《【書籍化作品】自宅にダンジョンが出來た。》ダンジョンツアー(4)

手洗いに行ったあと付の前に向かうとダンジョンツアーに參加するであろう人だかりが見える。

中學生くらいの年齢の若者が5人。

高校生が3人。

あとは中年夫婦が3組。

それと主婦が4人。

念のためにダンジョンツアーに參加する何人かのステータスを「解析LV10」で確認する。

ステータス

名前 鈴木(すずき) 洋子(ようこ)

年齢 37歳

職業 専業主婦

長 165センチ

重 66キログラム

レベル1

HP 10/10

MP 10/10

力12(+)

敏捷10(+)

腕力11(+)

魔力 0(+)

幸運 1(+)

魅力 9(+)

ステータス

名前 山田(やまだ) 由紀夫(ゆきお)

年齢 17歳

職業 高校生

長 170センチ

重 60キログラム

レベル1

HP 10/10

MP 10/10

力22(+)

敏捷19(+)

腕力23(+)

魔力 0(+)

幸運 4(+)

魅力12(+)

ステータス

名前 田村(たむら) 昇(のぼる)

職業 公務員 ※課長

年齢 65歳

長 177センチ

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重 65キログラム

レベル1

HP 10/10

MP 10/10

力10(+)

敏捷10(+)

腕力14(+)

魔力 0(+)

幸運 9(+)

魅力27(+)

他のツアー參加者も見ていくが、レベルは全員1。

HPもMPも10。

ステータスは、力・敏捷・腕力は10から25の間。

魔力は全員が0で、幸運は一桁。

そして魅力は若者の方が高い。

年配でも高い場合は、公務員や役職がついているに限られている。

もしかしたら、安定した職についているかどうかも魅力には関係があるのかも知れないな。

だが、おかげで何となくだが分かってきた。

一般人のレベルは基本的にLV1でHPとMPは10固定。

レベルが1上がるごとに10ずつHPとMPが増えていく。

ステータスの平均は一般的には20付近が平均なのだろう。

つまり……。

ステータス

名前 山岸(やまぎし) 直人(なおと)

年齢 41歳

長 162センチ

重 71キログラム

レベル1(レベル449)

HP 10/10(4490/4490)

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MP 10/10(4490/4490)

力17(+)

敏捷15(+)

腕力16(+)

魔力 0(+)

幸運 0(+)

魅力 2(+)

▽所有ポイント 390

俺のステータスは、かなり最弱なのではないだろうか?

「山岸せんぱいっ!」

俺は溜息をつきながら後ろを振り返る。

「佐々木か、お前は引率が仕事なんだろう? 一人だけを贔屓にするのは社會人としては失格だぞ」

「――うっ!?」

「ほら、分かったのなら……、さっさと集合している連中のもとにむかえ」

「…………はい」

まったく、せっかく就職ができたというのに――、元・先輩である俺を気遣うのは構わないが公私混同は控えてほしいものだな。

「どうかしたんですか? 難しそうな表を顔をして――」

「山さん……」

話しかけてきたのは山であった。

彼は、自衛隊の斑模様の服をに纏っており拳銃も所持している。

さらに短刀やコンバットナイフ、それとアサルトライフルを背負っていた。

「佐々木のことで、し――」

「佐々木君が、何かしましたか?」

「何かしたほどではないのですが、まだ若いからなのでしょうか? 公私混同をしているきらいが見けられるので……」

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「…………ああ、なるほど……、さすがは山岸さんですね。そのへんはきちんとしているということですか」

何やら、山が頷いて納得しているようだが――。

「まぁ、今後も佐々木が迷を掛けることになると思いますがよろしくお願いします」

一時的とは言え、俺も佐々木の上司だったことがある。

きちんとフォローをしておくべきだろう。

「ええ、分かっています。きちんとお預かりしておきますので」

何だか知らないが、山もずいぶんと大げさに答えてくるものだな。

俺と佐々木は、以前の職場の上司と部下くらいの繋がりしかない。

まぁ、それでも適當に返されるよりはいいか。

「山さん、そういえばダンジョン探索者協會のの服裝ですが――」

「ああ、それですか。幕僚長が結構年を召している方ですので、派をイメージして男はガクラン、はセーラー服と協會所屬探索者には渡しているのです。言わば、日本ダンジョン探索者協會の制服のようなものですね」

「そうですか……」

「ご心配ですか?」

「心配というよりも、あんな薄い服でダンジョンに潛っているのか疑問に思ったのですが……」

ダンジョンツアーの警備をするのだから々しい服裝をしていると思ったが……、佐々木の著ているのは白と紺のセーラー服。

あとは、サバイバルナイフを腰にさげているだけで戦闘用には見えない。

「なるほど……。ですが、ご安心ください。日本ダンジョン探索者協會で採用しております制服には、カーボンナノチューブとケプラー繊維が使われていますので防弾・防刃に優れているのです」

カーボンナノチューブって、グラム數萬とか聞いたことあるな。

そんなで服を作るって……、日本ダンジョン探索者協會は思ったよりも大きい組織なのか?

