《TSカリスマライフ! ―カリスマスキルを貰ったので、新しい私は好きに生きることにする。―》第2話 さよなら前世
前世で私は普通の男子高校生をしていました。
容姿は普通、學力は中の下、運神経もまずまずでクラスでは大読書をしているぼっち。
更に家族仲も悪い。
酒癖の悪い父親に、仕事漬けで家に帰ってこない母親。
これがネグレクトか。そうぼんやりと思っていながら憂鬱に家へと帰る日々。
唯一の味方であった兄も大學の學と同時に逃げてしまいました。
學校ではいじめの標的にされ何処にも安心出來る居場所はありません。
クラスで一度だけ話しかけてくれたの子に片思いを抱いて、當然伝える事もなく終わるのだろうと思って生きていました。
まさか終わるのが、人生そのものだとは思っていませんでしたが。
ある日の帰り道、片思いを抱いているの子が前を歩いていることに気付きました。
いつも誰かといる彼が俯きながら一人で歩いていることが気になって、不審がられない位に様子を伺うことに。
だからこそ彼の前から走ってくる妙な男に気付くことが出來たのでしょう。
Advertisement
男の手にる金屬のようなものが見えた瞬間、ただ無我夢中で走っていました。
そしてこれが私が"俺"であった最後の記憶。
最後に見たのは彼が私を呆然と見ている姿。
不思議と痛みをじませんでした。
だけれど、その代わりに心を覆い盡くしたのは。
好きなの子を助けられたというただ自己満足の達と。
暗く染まっていく視界への疑い知れぬ安心でした。
「――起きなさい」
夢、だったのだろうか。
また目を覚ませば下らない朝が訪れてただひたすらに耐えるだけの一日が始まるのではないか。
それならいっそ、このまま眠ったままでいたい。
「いや、ある意味もう眠ったままなんだけど」
聞き覚えが無い聲が頭に響く。
先程まで重くかなかったが軽くじる。
これが夢か。
すごいな夢。
やるじゃないか夢。
「いいから起きなさい!」
「いってぇ!!」
頭をパチンと叩かれた俺が目を開けると目の前には真っ白な人のシルエットが浮いていた。
周りは真っ暗な空間、前には人の形をした白い何か。
遂に頭がおかしくなったのか?
「はいそこまで。話が進まないじゃない全く」
どうやら話しかけてきているのはこの白い何からしい。
「白い何かって、あなた神様に向かってそれはないんじゃない?」
「神様? あんたが?」
「ええ、人間界を観察し調節し、時には手助けをする、皆が拝む神様よ!」
……噓くさいな。
「噓ちゃうわい! 全く、この子は人を信用しないんだから」
「信用とは無縁の生活でしたからね。あと思考を読まないでください」
「思考を読んでるって分かってる時點で神様って認めてしいところだけど」
「仮にもあんたが神様だったとしても、俺にとってはどうでもいいですからね」
「ほえ?」
「俺は神様なんてもの、信じてませんから」
神頼みはもうやめた。
どれだけ大変な狀況でも、神様の助けなんてなかったのだから。
「あなたには、転生してほしいの」
あれから何時間話しただろうか。
數え切れないだけの長い時間この神様と話していたのだ、もうこれが夢じゃないってことも分かってる。
それにこれまでの説明もけた。
やはり俺はナイフに刺されて死んだらしい。
神様が三途の川へ向かおうとしていた俺の魂を捕まえてこの場に連れてきたと。
「転生って?」
「言葉通りよ、あなたにはまた同じ世界で生まれてほしいの」
……やっと開放されたんだ、もう休ませてくれよ。
ずっとしんどかった日常が終わりを告げたんだ、またあの日常に帰るなんて選択肢、俺は取るつもりはない。
「ごめん、言葉が足りなかったね。私はあなたの人生を見ていた。辛かった。だから、ね。次こそはちゃんとした、満足できる人生を送ってほしいの」
「無理ですよ。俺はどうせ変われません」
「ううん、あなたが本當に優しい人だって知ってるから。あ! それにそのまま転生なんてさせないよ!」
「……え?」
「次の人生が最高のものになるように、私が條件をしっかり見定めておくから!」
「いや、どういうことです?」
「だーかーらー! 次の人生は君が頑張らなくても、楽しくて嬉しくて最高な人生になるように私が頑張るってこと!」
「……どうしてそこまで」
「償いよ。あなたは私に何萬回も祈ってくれたのに、それに応えられなかった私の償い。だからお願い。絶対にあなたを苦しめたりしないから」
だからいないって思ってたんだよ、神様なんて。
でもこれだけ俺のことを考えてくれる神様なら後一回だけ。
信じてもいいのかもしれない。
「分かりました! 分かりましたから! どうせこれ以上話しても平行線上ですし、転生しますよ」
「やった! それじゃあ早速いってみよう!」
「えっ!? もう?」
「うん」
「まだ心の準備が」
「いってみよー!」
いつの間にか目の前まで來ていた神様に頭を一でされ俺の意識は再び暗転する。
