《氷炎騎士の騎校生活(スクールライフ)》お見舞い ②

ガラッ

病室のドアが開いた

「兄さんるよ」

ってきたのは、妹の凪沙だ

「・・・・・」

「・・・・・・」

「・・・・・・・」

3人とも固まる

「みんな、兄さんが連れ込んでる」

「ちょ、ちょ、ちょっとまったぁ」

秋風が止めるが、凪沙は聞かない

「またかぁー」

炎一郎が走ってくる

「こら、病院は走ったらダメよ」

真涼が止めるが、炎一郎は止まらない

そして、炎一郎が病室にってきた

そして、秋風の襟元を摑んで、前後に振り回す

「秋風、おまえってやつは見損なったぞ」

「ま、まて、親父、聞いてくれ」

「問答無用だ、燃やしてやる」

その時

「炎一郎さん?」

半端じゃない冷気とともに

真涼がちょっと怒り気味に名前を呼んだ

「は、はい、すいません」

やはり、母は強い

「秋、なんか、言いたいことがあるんでしょ」

そして、見かされていた

「うん、実は・・・」

「俺は、アリスと付き合っている」

靜かな時間がうまれる、誰も喋らない

「まじかよ、兄さん」

真っ先に喋ったのは、常夏だ

「こんな、可い彼がいるなんて・・・」

そして、崩れて地面に手をつく

「俺は、こんな面でも兄さんに負けたのか」

なんで、悔しそうなのかはわからないが

まぁ、そこは置いておこう

「兄さん・・・」

「アリスさんの弱みでも握ってるの?」

凪沙は相変わらずの毒舌だ

「なわけないだろ」

「秋風・・・」

「まじなのか?」

「じゃあ、俺はすぐに孫の顔が見られるのか?」

この人は本當に・・・

「アホか、誰だよさっき、キスしてて怒ったやつは」

それ以上やったら殺されるだろ

「いや、構わん、もう孫の顔が見られるなら、どうでもいい」

本當にアホらしい

「秋・・・」

「ちゃんと、幸せにするのよ」

なんで、結婚式みたいなんだよ

「は、はい」

「秋・・・」

まだあるのかよ

「なんだ?」

真涼は攜帯を取り出して

「今、イリナに電話してるわ」

イリナとは、アリスの母のことだ

「はっ?」

「えっ?」

秋風とアリスが固まる

「はい、もしもし、真涼?」

「あら、イリナ、お久ー」

「うん、お久、何のようですか?」

「実はね・・・」

「うちの子と、アリスちゃんがおめでただって」

ガタッ、ボンッ

スピーカーにしてるから、音が聞こえてくる

「な、な、な、なんですってぇ?」

「ちょっと、母さん、誤解を招くことは言わないでくれ」

「まぁまぁ、面白いから聞いてなさい」

スピーカーから、ドタバタしてるのが聞こえる

「まずいわ、式の準備を」

「早く、ベビーベットを買わないと」

「あと、それから、オムツと、それと・・・」

かなり、慌ててるみたいだ、いい意味で

「イリナ、噓よ」

「へっ?」

イリナが電話越しに固まる

「ちょ、ちょっと、うそつかないでよ、真涼」

「あはは、ごめんごめん」

「アリスちゃんにかわるわね」

真涼が攜帯をアリスに渡す

「も、もしもし、お母様」

「あら、アリス、久しぶりね」

「それで、できてるの?」

「できてないわよ」

アリスは恥ずかしそうに言う

「それで、あの言いたいことがあるの」

「実は、私、秋風と付き合ってるわ」

「知ってるわよ」

へっ?

アリスが逆に固まった

「できちゃった婚だけは、やめてね」

「じゃあ、アランさんにかわるわね」

アリスの父に電話が渡された

「アリス・・・」

「いつ帰ってくる? いつ一緒に寢る?いつ一緒にお風呂る?」

「死ね、バカ父様」

アリスがそんな言葉つかうなんて

「いつまで、小さい頃の話をしてるんですか」

「は、はい」

「あ、そうだ、秋風くんにかわってくれ」

アリスはそれを聞くと秋風に攜帯を渡した

「お電話かわりました、秋風です」

「・・・・」

何も話さない

「東山秋風、よくも私のキュートなアリスに手を出してくれたな」

「夏休み、イルバーナ帝國に來い、わかったな」

「は、はい、お父さん」

「お父さんと呼ぶなー、私はまだ認めてないぞ、覚悟しろ・・・」

「はいはい、そこまでね」

イリナさんがアランさんをとめた

「じゃあ、夏休み待ってるわね」

プチッ

電話がきれた

「じゃあ、私たちもそろそろ帰りましょうか」

「「「「お大事に」」」」

そう言って秋風一家は帰って行った

その後、アリスも帰り、波のお見舞いは終わった

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