《俺のハクスラ異世界冒険記は、ドタバタなのにスローライフ過ぎてストーリーに脈略が乏しいです。》2-5【冒険者ギルドに登録】
スカル姉さんに冒険者ギルドの場所を教えてもらった俺はローブのフードで視線を隠しながらソドムタウンを進んだ。
冒険者ギルド本部はソドムタウンのほぼ中央にあるらしい。
そして、まもなくして冒険者ギルド本部に到著する。
そこは大きな古い砦だった。
ここからこの町が広がり発展していったのが一目で分かるほどに建は古くて大きかったのだ。
「冒険者ギルドが始まりなんだ。この町の──」
俺は門を潛り砦の中にって行った。
そこは酒場だった。
広くて大きな酒場だ。
酒場のサイズの割には客がない。
でも、すべての客が完全武裝の冒険者風だった。
武を下げ、防をに付けている。
そのりは、いつでも戦える姿であった。
武しか下げていない軽裝な輩は、俺だけである。
酒場は、バーテンダーに數人のウェイトレスが業務に勵んでいる以外は、すべての人が冒険者のようだった。
冒険者以外の一般客はいない。
この酒場からは、ソドムタウンをにまみれて闊歩している男たちとは違う匂いがした。
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臭みがない勇者の匂いだ。
勇ましさをじ取る。
それでありながら労働や事務仕事が、愚かなまでに歩んできた人生的に不向きなのが分かる風貌である。
まさに、ザ・駄目人間の様子なのだ。
とりあえず俺は付を探した。
まずはギルドに會員登録せにゃならん。
だが、良く分からないのでウェイトレスさんを捕まえて訊いてみた。
俺が禮儀を正すためにフードを取ると視界が広がる。
しかし、ウェイトレスさんのセクシーな制服が飛び込んで來てドキッとした。
もう、ノーパンメイド喫茶のようだった。
きわどい制服を若くてべっぴんな娘さんたちがに付けているのだ。
すげーサービス富な酒場だと思った。
これが無料で堪能できるのだ。
なんともお得なお店だろう。
だが、目の毒であり、呪いが俺の心臓を苦しめる。
俺は悔しかったが、すぐさまフードを被り直して視線を隠す。
それからウェイトレスさんに訊いた。
「すんません、冒険者の登録をしたいんだけど、どこでやればいいのかな?」
俺はウェイトレスさんの顔も上半も見れないから、かなりの不審者っぽかったんだろうな。
ウェイトレスさんは怪訝そうな聲で答えてくれた。
「に、二階です……」
あー、完全に怪しまれている。
の子に嫌われるって悲しいよね。
落ち込みながらも俺は辺りを見回して階段を見つけると、そちらに向かって進んでいった。
スタスタと階段を上がる。
二階に上がると數人の冒険者たちが、何枚もの依頼書だと思われる紙がられた掲示板を眺めていた。
その他に付の人が座るカウンターが幾つかあった。
何故かこの世界の文字が読める俺は、そのの一つから會員登録のカウンターの看板を見付ける。
他のカウンターは依頼付とアイテム鑑定のカウンターだった。
俺が會員登録のカウンターに進むとカウンターにはマッチョで大柄の中年男が座っていた。
鋭い眼に赤いモヒカンヘアー、上半が全で首を二本のサスペンダーで用に隠している。
ああ、変態だ……。
そう思ったが、何故か安心した。
俺の語らしい安定モブキャラが出て來たぞと安堵する。
フードから顔を出した俺は、モヒカンマッチョマンに話し掛けた。
「すんません、會員登録したいんだけれどさ?」
「あらぁ」
モヒカンマッチョマンは羊皮紙と羽ペンを差し出しながら言う。
「あらぁ、あらぁ、可いわねぇ。あなたぁ、文字は読めるのぉ~。それと書けるかしらぁ~?」
あー、オカマだ……。
俺はモヒカンオカママッチョマンのキャラ建てに心した。
モブのくせして、そこまでして目立ちたいのかと思う。
モブはモブでレギュラー化したくて必死なのだとじ取れた。
「文字よ、文字ぃ~。書けるのぉ?」
「読めるから書けると思うけど」
書いたことがないから分からなかったが、読めるのだからかけるだろうと安易に思う。
俺は羽ペンを取って羊皮紙を見た。
それは契約書だった。
會料が1000G。
依頼料金の一割をギルドが頂く。
ギルドでけた依頼に関してのパーティーはギルドメンバーでのみ組む。
毎年の年末に年會費として500Gを徴収する。
契約書の規約を破ったらソドムタウンから追放される。
規約はこんなもんだった。
最後にクラスと名前を書く欄がある。
俺が契約書を読んでいるとモヒカンオカママッチョマンが言う。
「読み終わったらぁ、クラスと名前を書いて、判を押してねぇ」
「クラスって?」
「クラスよ~。あなた何が得意なのかしら。剣とか魔法とかさぁ」
「そのクラスなのね……」
俺は悩む──。
俺は何が得意なのか?
どんなクラスなのかな?
ステータス畫面にはクラスまでは書いてないしな。
俺が悩んでいるとモヒカンオカママッチョマンが言う。
「分からないなら見習いね。そのに、何が得意か分かってくるはずよ」
「じゃあ、それで──」
「書くのは名前だけでいいわよぉ~」
「おう」
俺は促されるままに名前を書いた。
さて、問題は判だ。
判って、あれでしょう。
指を切ってを出して推す判子でしょう。
痛いの怖いわ……。
「なあ、判をやらないとあかんのか……」
俺が嫌そうな顔で述べるとモヒカンマッチョマンが赤い朱を差し出した。
「嫌ならぁ、拇印でいいわよぉ~」
「いいんかい!」
俺は突っ込みの後に名前を書いて拇印を押すと契約書を完させた。
そして1000Gを差し出す。
「おめでとう。これであなたも立派なギルドメンバーよぉ。うふん♡」
モヒカンオカママッチョマンが片目でウィンクをしてハートマークを飛ばして來た。
キモイ……。
すると奧の扉が開いてが顔を出す。
「ギルドマスター、お客様です。こちらに越しください」
「ええ、分かったわぁ~」
に呼ばれて俺の前のモヒカンオカママッチョマンが立ち上がる。
なに!
この人がギルマスなのかよ!!
ただの付役のモブじゃあないじゃん!!
「なんでギルドマスターが付を!?」
最後にギルマスが述べる。
「暇を持て余したギルドマスターの戯れだ!!」
その口調は男らしい渋いものだった。
「そ、そうなの……」
「ちなみに俺はオカマじゃあないからな!」
モヒカンの口調が普通に戻っていた。
「えっ、どう言うこと……?」
「だからただの戯れだっ!!」
あー、はいはい……。
分かりましたとも……。
どうやら面倒臭い格のようだ。
ならば、相手にしないのが一番である。
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