次に目が覚めるときは一どんな景が見えるのだろうか。
今度こそは、されたいな。
そんなことを思いながら、俺は最後に口を開いた。
「――ありがとう、神様」
こうして俺は、私になって。
私は新しい人生を歩き始めるのでした。
「全く世話が焼けるなぁ。……次會うときは、あなたの笑顔を見れたらいいな」
幼女無雙 ~仲間に裏切られた召喚師、魔族の幼女になって【英霊召喚】で溺愛スローライフを送る【書籍化&コミカライズ】
【サーガフォレスト様から1巻発売中&続刊決定!吉岡榊先生によるコミカライズ準備中!】 私は勇者パーティーのリリス。その勇者に裏切られて倒れていた私を助けてくれたのは魔族の四天王。そして、彼らの好意もあって魔族になったんだけど…。その時の手違いで幼女化してしまう。 「おい、邪竜を倒してこいって言ったよな?」 「けんぞくに、なるっていうから、ちゅれてきたー!」 そんな幼女が無雙する反面、彼女を裏切った勇者パーティーは、以前のような活躍もできずに落ちぶれていく。 そして、私を溺愛する父兄も「こんな國、もう知らん! 我が領は獨立する!」と宣言する。 獨立後は、家族で內政無雙したり、魔族領に戻って、実家の謎を解いたり。 自由気ままに、幼女が無雙したり、スローライフしたりするお話。 ✳︎本作は、拙作の別作品と同名のキャラが出てきますが、別世界(パラレル)なお話です✳︎ 舊題「幼女無雙 〜勇者に裏切られた召喚師、魔族の四天王になる。もう遠慮はなしで【英霊召喚】で無雙します!〜」 © 2021 yocco ※無斷転載・無斷翻訳を禁止します。 The author, yocco, reserves all rights, both national and international. The translation, publication or distribution of any work or partial work is expressly prohibited without the written consent of the author.
8 154【書籍化】絶滅したはずの希少種エルフが奴隷として売られていたので、娘にすることにした。【コミカライズ】
【書籍化&コミカライズが決定しました】 10年前、帝都の魔法學校を首席で卒業した【帝都で最も優れた魔法使い】ヴァイス・フレンベルグは卒業と同時に帝都を飛び出し、消息を絶った。 ヴァイスはある日、悪人しか住んでいないという【悪人の街ゼニス】で絶滅したはずの希少種【ハイエルフ】の少女が奴隷として売られているのを目撃する。 ヴァイスはその少女にリリィと名付け、娘にすることにした。 リリィを育てていくうちに、ヴァイスはリリィ大好き無自覚バカ親になっていた。 こうして自分を悪人だと思い込んでいるヴァイスの溺愛育児生活が始まった。 ■カクヨムで総合日間1位、週間1位になりました!■
8 63名探偵の推理日記〜君が消えれば〜
あいつがここにいると面白くない。よし、じゃあ、あいつを殺そーー。 以上(異常)です。 〜登場人物〜 松本圭介 小林祐希 中島徹(被害者) 巖下修二(テストの順位2位) 有村健太(イケメン順位2位) 坂田奏多(テニス部內順位2位) 佐々木香奈美(噂好き)
8 502度目の人生を、楽しく生きる
日本で殺されたはずの少年は、死ぬ前に「次は自由に楽しく暮らせる人生がいいな…」と願いながら命を落とした。 そして次に目を覚ますと……そこは見知らぬ家のベッドで、少年は5歳になっていた、しかし少年には日本での記憶があった。 そこで少年が目にしたのは…剣を腰に差す男性と、手から火を出し調理をする女性だった。 男性は自分は父だと言いと女性は自分は母だと言った。 この2人には全く見覚えがない。 2人は少年の事を見ると口を揃えてこう言った。 「「おはよう、ルージュ!」」 ………いや、誰? どうやら少年は異世界に記憶を持ったまま転生したらしい。 少年は…ルージュは誓う、この世界では、楽しく、自由に生きると。
8 112スキルが転職と転生?最強じゃないか
これはとある世界から召喚された主人公の物語 主人公の翔は転職と転生というスキルを手に入れたが…? 翔はこのスキルを使い、最強に駆け上がる!
8 167異世界サバイバル~スキルがヘボいとクラスから追い出されたけど、実は有能だったテイムスキルで生き延びる~
動物好きの高校生、仁飼睦樹は突然異世界に転移してしまう。クラスメイトと合流する彼だが、手に入れたスキルが役立たずだと判斷され追放されてしまう。モンスターしかいない森の中でピンチに陥る睦樹。しかし、やがて成長したスキルが真の力を見せた。モンスターの言葉を理解し、命令を下せるスキル??〈テイム〉を駆使して彼はサバイバルを始める。とどまることなく成長を続けるユニークスキルを武器に、過酷な異世界サバイバルで生き殘れ!
8 169