《俺のハクスラ異世界冒険記は、ドタバタなのにスローライフ過ぎてストーリーに脈略が乏しいです。》1-6【冒険家のロマン】

異世界転生二日目。

俺は大草原の真ん中で発見したダンジョンのり口の前で汚いパンティーを頭に被りながら真剣に考え込んでいた。

腕をの前で組む俺の前方にがある。

巖場の隙間にがあるのだ。

そのの中に下る階段が見えていた。

ダンジョンのり口は高さ2メートルぐらいで、橫幅は1メートル程だった。

煉瓦造りの壁で扉はない。

中に続く階段の幅もり口と同じぐらいで、下る階段だけが見えていた。

中の構造も狹そうだ。

このダンジョンにるか否か、それを悩んでいたのだ。

そして結論はるであった。

「よし、るぞ!」

俺が階段を下って行くと、今度は通路になっていた。

同じサイズの一本道が続いている。

通路はしばかり下っていた。

俺はボーンクラブを片手に構えてダンジョンの奧を覗き込む。

「ダンジョンだな~……」

そう、ダンジョンである。

俺はダンジョンの奧を覗き込みながら心を踴らせていた。

ダンジョンにはロマンをじるからだ。

何故にと言えば、ダンジョンと言えば大冒険の代名詞だからである。

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登山家に何故に山へ登るのかっと問えば、そこに山があるからさって返ってくるのと一緒である。

冒険者に何故にダンジョンに挑むのかって問えば、そこにダンジョンがあるからさってことになるのだ。

とにかく俺は冒険がしたいのだ。

そして、このダンジョンの奧には何があるのだろうか?

俺の好奇心が踴るのだ。

故に俺は想像する。

何が待っているのだろうか?

手強いモンスター?

殺伐としたトラップ?

それに見合っただけの財寶?

それ以上のスリルとサスペンス。

何よりの功報酬は人ヒロインの熱い熱い包容だ!

その包容はベッドの中まで続いてる!!

ぐふっ!!

ぐぁぁあああ!!!

心臓がぁあああ!!!

ぜぇ~、ぜぇ~……。

(只今休憩中)

とにかくだ、どれもこれも俺の好みである。

俺は未知への大冒険が大好だ。

メロンよりもステーキよりも好きである。

小さなころに見た海外の映畫でインディー・ジョーンズと言う名作映畫があった。

ワイルドな考古學者の先生が跡を探検しながら悪者と戦うエンタメ痛快ストーリーである。

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子供ながらに俺もそうなりたいと憧れたものだった。

小學校の文集には、將來の夢は冒険家と書くぐらいである。

だが、現実で存在する冒険家は、エベレストにチャレンジする程度……。

探検家は海底に潛水艦で潛って行くのが関の山だ。

俺が求めていた探検でも冒険でもない。

俺が冒険からじたいロマンとは質が違うのだ。

そこで、ある違いに俺は気付く。

俺は冒険家ではなく、冒険者にりたいのだ。

そう、冒険者を理想としていたのだ。

そして、このファンタジーな異世界には、その冒険者の可能が満ち満ちと溢れていそうだ。

しかも、そのロマンがダンジョンとなって、今、俺の眼前に口を開いている。

これはるしかないだろう。

進むしかないだろう。

てか、りたいぜ。

とにかく進みたい。

きっとこの奧にはドラゴンに浚われてきたお姫様がセクシーな格好で鎖に拘束されていて、俺の助けを待っているのだ。

そして俺はバッタバッタと雑魚モンスターをぶっ倒し、必殺のトラップを回避しながら進んで、最終的にはラスボスのドラゴンまでもぶっ倒してお姫様を救い出すんだ。

そして、お姫様とに落ちて結婚する。

更に豪華なお城でお姫様とチチクリ合いながらラブイチャな新婚生活を送って、毎晩毎晩お姫様の上で腰をヘコヘコさせるんだ。

ぐはっ!!

やべっ!!

心臓がぁぁあああああああ!!!

ぜぇはー、ぜぇはー……。

(只今休憩中)

よし、いろいろと落ち著いた……。

とにかく俺は進むぞ、このダンジョンの奧によ。

そして、まずは水源を確保だ。

それにしても、長そうな一本道が続いているな。

とにかく俺はダンジョンを進み出す。

しかし、甘かった……。

草原のド真ん中で発見したダンジョンにって、10メートルも進まないで俺は後悔した。

いいや、後悔ではないだろう。

自分の愚かさを知ったといえば、正しいのかも知れない。

そう、俺は馬鹿だった。

だったのだ。

ダンジョンのり口から直線狀に進んで10メートルぐらいで気付いた。

ダンジョンの中は────。

「く、暗いじゃんか…………」

真っ暗じゃんか!

俺、明かりを持ってないじゃんか!

