《【書籍化作品】自宅にダンジョンが出來た。》在りし日の彼方(1)
「いいから――」
私は、山岸直人さんが獣と化したことを誰にも知られたくない。
たとえ、それが先輩と一緒にダンジョン探索にった人であっても……。
「――で、でも……。ここって、鳩羽村ダンジョンの一番深い場所で……」
「分かっているわ。でも、貴も此処まで先輩と一緒に來たのだからそれなりに強いので――「あぶないっ!」――」
目を話して、凜をこの場から逃がす事に注視していた私は、彼がんだ理由が分からなかった。
気が付いた時には、黒いが私に向かってきていて、避けることのできないタイミングで――。
そう認識した途端、私の視界は天井を見上げていて――、遅れて背中に痛みが襲ってきた。
「――っ」
「大丈夫ですか?」
「え、ええ……」
どうやら、凜が私の事を押し倒してくれたおかげで助かったみたいで、黒い閃は、ダンジョンの壁を溶解させていた。
私達は立ち上がり、山岸直人さんが変化した黒い獣へと視線を向ける。
「これは逃がしてはくれそうにないですね」
「そうね……」
もう腹を決めるしかない。
星が瞬く世界に存在していた山岸直人という人は、目の前の獣と化した山岸先輩を元に戻すことが出來ると言っていたけど、まったく変わる様子はない。
それに、目の前に存在している獣が迷宮外に出たら、どれだけの大慘事を引き起こすか分からないし、そんなことを先輩はんでいないと思う。
ただ、どうやって先輩を元に戻すかが分からない。
そもそも手順など、何も山岸直人さんに似ている人は言っていなかった。
「どうすれば……」
そう思考している間にも、黒の獣は私達を敵と認識したのか一直線に向かってくる。
その進行を止める為に、私は土屬の魔法である鉄の壁を無數に作り出していくけど、全ての壁は一瞬で粒子レベルまで分解されていく。
「やばい!」
目の前まで迫ってきていた黒の獣は、人間のを摑めるほどの腕を頭上から振り下ろしてくる。
それらは、空中に作りだした鉄の防を易々と切り裂いていく。
そして――、キンッ! と言う、甲高い音が周囲に鳴り響く。
「相沢さん……」
「私は、山岸さんに鍛えられたんです。だから――」
目の前で、振り下ろされた巨大な腕をたった一本の刀でけ止めている相沢という。
ただジリジリと押されている。
「何て力……」
「相沢さん。魔法を掛けます」
「――え?」
私は、強化の魔法をにかける。
すると、彼は何とか黒の獣と化した山岸先輩の腕を日本刀で弾くことに功する。
私と彼は、急いで獣から距離を取る。
「それで、どうしますか? 佐々木さんでしたっけ?」
「でいいわ」
「それなら、私のことは凜でいいです。それで、これからどうしますか?」
「そうね……」
私は言いよどむ。
本當に話していいのかどうか分からなかったから。
だけど、今は、彼と力を合わせるしか打開策はない。
「凜、力を貸してほしいの」
「別に構いません。逃げられそうにありませんから」
「そう。なら――、先輩を救うために力を貸して!」
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