《妖刀使いがチートスキルをもって異世界放浪 ~生まれ持ったチートは最強!!~》109:2カ所襲撃

俺はアイリスからの意思疎通によって起こされた。

(は? アイリスもう一度言ってくれ、俺の聞き間違いじゃないよな?)

(ですから、王都に魔が接近してるんです。その數1萬

前の迷宮都市するとを襲った魔の數で500だぞ? 規模が違い過ぎるじゃねーか。

いったい誰なんだよこんなこと始めた奴は。やっぱり魔王のやろうか?

(今、レジーナとラースが騎士たちを総員して迎え撃つ準備をしています)

(わかった俺たちもそっちに向かう。流石に放っておけないしな)

(ありがとうございます)

そこでぷつんと連絡が切れる。

俺は急いでティナたちに狀況を伝え、王都に向かう準備を始めようとしたその時、また意思疎通が飛んできた。

(ユウさん。また、魔の襲撃が……)

アイリスの次に意思疎通を飛ばしてきたのはフェルだった。

フェルから意思疎通が飛んでくるということはまた迷宮都市に襲撃があるってことだ。

(そっちもか)

(そっちも?)

(いやそれはいい。數はどれぐらいだ?)

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前みたいな規模でなければ救いなんだが。

(そ、それが魔およそ1000と人が約500人程度)

(は? 人だと? 魔と一緒にってことか?)

(はい。 服的に聖神教だと思います)

チッ次から次へと、これは規模的に王都優先だが、迷宮都市を放っておくわけにもいかない。

二手に分かれるか。

俺は足早に結論を出すと、ティナ、フロン、フィリア、ノワールへと意思疎通を飛ばす。

(よく聞いてくれ。今王都と迷宮都市に魔の襲撃が観測された)

(に、二カ所同時ですか?)

最初に反応したのはフロンだ。

(あぁ、そうだ。とりあえず全員外に出ろ。ノワールですぐに向かう)

[了解なの]

さすがに、王都の時のように町の中からというわけにはいかず、急いで門へと向かう。

時空ノ瞳クロノスの転移ですぐに向かうことも考えたが回數制限があるのも含めて使うに使えなかった。まだ観測されただけだ。間に合いそうにないならすぐにでも使う。もし早くに襲撃があった場合は連絡がることになっている。

俺たちはエルフの國から出るとすぐ近くの森でノワールに乗って迷宮都市を目指して飛び立つ。

悠長に飛んでいる暇はないので全速力で、だ。

「魔の數はどれくらいなんですか?」

ノワールが飛び立ってすぐ、後ろから質問が飛んでくる。その質問はフィリアからのものだ。

「迷宮都市に魔1000と聖神教のものだと思われる人間が約500人」

「え? 聖神教もですか?」

次はフロンからだった。俺は頷くことで肯定を現した。

けどこの件で、聖神教が絡んでくるっていうことは今までの魔の騒はこいつらのせいなのか?

《それは肯定しかねます。あの程度の者たちに魔をこれだけの規模、るすべがあるとは思えません。何らかの形で関與しているというのが一番高い可能だと思います》

“僕もエルに一票。だって500とか1000ならまだしも、王都には一萬でしょ? これだけの規模この短期間でそろえるには力不足に思えるよ”

となると、俺の頭に浮かぶのは魔王ぐらいだが、とりあえず今はこの後についてだ。

「で、だ。3人にはこの迷宮都市の方を頼みたい。俺とノワールで王都の方に行くから」

「二手に分かれるんですね」

3人ともなんとなく予想していたみたいでそこまでの驚きはない。

「3人で向かうのはいいです。が気になることが一つ」

「ん? 何だ?」

「王都の方の魔の數は?」

敢えて言わないようにしてるのにティナは的確に突っ込んでくる。

ここはそっけなく。何事もないように答えておこう。

「ん? 1萬

「えーっと? 主様? 私の聞き間違いですか? 1萬って聞こえた気がするんですが」

「わ、私にもそう聞こえました」

「うん。私にもご主人様がそう言ってるように聞こえたよ?」

「聞き間違いじゃないけど」

「馬鹿ですか?」

いきなりティナから罵聲を浴びせられる。

そんなバカなんて言わなくても……。

〝ん。普通に考えたら馬鹿。〟

〝おねぇーさんもそう思う〟

ムラクモとヒサメからも賛の聲が飛んでくる。

〝けど、ユウなら言うと思った〟

ムラクモからフォローと呼べるかわからない一言も飛んできた。

「まぁ、大丈夫だろ。ラースとかレジーナもいるだろうし」

「はぁ~」

ティナの口から大きくため息がれる。

俺そんなに悪いことでも行っただろうか?

「もういいです。ユウ様はそう言う人でした」

「ティナ。もしかして怒ってる?」

「いーえ? 別に?」

これ絶対怒ってるだろ。前で抱えているフロンですら笑っている。

[もうしで著くのー]

そこで、ノワールから意思疎通が飛んでくる。

(さっきも言ったが、迷宮都市で3人を下ろしてから俺たちは王都だ。ノワールには俺を屆けた後、こっちに戻ってきてやってしい)

[え? それじゃあご主人は?]

(俺の方は気にするな。こいつらには言うなよ)

[むぅ、わかったの]

すると、迷宮都市が目視で確認できた。魔軍勢も遠いが見える。

フェルにはノワールに乗っていくことを伝えて、ギルドの前を開けてもらっている。

「ノワール。あそこに降りてくれ」

ノワールはギルドの目の前へと降り立つ。流石にこのサイズだと、周りからも見られる。まぁしょうがないんだろうけど。

「あっユウさん」

降り立ってすぐに駆け寄ってきたのはフェルとテクルだった。

「久しぶりに見たが、なんか長したように見えるのは気のせいか?」

「當たり前だ。何もせずいたわけじゃないからな」

こうして俺とテクルが話している間に3人はノワールから降りる。

「実は王都にも魔が接近してるんだ」

「は? 王都にもだと? 數は?」

「ここの約10倍」

俺の言葉にフェルは驚きのあまりか、口を手で隠した。

「俺は今からそっちに向かう。大丈夫その3人とここにいるやつが協力すればどうにかなる」

俺の足元にフェルが寄ってくる。

「ユウさん……」

「大丈夫だ。何かあったらすぐに呼べ。すぐに駆け付けてやる。ティナたちもな」

俺の言葉にフェルを含めた4人が頷く。こいつらの誰かが危険ならすまんが王都よりこっちを優先させてもらう。

「おい、俺は……」

「行くぞノワール」

ノワールは鳴き聲を上げ飛び立つ。何か聞こえた気がしたけど気のせいだろう。

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