《妖刀使いがチートスキルをもって異世界放浪 ~生まれ持ったチートは最強!!~》121:會議
あれからし時間が立ち、太が城の真上を通り過ぎた頃。
ようやく重要な人たちが集まったようで、傍付きの大臣から會議の始まりが宣言された。
広い會議室の中には、大きな円卓とそれを囲むように椅子が並べられていた。現國王は周りよりもご置かな椅子に座り、その左にはアイリスが、反対にはラースが座っている。アイリスの斜め後ろにはレジーナが護衛として立っていた。
「それでは早速議題に映らせていただきます。皆様に集まってもらったのは先日の、大量の魔による襲撃に関する件です。まだ、そこまで多くのことを知れてはいませんが、魔人の領地ので魔王の覚醒が大いに関わっていると我々は考えています。そこで私たちひいては、この國でどのような対処を行うかが今回の議題となります」
傍付きの大臣が、今回の議題を簡潔に述べた後、ユウは再度、集められた者たちに目を向けた。
椅子に座っているのは王とアイリス、ラースと大臣、俺を除き七名だ。そしてさっきから俺の方をチラチラ見ているのは勇者1で合った。よっぽどさっきの容が気になるのだろう。まぁ目は合わせないでおこう。
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さらに、その橫にいる一人はこの國のギルド長を務めているものだろう。にギルドの渉がついている。他二名は服裝からするに、この國のお偉いさんと考えていいだろう。殘りの三人は見たことは無いが、機の上に置いてあるギルドカードとここにいることから考えると、Sランク以上の冒険者と見て間違いなさそうだ。
「次、あの數の魔に襲われたら、この國もただじゃすまない。防衛に徹するのか攻めに出るのか。ここをはっきりしないと話は進まない!」
冒険者の一人が発言し、この発言から周りの意見が割れた。この冒険者は魔人の國への奇襲を押し、貴族たちはそろって、防衛に徹する意見を押した。この択に同じ意見はなく、言い合いが始まろうとしたとき、ラースが覇気を飛ばし、周りを黙らせた。
さすがはもとSSランク冒険者であり、元騎士団長。衰えてはいないようだ。
「一度靜まれ、國王の前だぞ。まずは報からだ。一度整理したほうがいいだろ?」
な? と言わんばかりにラースが俺に視線を向けてくる。俺は心の中でため息をつき、めんどくさいと思う
ラースが視線を向ける先に皆が注目したとき、スッと右手を上げた。
「発言いいか?」
その言葉遣いに貴族が注意を促そうとしたとき、國王自らそれを手で制した。
「発言を許す」
「すまない。禮儀というをあまり知らない。そこは適當に流してくれ。今回俺から流す報は、魔の進行目的といなくなった勇者の行方、それと今後のことに関する提案だ」
俺はまず、魔に刺されていた杭について説明をした。魔を狂狀態にさせること、今回の魔にはこの悔いが刺さっていたこと、俺が撃退したといった黒竜にもそれが使われていたこと。それから聖神教という組織について。
「今回の魔の進行については、大きく関わっていたのは聖神教だ。今回の襲撃に加わっていた人族はこいつらだ。捕縛した対象が吐いたと聞いたが?」
俺は視線をラースへと返す。
「そうだ。捉えたほとんどの者が命を絶っていったが、數人殘ったの一人が、聖神教が今回の魔襲撃に関與していることを認めた。そしてその杭の手法に関してもだ。その杭は魔人の取引で手したそうだ。殘った杭は殘らず壊れていて、あまり報はなかったが、ここから魔人たちが我々へ害をもたらそうとしていたことが分かった」
これがこの會議が行われるきっかけとなった報だ。
「そしてここにつながってくるのが、勇者のうちの一人、不知火雛乃の行方についてだ」
話題が変わると勇者たちは食いるように俺を見てきた。
「不知火を最後に目撃したのはこの襲撃時、迷宮都市の外だ。魔の襲撃に紛れ俺への接を図ってきた。理は保たれていたが、狀態は狂。何かの意志の元行していた。それは間違いない。ただそこに魔人、いや魔王が関與していると俺たちは考えている。俺はそこにいる勇者たちのここへ來る前の知り合いだ。流石にここで放っておくのは心が痛む」
《心にも思ってないくせに》
(うるさい)
そんなことを淡々と言っている俺に勇者たちは驚き、ここに來る前からの勇者たちとの知り合いという事実が、それを知らない者たちを驚かせた。
「馬鹿な勇者召喚以外に異世界からの訪問者じゃと? それは本當なのか!」
一人の貴族が聲を荒げて問う。それに答えたのは現國王ノイビスだった。
「その者の証言は私が保証しよう。それにそれで終わりではないのだろ? 話を続けなさい」
國王が保証したことにより、貴族は黙ることしかできなかった。他のものがそれに続くことなどなく、それは勇者たちの反応を見れば、それが本當だと分かるからだ。
俺はコホンっと一度咳払いをしてから、話を本題へと移した。
「そう。ここからが俺からの提案であり、要求であり、覆ることのない決定事項だ」
會議室に満ちる、黒い魔力、殺気にも似た覇気と同時に宣言された決定事項に國王たち分け知るもの以外は、驚き、何か言い返すことも、それ以外の提案を上げることも、ましてや逆らうことなど出來るはずがなかった。
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