疑問に思いつつも「それでは、貝塚ダンジョンにりますので遅れないでくださいね!」と言う聲に従い、俺は列に並ぶ。

そして、俺の後ろには山が立つ。

「山さんが殿を務めるのですか?」

「ええ。前の方には楠がいますので――」

たしかに……、「解析LV10」で見る限り楠の姿が見える。

ステータス

名前 楠(くすのき) 大和(やまと)

職業 公務員 ※日本ダンジョン探索者協會所屬強行班第7部隊団長

年齢 37歳

長 169センチ

重 58キログラム

レベル255

HP2550/HP2550

MP2550/MP2550

力45(+)

敏捷50(+)

腕力47(+)

魔力 0(+)

幸運 8(+)

魅力17(+)

所有ポイント254

相変わらずのステータスの高さだ。

俺はついでに山のステータスもチェックしておく。

ステータス

名前 山(やまね) 昇(のぼる)

職業 軍人 ※陸上自衛隊2等陸尉、報調査室所屬、日本ダンジョン探索者協會所屬特殊戦隊班

年齢 48歳

長 177センチ

重 65キログラム

レベル288

HP2880/HP2880

MP2880/MP2880

力47(+)

敏捷41(+)

腕力53(+)

魔力 0(+)

幸運 6(+)

魅力 7(+)

所有ポイント287

本當に二人のステータスは一般人から見たら突き抜けている。

そういえば……、佐々木もLV20近いと山に言われていたな。

どれどれ――。

ステータス

名前 佐々木《ささき》 のぞみ

職業 公務員 ※日本ダンジョン探索協會所屬通信技師

年齢 21歳

長 151センチ

重 46キログラム

レベル19

HP190/HP190

MP190/MP190

力12(+)

敏捷23(+)

腕力10(+)

魔力 0(+)

幸運 4(+)

魅力28(+)

所有ポイント18

LVは19か――。

他のステータスに変わりはないな。

俺と違ってステータスが急激に変わるということはないのか……。

それよりも、山の職業が長いな……。

俺は、前の列についていく。

巨大なプレハブの中には、地下鉄に降りていく階段のようなが存在している。

人が二人並んで降りられるほどの橫幅。

前はしずつ進んでいき俺も階段を降りていく。

階段の幅も段差も殆ど一般的な地下鉄と覚的には同じ。

――ただ、壁の所々にはLEDが置かれており、暗くはない。

最後まで降りたところで足が石畳につく。

「それでは、皆さん! ステータスオープンと言ってください」

先頭を歩いている楠の言葉に次々とステータスオープンを言葉を発する人々。

俺は、それを見てし恥ずかしい思いをしながらも口にする。

すると視界には、

LV1

HP10/HP10

MP10/MP10

――と、だけ表示される。

名前もステータスも何も表示されない。

「山岸さんは、LV1ですか……。ダンジョンに潛ったことがないんですね」

「ええ、まあ……」

俺は曖昧に答える。

どうやらでは、HPとMPとレベルが他人に見えるようだ。

隠蔽LV10を取っておいてよかった。

と話ながら周囲を見渡す。

地下鉄り口を思わせる階段を降りた場所は、広いドーム狀の空間になっている。

高さ4メートル、半徑は10メートルほどだろうか?

