《氷炎騎士の騎校生活(スクールライフ)》イルバーナ帝國⑦

秋風は目を覚ました、時刻は午前6時、イルバーナ帝國の朝はかなり暑い

「・・・むにゃぁ、あきかぜ〜、そこはダメ〜」

アリスは秋風の腕に抱きついて寢言を言っている

「こいつ、どんな夢見てるんだ・・・」

アリスはかなり強く秋風を抱きしめているので、なかなか抜けられない

起こすしかないか・・・

「アリス、アリス、起きろ、朝だぞ」

秋風はかなり大聲でアリスに呼びかけるが、疲れもあるのだろう、起きない

ちょっといたずらしてやるか

秋風はニヤリと笑うと、手のひらに氷を纏わせる

そして・・・

「アリス、起きないといたずらするぞっ・・・、やべっ」

秋風はアリスに抱きつかれていたため、立ち上がろうとして勢を崩した

「うう、うわっ!」

むにゅっ

らかいが秋風の手の中にはあった

「むにゅっ?」

秋風はすぐにそのの正がわかった

「・・・ひゃっ!」

だが、秋風が気付いた時にはもう手遅れだった

秋風の手のひらの氷が、アリスのにあたっていたのだ

アリスは起き上がるとを押さえながらの剣を創り出した

「あ、アリス、おはよう・・・」

「おはよう秋風、おかげさまで素晴らしい目覚めだわ」

「ち、違うんだアリス、俺はアリスの顔を氷を・・・」

アリスは離した手をもう一度に當てる

「なら、なんで、が冷えてるのぉ?」

「は、ははっ・・・」

「おやすみなさい」

「あ、はい・・・」

アリスがの剣を振り下ろそうとした時

「あんたたち、おもしろすぎよ」

秋風とアリスの目線が1人の人に集中する

そう、そこにはウルカが立っていた

「お姉様⁈ いつのまに」

「秋風くんがんだ時からよ」

ウルカはニヤリと笑いながら言った

アリスはまたすぐにを押さえて隠している

「ウルカさん、勘弁してください」

「ごめんごめん」

あはは、と笑いながらウルカは反省してなさそうに言った

「それじゃ、戻るわー」

ウルカは扉に手をかける

「あ、7時から朝食だから」

「あと、避妊なら、メイドに頼めばもらえるわよ」

ウルカは口元に手を當てて、ニヤついていた

「自前のがあるので!」

秋風は冗談に乗ってそう言った

「すごいこだわりね、さすがだわ」

「けど、うちのモノは最高級よ?」

「是非後でもらえますか?」

「ぁ、あきかぜ?や、や・・・・」

アリスはもじもじしながら言った

「え、なんて?」

「なんでもないわよ、そ、それよりシャワー浴びて來るわ」

そう言ってアリスは走っていった

「かわいいわね」

「自慢の嫁ですから」

「まだあげたわけじゃないわよ?」

「は、はい・・・」

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