《俺のハクスラ異世界冒険記は、ドタバタなのにスローライフ過ぎてストーリーに脈略が乏しいです。》1-21【天才ピカソ】

村人から貰ったマップで見るからに、廃鉱の通路はクモの巣のように拡がっている。

まさに複雑な迷路に近い。

マジックトーチを先っちょにかけた木の棒と、ショートソードを持って元鉱山を進む俺は、前もってマップで調べておいた、出來るだけ細い通路を使い、廃鉱の奧のほうを目指して進んだ。

ここに現在居しているコボルトたちは大所帯だ。

大勢で居るから數匹で行することが多いはずなのだ。

多分ね。

なので普段から大きな通路を好んで使うはずである。

大人數なら狹いところより、大きい路を使うのが集団的な本能だ。

だから俺は、大きな通路を避けて小さな通路を選んで進んでいた。

そうすれば、余計な場所で余計な敵と遭遇しないで済むだろうと企んでの行である。

今は戦闘を避けたい。

まずは奧のほうを目指してから、奧側から戻って、あちらこちらにある住居スペースを不意打ちで一つ一つ叩いて行きたい。

背後から仕掛けたいのだ。

それが俺の考えた作戦である。

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確実に寢首を刈って、確実にコボルトの數を減らして行きたいのだ。

大部屋に攻撃を仕掛けるのは、そのあとである。

これが俺が立てた作戦であった。

あの完璧なマップがあったから遂行出來る作戦であろう。

そして俺は一つ一つ確実に作戦を功させて行った。

まずはり口から一番遠い小部屋に遠回りで忍び込み、寢ている二匹のコボルトを殺した。

二匹は寢首を刈られて無抵抗に命を散らす。

一言も発する暇もなかった。

その後も、どんどんとり口方面に戻りながら小部屋に忍び込んでは寢ているコボルトの寢首を一つ一つ靜かに刈ったり、見張りに起きていたコボルトを後ろからバックスタブスキルで襲って行った。

不意打ちが功しまくり、誰にも気付かれなかった。

故に完璧な暗殺狀態だったので戦闘にすらならない。

しかもレベルが6に上がった。

なんだかやっとハクスラっぽくなってきたじである。

とにかくレベルが上がるのは歓迎だ。

それになんだかレベルアップは楽しいからね。

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俺は誰も來そうにない通路に移してからステータス畫面を確認する。

何か新スキルを覚えていないかが楽しみであった。

「ステータス、かもん──」

俺は小聲でステータス畫面を呼び出す。

おっ、やっぱり【バックスタブスキルLv2】がLv3に長してるぞ。

まあ、こんだけ不意打ちで寢首を狩ってれば上がるよね。

それと新スキルを覚えていた。

ニコニコと説明文を読む。

【忍び足Lv1】

足音がスキルレベル×10秒間消える。クールタイム五分。

おお、忍び足とは、今こそ必要なスキルだぜ。

それと、スキルの使いかたが新しいパターンだな。

スキルレベル×10秒が効果時間か~。

レベル1だと、たったの10秒間かよ……。

ちょっと短くねぇ?

使えるのか、これで?

しかもこのスキルにはクールタイムが設定されているぞ。

リチャージまでのスパンが5分となっている。

要するに連続では使えないってことだ。

まあ、最初は使えないスキルでも習練してレベルを上げて行けば、スペシャルスキルに長するやも知れないしな。

ここは地道にスキルを鍛えて行くしかないか。

てか、やはり自分が取り組んでいる行がスキルとして習得できる説は正しそうだ。

だとするなら狙ってしいスキルをゲットするのも難しくないだろう。

ロングソードで戦えばロングソードスキルが覚えられるだろうし、キスを練習すれば接吻スキルが上達するはずだ。

ならば、子作りをガンガンしまくれば……。

うぐぐぐぐくぅ!!!

やべ、心臓が!!!

やばいやばい、ついつい卑猥な妄想にふけってしまったぜ……。

死ぬかと思ったぞ……。

まあ、今後この辺はいろいろと考えていかないとな。

便利なスキルや、派手で強い戦闘スキルを出來るだけゲットしていきたいしね。

とにかく、カッコよく冒険がしたいのだ。

この考えかたが分かるかな~。

例えるなら、の子にモテたくてバンドを始めたロッカー見たいなじである。

モテたいからバンドに青春を燃やすように、俺もの子にモテたいから強くなりたいのだ。

てか、決してバンドマンをディスってるわけではないからね。

あ、もう一つスキルを覚えているな。

どれどれ~~。

【気配消しLv1】

気配を消しながら行が出來る。

これには厳しい條件が付いてないのね。

に、しても。

うむ~。

完璧に忍び足とセットで使えって言っているスキルだよね。

まあ、これでバックスタブが完璧に近付いたってわけか。

忍び足、気配消し、か~ら~の~、バックスタブ攻撃!