「ずいぶんと広い空間なんですね」

日本ダンジョン探索者協會のホームページで、ダンジョンの概要欄を見たときに多手が加えられていると聞いたことがあったが、想像以上に手が加えられている。

「はい。ダンジョンの壁は基本は石で作られています。ですが、それだと見栄えが悪いためコンクリートで固めたあと化粧ブロックで綺麗に見せています」

「そうですか……」

俺としては、見栄えを良くするならダンジョンならダンジョンらしく石組みの壁のまま見せた方がいいと思う。

壁に水槽を埋めて水族館のように見せる理由が今一つ、理解できない。

「水槽が気になりますか?」

「そうですね。見栄えを良くするなら水族館のようにする意味が分からないですね」

「なるほど……、ですが、これも市民の方にご理解を頂けるようにとの方針の一環なのです」

「――と、言いますと?」

「山岸さんは、東京タワー水族館というのは知っていらっしゃいますか?」

「たしか、東京スカイツリーの前に利用されていた建ですよね?」

「はい。そこでは水族館が併設されていたのですが、2018年いっぱいで水族館が閉鎖されました。その際に、大量の魚や爬蟲類などが処分されるはずだったのです」

「なるほど……、それは仕方ないですね」

「――はい。ですが、そこに目をつけたのが日本ダンジョン探索者協會です。やはり多くの命を奪うというのは、國民のとしては宜しくはなかったのです。日本ダンジョン探索者協會は、ダンジョンが日本各地にできてから3ヶ月ほどで作られた協會でして……、東京タワー水族館が閉鎖された時期は、発足されてから1ヶ月目だったのです。そこで日本ダンジョン探索者協會は、國民の関心を引こうとし水族館の魚や爬蟲類などを全て引き取ったのです。そして――」

「なるほど……、その生きが生きていくうえでの新天地がダンジョンから降りた場所にあるホールだったというわけですか……」

「はい。地下で重機を組み立てて水道管などを敷いたのでかなりの費用が掛かりました。陸上自衛隊の工兵科の方は大変だったと聞いています」

俺は山の言葉に頷く。

壁に360度、埋められている水槽。

これだけの大仕事をしたのなら當然だ。

水槽の大きさは一つだけでも高さは2メートル以上はある。

維持費だけで相當なお金が掛かってそうだな。

「ダンジョンツアー參加者の方は、忘れずにツアー參加者セットを持っていってくださいねー」

と話をしていると、澄んだ聲がホールに響き渡る。

「山岸さんも、ツアー參加者セットを貰ってきたほうがいいですよ?」

「ツアー參加者セット?」

「もらえばわかります」

仕方なく、ツアー參加者セットを配っているの方へ向かう。

は佐々木と同じような白と紺を基調としたセーラー服を著ている。

そして、気になったのは膝上20センチほどのスカートを著用していることだ。

は、日本ダンジョン探索者協會で配布している制服は防弾・防刃に優れていると言っていたが、膝から下が守れていないのだが、いいのだろうか? と俺は疑問に思う。

俺は、他のツアー參加者の後ろに並びながらツアー參加者セットを配っている二人のを「解析LV10」でチェックする。

別にやましい気持ちはない。

ステータス

名前 漆原(うるしはら) 稀星(きらら)

職業 公務員 ※日本ダンジョン探索協會所屬キャンペーンガール

年齢 23歳

長 152センチ

重 43キログラム

レベル90

HP900/HP900

MP900/MP900

力14(+)

敏捷22(+)

腕力12(+)

魔力 0(+)

幸運 3(+)

魅力33(+)

所有ポイント89

ステータス

名前 江原(えはら) 萌絵(もえ)

職業 公務員 ※日本ダンジョン探索協會所屬キャンペーンガール

年齢 20歳

長 148センチ

重 49キログラム

レベル91

HP910/HP910

MP910/MP910

力10(+)

敏捷19(+)

腕力12(+)

魔力 0(+)

幸運10(+)

魅力37(+)

所有ポイント90

二人とも、レベルが高い。

それと佐々木とは所屬している部署が違うようだ。

実際、キャンペーンガールと職業には書いてある。

そして、キャンペーンガールだけあって、容姿はアイドルなみに可い。

一昔前に流行り握手券で荒稼ぎをしていたTBS48とタメをはるレベルだ。

「貴方で、最後ですね! こちらをどうぞ!」

手渡されたのは、山岳部が背負うような大きなリュックサック。

リュックサックにはスコップや鍬などが括り付けられている。

ちなみにリュックサックの中には何もっておらず隙間だらけだ。

「もうご存知かと思います! リュックサックの中にはモンスターから――じゃなくて、落花生から出たコアをれてください! あとで算しますのでお忘れずに!」

なるほど……。

そういえば、モンスターからは日本ダンジョン探索者協會が買い取ってくれるというコアが出るんだったな。

ここだと、落花生から出るのか……。

…………ちょっと待てよ? 落花生ってそんなに大きくないよな?

モンスターコアがる余地なんかあったか?

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