れている。

そんな狀態で、手足を鎖で繋がれ、両手の鎖は上からつりさげられているじだ。

俺はムラクモの柄へと手をかける。

「な、なにをする気だ!」

俺がの子の方を見ると、騎士が俺さらに聲を張り上げる。

だが、俺はその靜止を聞かずにムラクモを抜刀し、まっすぐ橫に薙ぐ。

ガキンッ

そんな音と共にの子は地面に倒れる。

それはを支えていた両腕の鎖が外れたからだ。俺はそのまま足の鎖も切ってやる。

「フロン、この子を頼む」

俺はフロンにそう言って棺からもしもの時用に買ってあったノワールの服を取り出し渡す。

「わかりました」

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フロンは服をけ取り、素早くの子の対処を開始する。

そして俺は、騎士の方へと向き直る。

「な、なんだ助けてくれるのか?」

「まぁな!」

俺は騎士の両手両足の鎖もムラクモで斷ち切る。

相當弱っていたようで、そのまま床へと倒れそうなところをどうにか支える。

「す、すまない」

顔の橫から騎士のそんな聲が聞こえる。

この格好で男に支えられているのだ。きっと恥ずかしいのだろう。

俺は棺からティナの服を取り出し、騎士へと渡す。

そのまま俺は騎士を座らせると、反対を向いた。

「かたじけない」

「気にするな」

「ユウ様!」

すると、の子を開放していたフロンがこっちに走ってくる。

「あのの子どうやら、聲が出ないようなんです」

俺はこの言葉を聞いてようやく納得がいった。

通りで、ここにたどり著いてからあのの子が一言も言葉を発していないわけか。

「クシャーナ様は、期にの病気にかかられてから言葉を発せなくなってしまったのだ。いつもは紙とペンを持っていてそれで意思疎通を図るのだが……」

ティナの服を著た騎士が報を足してくる。

多分オークの襲撃で、失くしてしまったのだろう。

「そういえば、まだ名前を言ってなかったな。私の名前はネル・ディーナ・ハインド。ネルと呼んでくれ」

片膝をつき、に手を當て首を垂れるネル。

よく見るとの部分が、ぶかぶかだ。俺はすぐに顔をそらす。

「俺はユウ・ツキカゲ。ユウでいい。こっちはフロン」

自己紹介されたら返すものだ。

「ご主人様の1番・・奴隷のフロン・フィールです」

俺のあとに続いて、フロンがネルに自己紹介をする。

「ど、奴隷だと。まさか私たちも、奴隷に!?」

スッと騎士が後ろに下がり、構える。

「フロンが余計なこと言うからだ。誤解を解いておいてくれ、俺はの子のところに行ってくる」

「すみません」

「ふっ、冗談だ」

俺はフロンの頭をぽんと叩くとの子の方へと向かった。

俺がの子の方に近づくと、怯える様な表を見せた。

こんな年のの子が、オークに連れ去られたり、見知らぬものに助けられたり、怖がっても仕方がない。

「大丈夫だ。俺はお前に怖い思いをさせたりしない」

俺はの子に対して話かける。

の子はびくっと反応する。そして口をかす。

だが、聲が出せないの子がいくら口をかしても聲が出ることは無い。

の子が言った言葉話口のきから予想がついていた。

たった3文字「ほんと?」だ。

「あーほんとだ。だから安心していい」

俺は優しくの子の頭をでる。

で始めはびっくりしていた様だが、しばらくで続けているとその顔が緩んできた。気持ちよくなってくれているみたいだ。

の子が落ち著いたところで本題にろうとしたとき、後ろから足音が聞こえる。

その足音は4つ。2つはフロンとネルだろう。

あとの二つは……。

「ご主人様、ネルさんの誤解を解きましたよ」

「あっユウ様、なかなか連絡來ないから心配してきちゃいましたよ」

まず、顔を出したのはフロンとティナ。それそれ、別の道・・・から現れる。

この窟はり組んでいていくつか道がある。

そしてその2人のあとに続くようにまた別々の道から、フィリアとネルが顔を出し、そしてお互いの存在に気づき、顔を合わせる。

「ま、まさか。お前は……フィリアか?」

「っ!?」

すると、まず聲を出したのはネルだった。だが、その聲を聞き顔を確認したフィリアはその場から逃げるようにして窟の外へと走っていく。

「ちっ」

俺は思わず舌打ちしてしまう。

「おい、ネル。お前とフィリアはどういう関係だ!」

俺がし聲を強めにネルに質問を投げる。

「わ、私とフィリアは一緒の孤児院で暮らしていた。私はただ、フィリアに謝りたかっただけなのだ」

その言葉だけで何となく狀況は察することができた。

「ティナとフロンはこの二人の護衛。このまま外に出てノワールと共に待機。俺はフィリアを追う」

「わかりました」

ティナがすぐに反応する。

そして俺はの子の方に向かい頭に手をポンと乗せると優しくでる。

もうでられることに抵抗がなくなったのかその手をれる。

し待っててくれ、俺がお前も助けてやる」

俺はそれだけ言い殘すと、俺は足に力をれ全力でフィリアのあとを追った。

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