松明もランタンもないじゃんか!

奧が見えねぇ!!

駄目じゃんか、俺!!

そもそもダンジョン探索の準備を何一つしてないじゃんか!!

ってか、準備も何も、草原で放浪していたんだから、それどころじゃあなかったもんな。

これが登山だったら、間違いなく雪山のり口で見事に遭難してるな、俺!

大草原で遭難中に、続いてダンジョンで遭難か~。

ダブル遭難だね。

俺も素人ながら、なかなかやるね~……。

危ない危ない……。

連続で間抜けを曬すところだったぜ。

それよりも、幸いなことに10メートルほどで自分の愚かさに気付けたから良しだ。

ってか、暗くて何も見えないから、気付くのも當然と言えば當然である。

自然の流れだろう。

とにかく、連続遭難は免れた。

に、しても。

10メートルも進むと太が屆かない。

これは無理だな。

ダンジョン探索どころじゃないわ。

だって奧は真っ暗だもん。

燈りもないもん。

俺、ダンジョンを舐めすぎてた。

いいや、ファンタジーを丸ごとゴリっとウホっと舐めてたのかも知れないな……。

そりゃあダンジョンだもん、暗いのだって當たり前じゃんか。

燈りが設備されてるわけがないじゃんか。

それともどこかの壁とかに電気のスイッチとかあるのかな?

あるわけないか……。

しゃあない、とりあえず、引き返そう。

そう思い俺が踵を返した時である。

ダンジョンの奧から音が聞こえて來た。

ガシャガシャと乾いた音である。

なんだろう?

ラップ音?

俺は振り返り闇を凝視した。

すると音が段々と大きくなって來る。

騒がしい音であった。

それは、複數の音である。

複數の足音だ。

そして、足音の正が直ぐに分かった。

俺はボーンクラブを片手で構えて待ちける。

音が響いてくる闇の奧を凝視した。

「來る!」

剎那、見覚えのあるやつらの姿が現れた。

數にして四だ。

スケルトン四がダンジョンの奧から走って來る。

幸いにも武無しスケルトンだった。

しかし、敵は四もいる。

俺は瞬時に思考した。

作戦を練る。

そして───。

勝てるか?

逃げるか?

いや、逃げるは愚策だろう。

外に出れば広い。

追い付かれたら四に囲まれる。

ここで戦えば狹い。

敵は一列になって、一匹ずつしか掛かって來れないはずだ。

四連戦になるが、一匹ずつと順々に戦える。

そのほうが安定だろう。

「よし、ここで迎え撃つぞ!」

俺は狹い通路に陣取りながらボーンクラブを両手で構えた。

スケルトン四を待ちける。

てか、なんだか俺、カッコ良くねぇ!

咄嗟に策戦なんか立ててるよ!

すげー、ベテラン冒険者っぽくねぇか!!

なんかドキドキしてきたわ。

でも、ワクワクもしてきたぞ。

「何故か心が踴るぜ!」

よーし、頑張っちゃうぞ!!

そして、俺は気張ってボーンクラブを振りかぶった。

カツンっとボーンクラブの先が天井に當たる。

橫も狹いが高さも低い。

だから単で複數と戦える。

「來いやぁ!!」

そして、走り來る四のスケルトン。

やはり一列だった。

これなら勝てるぞ!

順々に倒して連勝だ!

すると───。

───先頭を走るスケルトンが何もないところで躓いて転けた。

「えっ……?」

勢い良く転けて顔面を煉瓦の床に打ち付ける。

その瞬間に、ぱかーんっといい音がダンジョンに響いた。

こけたスケルトンは鼻から床に顔面を強打させて頭蓋骨を木っ端微塵に砕させたのである。

間抜けにも自したのだ。

そして、こけたスケルトンのに後方から走り迫るスケルトンたちが次々と躓いて、俺の前で倒れて重なる。

「あれれ~……」

重なり合いジタバタするスケルトンたち。

互いの肋骨と肋骨が引っ掛かって立ち上がれないでいた。

これはチャンスじゃねえか!

大チャンスだぜ!

「えい、えい、えいっ!

俺はここぞとばかりに倒れて重なるスケルトンたちの後頭部をボーンクラブでボコスカと毆って砕く。

頭が砕けたスケルトンたちはグッタリとかなくなった。

骨の山から魔力が消えて白い霊魂のようなものが天井に昇って消えて行く。

分だ。

仏したのかな?

「か、勝ったのか……?」

圧勝である……。

その時であった。

頭の中にの聲が響く。

あのインフォメーションの聲である。

【おめでとうございます。レベル2になりました!】

や、やったね……。

レベルアップだぁ~……。

な、なんか、違う…………。

俺が夢に見ていた冒険者の大冒険とだいぶ違うぞ……。

ぐすん……。

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