うむ、完璧な不意打ちコンボだぜ。

俺がんでいる派手なスキルではないが、今日はこのままコボルトをすべて暗殺で殺して行きたいな。

今はそんな気分だわ。

もう今日は面倒臭いから派手な戦闘をしなくてもいいや。

とにかく今日は楽に終わりたいわ~。

さてさて、それと───。

じゃじゃあ~~ん。

実を言いますと、寢首を刈ったコボルトからスクロールを三枚もゲットしていま~す。

三枚だよ、三枚!

やったね♡

もう今日は魔法を覚えまくりだぜ!

次の冒険は派手な魔法使いプレイが、存分に出來るかもしれないな。

そんな夢のような可能も高いぜ。

派手な破魔法でドッカンドッカンしまくって戦えるかも知れんぞ!

それこそ俺が目指した派手なロールプレイングだぜ!

このくる~りくる~りと真ん丸く丸まった羊皮紙の中に夢とロマンの攻撃魔法が詰まってますように、祈ってますってかッ!

わひゃひゃひゃひゃ!

心の中で、はしゃぎまくりの騒ぎまくりだわ!

さてさてさて、中は何かな~。

一枚目、オープ~ン。

俺はルンルン気分で魔法の羊皮紙を開いて中を確認する。

ガチャガチャを回している気分だった。

だが───。

えっ……、なに、これ?

突如テンションが下がる。

そこにはいつもの魔方陣の図形も禍々しい古代文字も書かれていなかった。

代わりに稚園児の描いたような巨匠顔負けの蕓的で下手くそな絵が寫生されている。

イラッ!

「きィっ!!」

無表で名畫を叩きつけた俺は、無言のまま二枚目を開いた。

だが直ぐに二枚目を叩きつける。

イライラッ!!

「きィっ!!!」

天丼でした。

二枚目のスクロールも下手くそな絵が描かれていた。

「こんにゃろう……」

三枚目も同じ天丼なら、もう隠を辭めて、派手に暴れまわろうと誓う。

俺のストレスメーターが限界に近付いていた。

こう言う上げて置いてからの落とすパターンは大嫌いである。

そして、三枚目を開いて確認した。

「きィっ~~~!!!」

はい、三枚目も叩き付けました。

三連続の天丼です。

憤怒発!

俺の頭が火山のように大噴火しましたわ。

「おぉぉらあああ。コボルトども出てこいや!!!」

俺は激昂に任せて雄びを上げる。

俺の大聲が廃鉱に響き渡った。

一気に廃鉱が慌ただしくなったが、俺は構わない。

ぜんぜん構いませんとも。

誰が描いたかしらないが、この下手くそな絵を描いたピカソ大先生を見付けたら三回連続で殺してやろうと心に決める。

頭をカチ割り、心臓を潰して、キャンタマを蹴り潰せば三回は死ねるだろうさ。

それだけ俺は怒っています。

「ウッキーーー、ピカソ野郎、出て來いやぁぁあああ!!」

憤怒のままに俺は広い通路に飛び出した。

すると三匹のコボルトと出くわす。

向こうも俺が持っているマジックトーチの燈りで気付いたようだ。

コボルトたちがこちらに走って來るが、俺もる木の棒を捨てるとコボルトたちに向かって走り出す。

正面から戦闘になる。

そして俺は一匹目の橫を走り抜け、スレ違いざまに腹を切り裂き、二匹目もスレ違いざまに首を跳ねた。

まだ寢ぼけているのかコボルトたちは狂ったような速度でき回る俺のスピードに著いてこれていない。

「ドリャ、ゴラァ!」

三匹目のコボルトは頭を縦に真っ二つに切りつけた。

暴力的描寫は止なので、いまの一連の攻撃を書き換えて表現します。

一匹目のぽんぽんをでして可がってあげたあとに、二匹目はをわしゃわしゃわしゃと気が済むまで揺すってあげた。

三匹目は頭を押さえて、ちゅっちゅ、ちゅっちゅ、とキスの雨を降らしてあげる。

三匹の子犬ちゃんたちは、俺のに飲まれて幸福なままに天昇して行った。

ゴー・トゥー・へヴン!

よし、次だ!

俺の怒りの燃料がガス欠するまでに、コボルトたちを壊滅させるぞ!

ゴラァ! オラッ! ドラッ!!

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