溫かい、なぜかそうじる。あれ以降何もじなかったはずなのに、意識ももうろうとしていて、もかせない。でも溫かい。

「それはあなたがまだ生きている証拠」

私がまだ生きている？　まだ死んでいない？　ユウと一緒に居られる？

「そう。ただし、貴方がそれをみ。私をけれるならの話」

あなたは誰?　でもその聲、どこかで聞いたことがある。私はどこかであなたと會っている？

「そうね。會っているわね。貴方とここではないどこか、もっと穏やかな場所で」

ただただ、真っ黒な視界の中。私の前に一人のが現れる。その人に確かに見覚えがあった。ユウの夢の中で、ユウに瞳の力を與えた張本人。

「……ツクヨミ」

「あらあら、覚えててくれたのねムラクモちゃん」

相変わらずのうっとりした表は崩さず、長い黒髪を揺らしていた。

ツクヨミは間を詰めて、ムラクモに寄っていく。今のムラクモの狀態は大きな杭に、鎖を巻き付けられていてきが取れない狀況だ。刀であるムラクモだが、形は人型、鞘は橫に突き刺さっている狀態であり、ムラクモは服を纏っていない。

「やっぱり、あの子もいいけど、貴方もいいわね」

舌なめずりするツクヨミにすごく嫌な予がする。ツクヨミが著ているのは日本にいるころによく目にした和服。

それをなぜか、ぎながらこちらに歩み寄ってくる。

こっちは鎖によって一切のきが出來ないため、逃げることも出來ず、その間にもツクヨミはこっちへと寄ってくる。

「な、なに？」

「いいからいいから」

ついにツクヨミとの距離がついにゼロになる。

何も著ていない者同士。とで當たるわけで。

しかも當たっているのはだけ、張りあうような形で、ツクヨミの満なとムラクモの貧相とは言わないがそれほどないがツクヨミのによって押されていた。

「……んっ」

「なに？　が弱いの？　小さいほうが度がいいって聞くけど」

「や、やめっ」

ツクヨミによって、いじくられ、何もない空間にムラクモのぎ聲が響く。

何も抵抗できないムラクモはツクヨミにされるがまま。

「ふぅ、楽しかった。ってムラクモちゃん？」

「……ユウにもこんなことされたことないのに」

「ご、ごめんね。でもこれでムラクモちゃんのの構造は分かったから、大丈夫」

ツクヨミは、ぶつぶつ呟くと、人差し指をの中心に置き、すぅーっとへその方まで降ろしていく。

「ひゃん」

「なに？　おなかもじちゃうの？　ってそれはいいの。衝撃行くから、気を付けておいてね」

次の瞬間、お腹に鈍い衝撃が走る。それと同時に視界が歪んでいく。目の前にいるツクヨミの姿も同時にゆがみ、だがその姿はだんだん近づいているように見える。

「大丈夫よ。次は彼の番。後は待つだけよ。私と一緒にね？」

その言葉を最後にムラクモの意識は周りのと同様、黒く深く沈んでいった。下に見える小さなを目指して。